2021年2月、劇場へ大勢の観客が集まるこれまでのような有観客公演は困難な状況が続く中、“VR 演劇”という形で上演した本作を、演劇版へとリライトし、物語や描写を緻密に肉付けしてよりリアルな物語が、2022年2月上演となる。
本作の原案・演出を手がけるのは、才気あふれる劇作家・演出家、ウォーリー木下。
ウォーリー木下のプロデュースするノンバーバルパフォーマンス集団「THE ORIGINAL TEMPO」 は、エジンバラ演劇祭にて最高峰の 5 つ星を獲得するなど海外で高く評価され、10 ヶ国以上の国際フェスティバルに招聘。また、演出家として韓国およびスロヴェニアでの国際共同製作も行うなど、 国際的に評価され、活躍している。
手掛ける作品はジャンルレスで、ノンバーバル、ストレートプレイ、ミュージカル、2.5 次元舞台と、 多岐にわたる。どの作品にも通じるのは、豊かで緻密な人物描写が、表現の技巧を骨太に支えているのが特徴。
今回、ウォーリー木下が挑むのは、彼の鋭い洞察力から生まれる、優れた人物描写、そこから生ま れる濃密な人間ドラマ。
主人公を演じるのは、矢田悠祐と上口耕平。直人役とその幼馴染・碧役を、が回替わりで交互に演じる。異なる魅力と表現力を持つ二人の俳優が演じ分ける。
直人の妻・朱音役に中村静香、そして父・慎一郎役に松澤一之、さらに担当医・青山役に、宝塚歌劇団で男役スターとして活躍、退団後はミュージカルのみならずストレートプ レイや朗読劇などでも繊細な表現力で魅せる彩吹真央が出演。
直人の置かれた状態は、病に倒れ、身体が動かせず意思疎通がとれない......というシリアスな状況ながら、交わされる会話の端々には、親しい間柄、身近な存在ならではのユーモアや可笑しみが入り混じり、ときにはコメディな筆致で、観るものを魅了する。
STORY
僕は病室にいた。 父と、僕の友人が何やら話をしている。が、体がぴくりとも動かない。一体僕に何が起こった? 医師らしき声も聞こえる。「現状、一命を取り留めていることがすでに大きな幸運なんです」 ......なるほど。そういうことなのか。
僕――白井直人(矢田悠祐/上口耕平)は、デザイナーとしての会社務めを半年前に辞め、油絵に打ち込ん で夢だった画家への道を歩み始めた矢先だった。脳卒中で倒れ、自分の意志で動かせるのは眼球と瞼だけ。
そして病室には、飄々と振る舞い軽口も叩く父、慎一郎(松澤一之)。 兄貴分の幼馴染で、親身になって回復を願っている碧(上口耕平/矢田悠祐)。 離婚の話し合いが進み、新たな生活に踏み出し始めていた妻、朱音(中村静香)。 そして、担当医である青山(彩吹真央)、 それぞれの想いとともに向き合い、進んでいく未来とは......
舞台「僕はまだ死んでない」
原案・演出 ウォーリー木下
脚本 広田淳一
出演 矢田悠祐 上口耕平 中村静香/松澤一之・彩吹真央
音楽:吉田能 美術:石原敬 照明:島田美希 音響:けんのき敦 衣裳:ゴウダアツコ ヘアメイク:鎌田直樹 映像:大鹿奈穂 演出助手:髙野玲 舞台監督:清水浩志
舞台製作:クリエイティブ・アート・スィンク 加賀谷吉之輔
医療監修協力:帝京大学医学部整形外科学講座 塚田圭輔先生 帝京大学医学部付属病院 脳神経外科 中里一郎先生 宣伝美術:市川きよあき 宣伝写真:ヒダキトモコ 宣伝衣裳:ゴウダアツコ 宣伝ヘアメイク:大宝みゆき 撮影・技術協力:アルファコード 宣伝:ディップス・プラネット 票券:インタースペース 制作:西谷加奈子 制作デスク:今井実春 プロデューサー:江口剛史
公式サイト:https://www.stagegate.jp /stagegate /performance /2022/bokumada2022/index.html
公式 Twitter:@Bokumada2022
日程:2022年2月17日(木)〜28日(月)
会場:銀座・博品館劇場
チケット料金:7,500円(全席指定・税込) ※未就学児の入場はご遠慮ください
一般発売日:2021年11月27日(土)
お問合せ:チケットスペース 03-3234-9999(平日10:00〜13:00)
主催/企画・製作 シーエイティプロデュース