7月22日(木・祝)~9月17日まで生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」が、東京ミッドタウンホールで開催される。「北斎づくし」のアンバサダーであり、音声ガイドを務めた町田啓太が、「北斎づくし」の見どころや音声ガイドの裏話を語った。

本展は、『北斎漫画』「冨嶽三十六景」、『富嶽百景』の全頁(ページ)・全点・全図が一堂に会する前代未聞の展覧会となっている。
コロナの状況により、開館日程や時間に変更がある場合があるため、公式サイトにてご確認ください。
公式サイト生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」

生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」アンバサダー 町田啓太

町田啓太「町田啓太です、よろしくお願いします」

画像: 生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」アンバサダー 町田啓太

ーーMC松丸アナ(テレビ東京):北斎ブルーと言うんでしょうか。見事な素晴らしいスーツで、装いがステキですね

町田啓太「ありがとうございます(笑)。着飾ってきました、ハハハ」

ーー一足先に展示をご覧になられたご感想をお願いいたします。

町田啓太「いやー、もうですね、受け止めきれないくらい本当に圧巻で!僕、ちょっと勉強不足だったなと思うところがたくさんあるんですけども、やっぱり葛飾北斎さんと言えば、「冨嶽三十六景」だったり、『富嶽百景』だったり、富士山と、そして僕個人的には波、あとは北斎ブルーというイメージがあったんですけど、よくこの展示を観るとですね、そこに一緒に描かれている人物たちもまた魅力的なんですよね。富士山を見ている人々だったりが描かれているんですけど、ここに来たら同じような気持ちになりながら観れるそんな展示・美術展だなと思いながら、観させていただきました」

ーー今回は、初めて音声ガイド・ナビゲーターを務められたということで、とても初めてとは思えない素晴らしいガイドでしたけども。

町田啓太「いやいや、プロフェッショナルな方に言っていただけると、ちょっと恐縮です、ありがとうございます」

ーー今回ご自身のガイドをお聴きになって回ってみて、感想をお願いいたします。

町田啓太「途中で切りましたね(笑)。それは、自分の音声ガイドをもちろん聴いてこういう感じだったなと思い出ながらだったんですけど、今回特別にガイドを生でスタッフの方にしていただきながら回ったんですね。そのガイドがとんでもなく上手いので、僕のガイドではなく、そちらのガイドをずっと聴きたいという感じになるくらい夢中になってしまったので。僕のガイドは、ガイドというくらいなので、おまけで楽しんでもらえたらなと思ってます」

ーー引き込まれるような。ガイドと合わせて、鑑賞すると、北斎の知られざる一面を垣間見られるような気がしたガイドでした。そして初挑戦ということでしたが、感想をお聞かせいただけますか。

町田啓太「実は、美術展の音声ガイドって、僕結構好きで、美術展に行くとよく聴かせてもらったりするんですけど、いつか挑戦させてもらいたいなと思っていたら、こんなステキな「北斎づくし」の音声ガイドを初挑戦させてもらえて、お話いただいた時に心躍って、すぐに“お願いします、ぜひやらせてください”という感じでやらせてもらいました。

ーーぜひガイドのここを聴いてほしいというポイントがあれば。

町田啓太「そうですね、あの、実はですね、普通通常ですと、あんまり感情を入れたりというガイドってあまりないんじゃないかと思うんですけど、要所要所に少しだけ北斎さんの絵にもある遊び心と同じような感覚で、僕はその気持ちをちょっと感じながら感情が入っているセリフ調なところもあったりするので、そういったところでも楽しんでいただけたらななんて思いながら、やらせていただきました」

ーー感情がちょっと入っているところもぜひチェックしていただきたいですね

町田啓太「邪魔だなと思ったらすぐ切ってください(笑)」

ーーいえいえ(笑)。ぜひみなさん楽しみになさってください。町田さんが思う、この展覧会の見どころはどんなところだと思いますか?

町田啓太「1つに絞れないなというのも魅力でもあるんですけど。そこもならではかなと思いますし、それだけ本当にすごい数の展示物の数、量なので、観れば観るほど惹き込まれるというのは間違いないんですけど。あと、僕が思ったのは、ユーモアがいろんなところにたくさん散りばめられているんですね。物によっては、同じ版なんですけど、刷っている時期によって若干変わっていたりとか、編集者さんの意向でちょっと足されているところとか、そういう点も見比べられたりするんですね。そういうところも本展の見どころかなと思いますし、“あっ、こういうところで遊びを入れてるんだな”と観ながら発見していく楽しみというのは、すごくあるんじゃないかなと思います」

ーーこれだけの規模を展示されていて。というのは最初で最後かもしれないですよね

町田啓太「たぶんそうじゃないですかね。もう本当にお腹いっぱいまで観つくしたいという感じですね。ここに浸りたいという感じです」

ーー今回の展示で一番好きな作品とその理由を教えていただけますか?

町田啓太「一番好きなの決めるの、これ大変だなぁと思ったんですけど、あのですね、今印象に残っているのは、これは『富嶽百景』だったかな、波が鳥に変わってる作品があるんですね。あ、うしろにあったんだ、ここにあったんですね(インタビュー中の町田さんのうしろには北斎の絵が掲げられていて)。パッと見わからなかったんですよ、波があって、よく観たら、ハッ、鳥!波の先、水しぶきに鳥たちがいて、しかも本当に一羽一羽表情があるといいますか、これすごいなと思いまして、僕の中では一番印象に残っています」

ーーみなさん、ぜひ作品をじっくりご覧いただいて発見をしていただきたいというところですね

町田啓太「(ちょっと食い気味、前のめりに)そうです」

ーー町田さんご自身の画力はいかがですか?

町田啓太「恐れ多いですね。僕は画力はちょっとわからないですけども、どちらかというと創作、物を創るほうが好きだったりするので、それで再現してみたいですね(笑)。こんなに素晴らしい物が創れたら、躍動感ある、僕自然好きなので、田舎育ちなもので、地元の風景だったりできたらいいなと思いますけど。それをどうやって創るのかはちょっと自分の中でもわかってないです、そんなのができたらいいなと。お見せできるものかどうかって問題はありますけど」

ーー北斎に馴染みのない世代に、楽しみ方を教えてください

町田啓太「僕全然詳しくないんですし、むしろ教科書で見たことあるなとか、記憶の中にある葛飾北斎といえばみたいなイメージしかなかったんですけど、逆にそういうイメージしかない方のほうがいっぱい発見があると思います。だから、ちょっとでも気になってみたらぜひ一度足を運んでみてらいいのではと思います」

ーーいろんな作品があるので、好きな作品に出会うことができるのも魅力ですね

町田啓太「そうですね」

ーー北斎に対してどんなイメージを持っていましたか?

町田啓太「これだけ有名ですし、アーティストとして感覚的な感じの方なのかな、そういう作品が多いのかなと思ってたんですけど、観れば観るほど、説明とかいろんな方からお話を聞けば聞くほど、とっても繊細で構図も一つひとつめちゃくちゃ、例えばですけど、富士山にしっかり目がいくようにちゃんと構図を計算されてたりとかというのも、展示物の中にもあるんですけど、絵手本というこういうふうに描いたらいい感じに描けますよと、動物だったら動物がいい感じに描けますよというのが、載っている絵に興味を持った方たちに向けての(絵手本という)のがあるんですけど、それも作られていて、観ると本当にとっても簡潔でとってもわかりやすく、描いてありまして、というのもそれってとんでもない感覚だけではない技術だったりとか、そこがないとできないことなんだなって、反省もしましたし、より深く知ることができて、やっぱり素晴らしいなと思いました」

ーーユニークであり、その一方で天才な部分を、持ち合わせていたと

町田啓太「(食い気味に)そうなんですよ。そういうイメージがあって、歳を重ねれば重ねるほど、自分はもっともっといける、ずっと向上心を持ってやられていたと、それは僕も生涯できるかと考えると、やりたいけどどうなんだろうなと正直思ってしまうところがあるくらい、素晴らしいなと、だからこそこんなにも長く多くの方に記憶に残って、心に刺さる作品ばかりなんだなって思いました」

ーー常に新しいことに挑戦するその姿は、現代社会に生きる私たちに勇気をもらえますね

町田啓太「はい」 

ーー最後に、展覧会にいらっしゃるみなさんに、メッセージをお願いいたします

町田啓太「本当に数々の作品を残されている葛飾北斎さんの作品。こんなにも集まっているのを観れば観るほど圧倒され、たぶん観る方によっていろんな視点で楽しめる素晴らしい展覧会になっていると思いますので、ぜひぜひ、僕もそうだったんですけど、酔いしれていただければいいんじゃないかと思います。ぜひお楽しみください!」

会見の模様・ダイジェスト

画像: 生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」記者発表会 youtu.be

生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」記者発表会

youtu.be

特別展「北斎づくし」特別番組(題仮)放送

《テレビ東京》
8月7日 朝5時45分〜6時

《BSテレビ東京》
8月7日 夕方5時〜5時30分

◆出演◆
本展覧会アンバサダー
町田啓太 さん 他

生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」

会期
2021年7月22日(木.祝)~9月17日(金)

開館時間
11:00~19:00(最終入場18:30)
休館日:8月10日(火)、8月24日(火)、9月7日(火)

会場
東京ミッドタウン・ホール [東京ミッドタウンB1]
〒107-0052 東京都港区赤坂9丁目7-2

※会期、開館時間については今後の諸事情により変更する場合がございますので、当サイト等でご確認ください。

主催
凸版印刷、日本経済新聞社、博報堂DYメディアパートナーズ、テレビ東京、BSテレビ東京
協賛:富士フイルム株式会社、日本航空株式会社、「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群保存活用協議会、KDDI株式会社

特別協力
浦上蒼穹堂

協力
山口県立萩美術館・浦上記念館、
公益財団法人 山形美術館、
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
お問い合わせ
050-5542-8600(ハローダイヤル)
受付時間 9:00~20:00

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