国内で最も権威と実績、歴史のある映画賞「第 76回毎日映画コンクール」の各賞のノミネート作品、 ノミネート者が決まった。
作家・村上春樹氏原作で、妻を失った男の喪失と希望を綴った短編小説を現 在世界から最も熱い注目を浴びている濱口竜介監督が主演に西島秀俊を迎えて映画化した「ドライブ・マ イ・カー」が最多10ノミネート。
西川美和監督と名優・役所広司が念願のタッグを組んで実在 の男をモデルに人間と社会の今をえぐる問題作「すばらしき世界」が、次ぐ8ノミネート。
吉田恵輔監督が現代 の罪と偽り、そして赦しを映し出した古田新太主演のヒューマンサスペンス「空白」が7ノミネートなど、 候補作品、候補者が揃った。
受賞作(者)発表は来年1月下旬を予定。
作品部門
日本映画大賞・日本映画優秀賞
「茜色に焼かれる」
「空白」
「すばらしき世界」
「ドライブ・マイ・カー」
「由宇子の天秤」
外国映画ベストワン賞
「ONODA一万夜を越えて」
「春江水暖〜しゅんこうすいだん」
「ノマドランド」
「ファーザー」
「プロミシング・ヤング・ウーマン」
俳優部門
男優主演賞
佐藤健「護られなかった者たちへ」
西島秀俊「ドライブ・マイ・カー」
東出昌大「草の響き」
古田新太「空白」
松山ケンイチ「BLUE/ブルー」
役所広司「すばらしき世界」
女優主演賞
有村架純「花束みたいな恋をした」
尾野真千子「茜色に焼かれる」
加賀まりこ「梅切らぬバカ」
門脇麦「あのこは貴族」
瀧内公美「由宇子の天秤」
男優助演賞
岡田将生「ドライブ・マイ・カー」
鈴木亮平「孤狼の血 LEVEL2」
仲野太賀「すばらしき世界」
光石研「由宇子の天秤」
村上虹郎「孤狼の血 LEVEL2」
女優助演賞
清原果耶「護られなかった者たちへ」
寺島しのぶ「空白」
倍賞美津子「護られなかった者たちへ」
三浦透子「ドライブ・マイ・カー」
水原希子「あのこは貴族」
スポニチグランプリ新人賞(男性)
青木柚「うみべの女の子」
金子大地「サマーフィルムにのって」
Fukase「キャラクター」
松村北斗「ライアー×ライアー」
和田庵「茜色に焼かれる」
スポニチグランプリ新人賞(女性)
伊藤万理華「サマーフィルムにのって」
片山友希「茜色に焼かれる」
河合優実「由宇子の天秤」
駒井蓮「いとみち」
古川琴音「偶然と想像」
スタッフ部門
監督賞
石井裕也「茜色に焼かれる」
瀬々敬久「護られなかった者たちへ」
西川美和「すばらしき世界」
濱口竜介「ドライブ・マイ・カー」
横浜聡子「いとみち」
吉田恵輔「空白」
脚本賞
坂元裕二「花束みたいな恋をした」
西川美和「すばらしき世界」
濱口竜介「偶然と想像」
濱口竜介、大江崇允「ドライブ・マイ・カー」
春本雄二郎「由宇子の天秤」
吉田恵輔「空白」
撮影賞
笠松則通「すばらしき世界」
鎌苅洋一「花束みたいな恋をした」
四宮秀俊「ドライブ・マイ・カー」
鍋島淳裕「護られなかった者たちへ」
柳島克己「いとみち」
美術賞
今村力「孤狼の血 LEVEL2」
徐賢先「ドライブ・マイ・カー」
杉本亮「花束みたいな恋をした」
原田哲男「燃えよ剣」
三ツ松けいこ「すばらしき世界」
音楽賞
石橋英子「ドライブ・マイ・カー」
大友良英「花束みたいな恋をした」
世武裕子「空白」
林正樹「すばらしき世界」
渡邊琢磨「いとみち」
録音賞
伊豆田廉明「ドライブ・マイ・カー」
岩丸恒「いとみち」
浦田和治「孤狼の血 LEVEL2」
高田伸也「護られなかった者たちへ」
田中博信「空白」
アニメーション部門
アニメーション映画賞・大藤信郎賞
「アイの歌声を聴かせて」
「I'm Late」
「飯縄縁日」
「幾多の北」
「映画大好きポンポさん」
「おやすみ」
「ガラッパどんと暮らす村」
「漁港の肉子ちゃん」
「JUNK HEAD」
「軟膏母さん」
「Parallax」
「久々」
「不安な体」
「プックラポッタと森の時間」
「Blink in the Desert」
「平凡な奇跡」
「BOX」
「骨嚙み」
「岬のマヨイガ」
「竜とそばかすの姫」
ドキュメンタリー部門
ドキュメンタリー映画賞
「いまはむかし 父・ジャワ・幻のフィルム」
「たゆたえども 沈まず」
「ちょっと北朝鮮まで行ってくるけん。」
「標的」
「水俣曼荼羅」
(50音順)
毎日映画コンクール概要
毎日映画コンクールは1946年(昭和21年)、日本の映画産業の振興に寄与し、国民に映画の楽しさを広く 伝えることを目的に、毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社によって創設された国内最高峰の映画賞です。演技、作品はもちろん、撮影や美術、録音などのスタッフ、日本映画を代表する名女優田中絹代の名を冠する賞など、 幅広い部門を設けていることが特徴です。
各賞は、第一線で活躍中の映画評論家やジャーナリスト、専門家など約 80 人が選考にかかわり、毎日映画コ ンクールはその歴史と伝統とともに、選考の厳正公明さによっても映画業界から高い評価を得ています。
昨年度から表彰式の開催地は都内へと戻り、目黒区の協力を得て「めぐろパーシモンホール」での開催を予定 しています。今後も、一般にも開かれた映画賞として毎日映画コンクールは成長を続けていきます。
第 76回毎日映画コンクール
<対象作品>
2021年1月1日から12月31日までに国内で14日間以上、有料で劇場公開された作品。 (アニメーションおよびドキュメンタリー部門は、同期間に完成もしくは上映された作品)
<表彰>
▽作品部門=日本映画大賞 日本映画優秀賞 外国映画ベストワン賞 ▽俳優部門=男優主演賞 女優主演賞 男優助演賞 女優助演賞 スポニチグランプリ新人賞 ▽スタッフ部門=監督賞 脚本賞 撮影賞 美術賞 音楽賞 録音賞 ▽ドキュメンタリー部門=ドキュメンタリー映画賞 ▽アニメーション部門=アニメーション映画賞 大藤信郎賞
▽TSUTAYA 映画ファン賞 ▽田中絹代賞 ▽特別賞
<発表>
2022年1月下旬の毎日新聞、スポーツニッポン新聞紙上
<表彰式> 2022年2月15日、めぐろパーシモンホール(東京都目黒区八雲1の1の1)
主催 毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社
共催 目黒区
特別後援 カルチュア・コンビニエンス・クラブグループ(カルチュア・エンタテインメント、Tポイント・ジャパン) 後援 経済産業省、文化庁、日本映画製作者連盟、映像文化製作者連盟、ユニジャパン、映像産業振興機構(VIPO)、 目黒区芸術文化振興財団
協賛 東急グループ、東日印刷
協力 ウォーターマン、エース、黒谷美術、芸游会、サッポロビール、下関市(山口県)シモンズ、Base KOM
<公式 HP>https://mainichi.jp/mfa/