女子校卒業後10年ぶりの再会、週末だけ母校に集まる3人。
「ここに来れば、輝いていたあの頃に戻れる」ってパターンのはずが・・・!?
新進気鋭の穐山茉由監督が独自の目線で描く、20代女子のほろ苦くも愛おしい物語。
本作は、2019年9月に乃木坂46を卒業後は女優として活動し、数々の舞台に出演し注目を集めている桜井玲香の映画初主演作品。
主演の桜井玲香が演じるのは、なかずとばずのモデルの美玲。そして共演には美玲の高校時代の同級生でシノノメ女子元放送クラブのメンバー・まりりん役の岡崎紗絵、アンディ役の三戸なつめが出演。
さらに篠の目女子高校最後の学生・杉野あすか 役に中井友望、広告代理店で働く上川龍之介役に工藤阿須加が出演し本作を彩る。
メガホンをとったのは、長編デビュー作『月極オトコトモダチ』が国内外 で高い評価を受けた新鋭・穐山茉由監督。自身初の長編商業映画となる本作では、監督の持つ会社員と映画監督というダブルワークの経験をもとに、社会で働く女性たちの心理を、独自の目線で鋭く柔らかく、オリジナル脚本で描く。
完成披露イベントに登壇したのは、主演の桜井玲香をはじめ、岡崎紗絵、三戸なつめ、中井友望、工藤阿須加のキャスト陣に、穐山茉由監督の総勢6名。
本作のタイトルにちなんで「シノノメ色」※の衣装を身に纏い登場。
【※東雲色(しののめいろ)とは、夜が明け始めるころ太陽で白み始める東の空のこと】
冒頭の挨拶
桜井玲香「最近本当に寒くなってきましたね。寒い中本日はお越しいただき、ご鑑賞いただきありがとうございました」
岡崎紗絵「こうして皆さんに満席にして頂いているというのは嬉しいし感動しています」
三戸なつめ「裏で曲が流れた時にちょっと泣きそうになりました。本当にこの日を迎えられて良かったなと思います」
中井友望「みなさんと一緒にこの場に立てていることがすごく嬉しいです」
工藤阿須加「無事にみなさまのところにお届け出来て、観ていただけて本当に心から感謝しています」
穐山茉由監督「このような形で完成披露イベントを行えるということを本当にありがたく思っています」
映画初主演の桜井玲香
桜井玲香「ついに公開された、たまなさんに観てもらった、という嬉しいような恥ずかしいような何とも言えない気持ち。グループ時代(乃木坂46)もいろんな経験をさせていただいていたんですが、一人になって改めて、リスタートという気持ちです。全て初心の気持ちで日々学ばせて頂いているなと思っているんですが、そんな中で今回こうして主演の映画 というものに挑戦させていただいて、本当に幸せ者だなと思います。みなさんに支えてもらっているから今ここに立てていると思っているので、これをきっかけにまた頑張っていきたいなと思います」
穐山監督「(自身も女子高出身)女子高って結構、怖そうとかギスギスしてそうっていうイメージを持たれたりするんですが、本人たちはすごく平和だったり、ほのぼのとした空気を過ごしてい たりするんです。そういうイメージとのギャップをもう少しリアルに描けないかなというのがあって。それを学生時代として描くのではなくて、30歳に差し掛かる、20代後半の女性の悩みみたいなのも含めて描けたらなと思って」
劇中で制服姿を披露
岡崎紗絵「ドキドキしてました...!」
桜井玲香「え、本当?」
三戸なつめ「私は楽しみでしょうがなかった!」
桜井玲香「高校生の役として着るのではなく、20代後半として着る、だったから割り切れた」
岡崎紗絵「確かに!学生に見えなくてもいいんだっていう、その安心感はあったかもしれない!」
どのような高校生だったか
桜井玲香「私は美玲とは真逆というか、目立っている女の子では無かったですね。校則も厳しかったので、そんなにおしゃれをするわけでもなく普通の子でした。あ、でも高校2年生で乃木坂に入ったので、そのあとは乃木坂漬けでしたね」
岡崎紗絵「日々をいかにどう楽しむかということに頭をフル回転させている学生でした。文化祭だったり体育際だったりイベントごとをみんなでわいわい楽しんだりっていうのはもちろんなんですけど、4時間目のチャイムがなったらすぐ購買に走って、人気の肉まんを勝ち取る、とか(笑)」
三戸なつめ「食堂のソファを陣取って寝てまし た。3年生になるとソファが使えるんですよ、やったーソファ使えるって!部活をやってなかったんで暇だったんですよね」
中井友望「(一人だけ現役高校生の役を演じて)この3人の先輩が、私の高校の先輩に居たら楽しいだろうなって。いい高校生活を疑似体験出来た感じです」
工藤阿須加「毎日朝から晩まで部活動でしたね。テニスをやってたんですけど、朝5時に起きてランニングして、朝ごはん食べて学校に行き、 朝練をして、2限目のタイミングにはお弁当が無くなり、お昼は学食にみんなで行って...(その後も夜まで何度も食事をとるエピソードが続き)でもその分動いていたので、どんなに食べても太らなかったですね」
劇中での「女子あるある」
桜井玲香「美玲は、マリリンとぶつかるじゃないですか...マリリンが色々、現実はこうよって色々教えてくれるという。それを遠回しにいう感じ!あれは女子ならではかなって」
三戸なつめ「10年会ってなくて久しぶりに会って、それでも気まずくなく居れるところは女子の対応力の賜物なのかなって思います」
中井友望「廊下を走るシーンの時に、美玲ちゃんとマリリンはヒールを脱ぐんです。普段着飾っているけれど、女子同士だから楽しむときは全力で楽しむ。あのシーンがすごく好きです」
ーーMC「工藤さんはいかがですか?」
工藤阿須加「え?僕に聞きます...?」
会場「(笑)」
工藤阿須加「なんとなく...女性って...女性だけじゃないかもしれないですけど...怖いですね。余計なことを言ってしまわないように。女性から相談したいことがあるんだけど、と言われた時に、本気で答えたらだめだっていうこと。とにかくまず聞いて、頷き、僕もそう思うって一言言う。彼女たちのなかで、実は答えが決まってるじゃないですか。女性は特に自分の中でこうしたい、こうしなきゃって思っているときに、誰かに背中を押してもらって動くのかなと。男って単純で、これがいいよ、とか言われるとすぐそっちに意見が変わっちゃったりするので」
穐山監督「(深く頷き)その通りです。もう答え決まってるんですよね。ただ聞いてほしいんですよね」
最後にメッセージ
桜井玲香「今日見て頂いた女の子3人の会話や空気感というのは、本当に女子高出身あるあるって感じなんです。女子高出身の私でもそう思うくらいリアルです。女子高に居なかったみなさまもちょっとだけその様子をのぞき見れるような、そういう作品になっています。あとは、コロナ禍でご自身と向き合う時間というものがあったと思うんですけど、この映画にもそういうメッセージも含まれているので、明日からちょっとだけ、半歩だけでも前に進んでみようかな、という気持ちで今日帰っていただけると嬉しいです」
穐山監督「主人公の美玲ちゃんも、3人とも20代後半で色々と壁にぶちあたっていく世代だと思うんです。その時のことを私もふりかえって書いたりしました。もちろんその世代じゃなくても、人に知られたくないような感情だったり、見られてちょっと嫌な部分とか、心当たりがあると思います。そういうのが本当はすごく人間らしくて愛しい部分だというのを表現したいと思っているので、そういうふうに感じて頂けると嬉しいです」
STORY
女子高を卒業して10年、美玲(桜井玲香)はモデルを続けているが、いつの間にか雑誌のグラビアを飾ることはなくなった。そんな中、放送クラブで一緒だったアンディ(三戸なつめ)から、部長だったまりりん(岡崎紗絵)と3人で、取り壊しになる母校にタイムカプセルを探しに行こうと誘われる。超マジメで目立たなかったまりりんが広告代理店に就職し、デキる女ぽくなっているのを見て焦り、相変わらずカメラ好きサブカル系のアンディにホッとする美玲。裏門から忍び込んだ3人は、廊下を走り、笑い転げ、やりたい 放題。結局、タイムカプセルは見つからず、また週末に集まることになる。何にでもなれると思っていたあの頃の自分に戻ったつもりの3人だったが、事態は全然!違う方へと転がっていく──。
映画『シノノメ色の週末』
11月15日(金)全国ロードショー
出演:桜井玲香 岡崎紗絵 三戸なつめ/中井友望 山田キヌヲ/工藤阿須加
監督・脚本:穐山茉由
主題歌:佐藤ミキ「東雲の空」(SACRA MUSIC)
制作プロダクション:ダブ
配給:イオンエンターテイメント
©2021 映画「シノノメ色の週末」製作委員会