ローマ史に基づいて描かれたシェイクスピアの有名な「ローマ劇」の一つである『ジュリアス・シーザー』が、10月よりALL女性キャストで東京・大阪・山形・福島・宮城・富山・愛知にて上演されることが決まった。

策略の渦巻く古代ローマの政治闘争と男たちの陰謀を女優のみの舞台で、演出家の森新太郎が手掛ける。森は今年3月に上演された『Romeo and Juliet ―ロミオとジュリエットー』も手掛けており今年に入ってシェイクスピア作品が2作品目となる。
朋友たちとの友情、師と仰ぐ人物への信頼と憧れ、正義ゆえの裏切りなど、女性が持つパワフルさを存分に生かして、ローマ史実を基にした壮大な政治劇を描く。

主演を務めるのは、2016年三谷幸喜演出の『エノケソ一代記』で読売演劇大賞優秀女優賞を受賞した吉田羊。主人公・ブルータス役を演じる。
さらにシーザーの腹心の部下アントニー役を松井玲奈、ブルータスの同僚で友人のキャシアス役を読売演劇大賞優秀女優賞受賞歴のある松本紀保、そしてブルータスらに暗殺を謀られる古代ローマ王政の独裁官、ジュリアス・シーザー役をシルビア・グラブが挑む。

演出の森新太郎が手掛ける女性キャストだけのシェイクスピアによる壮大なローマ悲劇、舞台『ジュリアス・シーザー』は10月10日より東京公演をはじめ、大阪・山形・福島・宮城・富山・愛知で上演する。

演出:森新太郎 プロフィール

2002年に演劇集団「円」に入ると、06年に『ロンサム・ウェスト』で演出デビュー。古典から現代
劇まで幅広く手掛ける。またミュージカルにも挑戦し、ジャンルにとらわれない活動を行う。自身が
主宰するモナカ興業でも活動中。13年に文化庁新進芸術家海外研修制度でアイルランドへ、18年にシンガポールへ留学。近年の演出作に『TERROR』(18)、『The Silver Tassie銀杯』(18)、『プラトーノフ』(19)、『奇跡の人』(19)、『ドライビング・ミス・デイジー』(19)、『ハムレット』(19)、『モンスターと時計』(19)、『メアリ・スチュアート』(20)、『エレファント・マン』(20)、『Romeo and Juliet -ロミオとジュリエット-』などがある。
第50回毎日芸術賞演劇部門第11回千田是也賞、平成21年度(第64回)文化庁芸術祭優秀賞、第21回読売演劇大賞グランプリ及び最優秀演出家賞、平成25年度(第64回)芸術選奨 演劇部門 文部科学大臣新人賞、WOWOW presents 勝手に演劇大賞2017年 演出家賞受賞。

【キャスト プロフィール&コメント】

2002年に演劇集団「円」に入ると、06年に『ロンサム・ウェスト』で演出デビュー。古典から現代
劇まで幅広く手掛ける。またミュージカルにも挑戦し、ジャンルにとらわれない活動を行う。自身が
主宰するモナカ興業でも活動中。13年に文化庁新進芸術家海外研修制度でアイルランドへ、
18 年にシンガポールへ留学。近年の演出作に『TERROR』(18)、『The Silver Tassie
銀杯』(18)、『プラトーノフ』(19)、『奇跡の人』(19)、『ドライビング・ミス・デイジー』(19)、『ハム
レット』(19)、『モンスターと時計』(19)、『メアリ・スチュアート』(20)、『エレファント・マン』(20)、
『Romeo and Juliet -ロミオとジュリエット-』などがある。
第50回毎日芸術賞演劇部門第11回千田是也賞、平成21年度(第64回)文化庁芸術祭
優秀賞、第21回読売演劇大賞グランプリ及び最優秀演出家賞、平成25年度(第64回)芸
術選奨 演劇部門 文部科学大臣新人賞、WOWOW presents 勝手に演劇大賞2017
年 演出家賞受賞。

キャストコメント&プロフィール

吉田 羊(よしだ・よう) 2月3日生まれ 福岡県出身
1997年より舞台を中心に活動をスタート。09年、東京サンシャインボーイズ復活公演で三谷幸喜と出会い、11年と14年の、同氏作・演出の舞台『国民の映画』(パルコ劇場)では、初演再演と異なる役を演じる。12年には連続テレビ小説「純と愛」(12)に出演し、さらに14年にフジテレビ「HERO」第2期で女性検事役に抜てきされて一躍脚光を浴び、以来様々な役を演じられる女優として話題作への出演が続いている。近年の主な出演作は<映画>「ハナレイ・ベイ」(18)、「七つの会議」(19)、「記憶にございません!」(19)<ドラマ>「コールドケース 〜真実の扉〜」「2020年 五月の恋」(WOWOW)「まだ結婚できない男」(CX)、「恋する母たち」(TBS)、「生きるとか死ぬとか父親とか」(TX)、「真田丸」「ペペロンチーノ」(NHK)<舞台>『国民の映画』(11、14)、『エノケソ一代記』(16)、『子供の事情』(17)、『恋のヴェネチア狂騒曲』(19)『風博士』(19)など。第24回読売演劇大賞優秀女優賞受賞。

<コメント>
初めてシェイクスピア作品に挑戦させて頂くことになりました。凛として端正な台詞の応酬にクラクラしながらも、ひとたび口にすればありありと人物が浮かび上がるシェイクスピアの表現力に感動もし、演者として携われることに心から感謝する思いです。
今作は、古代ローマの史実を軸に英雄たちの「人間らしい顔」が描かれています。彼らは苦悩し歓喜し、それぞれの守るべきものの為に闘っていて、その姿は、現代の私たちとなんら変わりないように見えます。更には、男性の戯曲とされるこの物語を、ジェンダーの定義が多様化しているこの時代に女性だけで演じる試みに、大きな意義を感じてもいます。最初は違和感があるかもしれません。けれど固定概念を取り払ったその先には、時代や性別を超えた、「人間」の業や情が見えてくるはずと
信じております。
演出の森新太郎さんとは初めてご一緒します。数多くのシェイクスピア作品を手掛けられた方ですので、その胸をお借りしながらアイデアを持ち寄って高め合い、素晴らしい共演者の皆様と力を合わせて、新しいジュリアス・シーザーをお届けできるよう頑張りますので、何卒、応援よろしくお願いいたします。

松井玲奈(まつい・れな) 7月27日生まれ 愛知県出身
2008年芸能界デビュー。本作品で PARCO 劇場初登場。
主な出演舞台は 2016年つかこうへい七回忌特別公演「新・幕末純情伝」で主演。村上春樹原作「神の子供たちはみな踊る after the quake」(19)、アガサ・クリスティー生誕130周年「オリエント急行殺人事件」(20)など。
近年の主な映像作品は<映画>「21 世紀の女の子」(19)、「ゾッキ」(21)など。本年11月には初単独主演映画「幕が下りたら会いましょう」が公開予定。<ドラマ.>「海月姫」(CX)、「まんぷく」「エー ル」(NHK)など。7月から『プロミス・シンデレラ』(TBS)に出演中。
2019年には短編小説集「カモフラージュ」で作家デビュー。本年1月には新作「累々」を出版。

<コメント>
この度『ジュリアス・シーザー』に出演させていただくことになりました。
はじめてのシェイクスピア、憧れのシェイクスピア。とても好きなこの演目に出演できるということを大変嬉しく感じています。
共和制末期のローマ。時代がガラリと音を立てて変わる時。セリフの一言一言からほとばしるそれぞれの熱い信念を真っ直ぐにお伝えするべく、たっぷりのエネルギーでキャスト一同演じきりたいと思います。

松本紀保(まつもと・きお) 10月15日生まれ 東京都出身
演出家デヴィッド・ルヴォー氏のワークショップに参加。その後オーディションを経て1995年のTPT公演『チェンジリング』(デヴィット・ルヴォー演出)で舞台デビューを果たす。
主な出演作品に『マトリョーシカ』(95)、『夏ホテル(99)、『ラ・マンチャの男』(00、02、12)、『実を申せば』(03)、『治天の君』(13、16、19)、椿組『廃墟の鯨』(14)、てがみ座『地を渡る舟』(15)、流山児事務所『雨の夏、三十人のジュリエットが帰って来た』(19)など。
第21回読売演劇大賞優秀女優賞受賞。

<コメント>
今回新生パルコ劇場にて、このような素晴らしい作品、キャストの皆様と作品を創っていくことができ、本当に嬉しく、そして本当に楽しみです。
森新太郎さんとは2度目になりますが、そのしつこく熱い演劇魂に喰らいついていきたいと思います。

シルビア・グラブ(しるびあ・ぐらぶ) 7月17日生まれ 東京都出身
1997年に女優デビュー。以来、『レ・ミゼラブル』(05-07、09)、『ミス・サイゴン』(08-09)、『ロミオ&ジュリエット』など、ミュージカルを中心に、抜群の歌唱力と存在感で幅広く活躍している。09年の『レベッカ』で第34回菊田一夫演劇賞・演劇賞を、12年の『国民の映画』で、第19回読売演劇大賞・優秀女優賞を受賞。
近年の主な出演作に、【舞台】『フローズン・ビーチ』(19)、『50Shades!〜クリスチャン・グレイの歪んだ性癖〜』(19)、『日本の歴史』(19)、『メアリ・スチュアート』(20)、『三谷幸喜のショーガール』(20)、『おかしな二人』(20)、『カメレオンズ・リップ』(21)など。ドラマでは『死との約束』フジテレビなどに出演。

<コメント>
まさか私が...
一生で絶対に関わることがあるとは思っていなかったシェイクスピア。しかも、本来ならオール男性でやっていたものをオール女性キャストで上演する。色んな意味で痺れます。恐ろしくもあり、エキサイティングでもあり。私はすでに震えが止まらない!
久しぶりにPARCOで吉田羊さんとの共演、そしてまた新たな共演者との出会いもとても楽しみです。森新太郎さんの熱い指導の元また新たな自分を発掘したいと思います。

STORY

共和制末期のローマ、紀元前 44 年 3 月 15 日のジュリアス・シーザー暗殺とその後をめぐる物語。
宿敵を破ったシーザーが民衆の歓呼を浴びながら堂々とローマへ凱旋するところから芝居は始まる。
護民官や貴族のなかには、今や対抗勢力のなくなったシーザーに危険な野心を感じるものがいた。キャシアスも、その権力が益々強大になり共和制の伝統を破壊することを危ぶんでいた。そして、市民から厚い信望を得ていたブルータスを仲間に引き入れ、シーザーの暗殺を決行する。
英雄の死に一度は混乱した市民たちも、直後に行われたブルータスの演説に納得するが、シーザーの腹心だったアントニーが弔辞を述べると、今度は逆に反ブルータスへと翻ってしまい......。

パルコ・プロデュース 2021 『ジュリアス・シーザー』

作 : ウィリアム・シェイクスピア
訳 : 福田恆存
演出 : 森新太郎
出 演 : 吉田羊 松井玲奈 松本紀保 シルビア・グラブ/
藤野涼子 久保田磨希 智順 中別府葵 小山萌子 安澤千草 高丸えみり
岡崎さつき 鈴木崇乃 水野あや 清瀬ひかり 原口侑季 西岡未央/三田和代

<東京公演>
期間:2021年10月10日(日)~10月31日(日)
会場:PARCO 劇場(渋谷 PARCO 8F)

入場料金:11,000 円(全席指定・税込) ※未就学児入場不可
U-25 チケット=5,000 円(観劇時 25 歳以下対象、要身分証明書、当日指定席券引換)
一般発売日:2021 年 8 月 28 日(土)
企画・製作:パルコ
総合お問合せ:パルコステージ 03-3477-5858(時間短縮営業中)
https://stage.parco.jp/

<大阪公演>
期間:2021年11月3日(水・祝) 12:00 開演 / 17:00 開演
会場:森ノ宮ピロティホール

<山形公演>
期間:2021年11月7日(日) 14:00 開演
会場:やまぎん県民ホール 大ホール

<福島公演>
期間:2021年11月14日(日) 14:00 開演
会場:いわき芸術文化交流館アリオス 大ホール

<宮城公演>
期間:2021年11月17日(水) 18:30 開演
会場:仙台銀行ホールイズミティ 21 大ホール

<富山公演>
期間:2021年11月20日(土)18:00 開演 / 21日(日) 13:00 開演
会場:富山県民会館ホール

<愛知公演>
期間:2021年11月27日(土)13:00 開演 / 28日(日)13:00 開演
会場:東海市芸術劇場大ホール

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