2020年1月クールに放送した小泉孝太郎主演のドラマBiz 『病院の治しかた〜ドクター有原の挑戦〜』。その切り口の斬新さが話題を呼び、同年の「東京ドラマアウォード 2020」の連続ドラマ部門で優秀賞を受賞するなど反響を呼んだ。本作は、世界選手権や平昌冬季オリンピックで金メダルを獲得したスピードスケート選手・小平奈緒が現在も所属する相澤病院をモデルとして、かつて多額の借金を抱え倒産危機から奇跡の復活を遂げた“事実”を元に、徹底した取材を重ね、病院経営の「リアル」を追求した異色の医療ドラマ。
7月26日に、スペシャルドラマとして放送新たなキャストを加え帰ってくる。
今回テーマは、いま日本の医療界が直面している『コロナ禍』と、その先に立ちはだかる『2025年問題』...。実に人口の4分の1が高齢者となる 2025年に向けて待ったなしの地方医療改革に、小泉孝太郎演じる有原修平が奔走する姿を描く。
共演者には、連続ドラマに出演したレギュラ ーキャストの高嶋政伸、小西真奈美、稲葉友、浅田美代子、角野卓造らが集結し、さらにゲストキャストとして、NEWS のメンバーであり、ドラマや映画、舞台だけでなく吉川英治文学新人賞を受賞するなど作家としても活動の加藤シゲアキが、他院からの転職で有原病院にて自身の技術向上のため研鑽に励む野心家の内科医・夏目翔を演じる。
また、加藤シゲアキ演じる夏目翔の恩師・小柳隆一医師役に益岡徹が出演。
キャストコメント
■有原修平(小泉孝太郎)
有原総合病院・院長 内科医
輝かしいキャリアを捨て、実家の病院を建て直した。時に「暴走特急」と呼ばれる熱血漢。
小泉孝太郎
「病院の治しかた」の連続ドラマが終わって約1年後に、コロナの事が描かれ、医療の世界がいかに大変か、病院経営が大変か、という内容の台本が完成していることに驚きました。スタッフのみなさんが作ってくださったからこそ、また再会できましたし、嬉しかったです。苦しいですし、みんなが考えていかなければいけない問題ですが、リアリティのある話を今、まさに演じることができるという事は役者として、やりがい・喜びを感じています。見ごたえは間違いなくあります!
■倉嶋亮介(高嶋政伸)
有原総合病院・事務長
修平とタッグを組んで病院改革を進める。真面目で実直。妻と娘に頭が上がらない。
高嶋政伸
この「病院の治しかた」というドラマは僕にとって大切な作品だったので、またやれるんだ!と思ってすごく嬉しかったですね。小泉さんとはお会いして2年くらい経つと思いますが、全然隔たりもなく、いつも通りの修平先生と倉嶋って感じでスッと入れました。役をやる上で一番 心掛けている事は、修平さんと有原病院への『無償の愛』ですね。一番大切なのは院長で あり、有原総合病院であり、患者さんであり。そういう所を演じる上では気をつけています。
■夏目翔(加藤シゲアキ)
有原総合病院・内科医
他院から転職で有原病院に入り、研鑽を積み自身の技術向上に励む。
加藤シゲアキ
スペシャルドラマとして帰ってくるほど好評だったドラマに参加させて頂ける事はとても光栄なお話だと思いました。夏目の医者としての思いが「人を救うこと」よりも、「こんな医師になりたい」という事ばかりに重きを置く形に変化してしまうという事は誰しもあるんじゃないかなと思います。夢を追いかけているうちに目的が変わっていく、目標が変わっていくという部分は、分かるがゆえに危うい事だと思いましたし、医師として何が正しいのかという事を考える事で自分のことも見つめ直しましたね。
■有原志保(小西真奈美)
修平の妻で編集デザイナー。
修平を明るく優しく支える。時に仕事のサポートやヒントも。
小西真奈美
小泉さんとは 1 年半ぶりくらいでしたが、そんなに時が経ってるとは思えないくらい、阿吽の呼吸のような感じでした。連続ドラマの撮影の時から、スタッフさんとキャストの皆さんとのチーム力がすごく素敵だったし、病院のお話は沢山あるけれど、その中でも身近に色んなことを考えさせられる作品だなとやりながらも感じていました。コロナ禍を経て、またやれる!再集結だ!と思って嬉しかったです。
■江口智也(稲葉友)
有原総合病院・地域医療連携室室長
システムエンジニア希望で入職するも事務職に。小言が多い。
■小柳隆一(益岡徹)
夏目が働いていた小柳病院・院長
■兵藤悦子(浅田美代子)
有原総合病院・看護部長兼内科師長
時に厳しく時に優しく、修平をサポートする。修平の母親的存在。
浅田美代子
スペシャルが決まったと聞いて、またみんなに会えるんだ!嬉しいなっていう気持ちがすごく強かったです。前回がすごく面白かったので、スペシャルというか続編はあるのかなとは思っていました。この作品は病気を治すというよりも病院を治すという話なので、そこがすごく面白いなと思います。
■田端 進(角野卓造)
田端医院・院長
修平の父・正太郎時代から付き合いのある町のベテラン開業医。
プロデューサー コメント
テレビ東京 制作局ドラマ室 プロデューサー 稲田秀樹
昨年1月クールの放送時からご好評を頂き、東京ドラマアウォード 2020では連ドラ部門優秀賞に輝いた人気作 がスペシャル版で戻ってくることになりました。テレビ業界に数多くある医療ドラマとは一線を画し、「病院経営」にスポットを当てた作風が評価を得たところでありましたが、放送後に「コロナ禍」によって世界が一変してしまい、ニュー スなどでさかんに「医療崩壊」や「病院経営」の問題が取り沙汰される思いも寄らない状況となりました。それだけに今回のスペシャル制作にあたっては、現在の病院について何をどのように描くのか、非常に悩むことになりました。結果として、この「コロナ禍」に目を背けることなく、『病院の治しかた』らしくリアルに真正面から向き合おうという決断に至りましたが、それはとても困難な道のりでもありました。しかも、本作ではコロナばかりでなく、その先に控える新たな問題も見据えて、ひとつの提言をしています。 脚本家の山本むつみさんのいつもながらの徹底した取材力と筆力のお陰で、本当に心温まる感動作になったと思っています。僕は読んでいるだけで3回泣きました。そして勇気づけられました。今回、小泉孝太郎さんや高嶋政伸さんらおなじみのメンバーをはじめ、ゲストに加藤シゲアキさんや益岡徹さんらスペシャルにふさわしい豪華キャストを得て、その化学反応によって素晴らしいドラマになると確信しています。ぜひともお楽しみにお待ち頂きたいと思います。
あらすじ
2020 年1月に突如現れた新型コロナウィルスは、瞬く間に世界中に広がり、各地で深刻な医療崩壊を引き起こした。日本の地方病院である有原病院も例外ではない。院内クラスターへの恐れから一斉に「受診控え」が起こったのだ...。 院長・有原修平(小泉孝太郎)と事務長の倉嶋亮介(高嶋政伸)はまたも経営危機に頭を悩ませていた。しかし、そんな苦境を救ったのは、意外にも3年前に始めた小さな「有原みなみ病院」だったのだ。 当時の有原病院は、高齢の軽症患者が多く、まるで老人用の療養施設と化していた。医療点数の高いオペが激減し、収益が上がらずに慢性的な赤字体質に陥っていた。 そこで一計を案じた修平は、地域初の退院支援・在宅医療支援の機能を持つ新病院を設立することを決断する。資金難の中、そのアイデアはあまりに無謀で、当然ながら反対意見が続出したのだが、それが未来に「希望の光」を灯すことになる。 何とかコロナ禍を乗り切った有原病院だったが、ひと息つく間もなく、次の災難が降りかかる。政府が推進する「病 院の再編統合」だ。同じ医療圏内に大規模病院の新設が発表され、小さな病院は潰れてもかまわないと強引な政策が進められる。修平は待ったをかけ、必死で抵抗するのだが...。
「病院の治しかた〜スペシャル〜」
【放 送 日 時】 2021年7月26日(月)よる8時〜9時54分
【放 送 局】 テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ 九州放送
【出 演】 小泉孝太郎、高嶋政伸、加藤シゲアキ、小西真奈美、稲葉友、浅田美代子、角野卓造
【監 督】 清弘誠
【脚 本】 山本むつみ
【音 楽】 羽毛田丈史
【プロデューサー】 稲田秀樹(テレビ東京)、志村彰(The icon)、木村綾乃(The icon)
【製 作】 テレビ東京 BS テレ東 The icon
【公式 HP】 https://www.tv-tokyo.co.jp/premiere8_drama/
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