選挙活動をコミカル&シニカルに描いた窪田正孝主演の映画『決戦は日曜日』。
主演の窪田正孝が演じる主人公の衆議院議員・川島昌平の私設秘書・谷村勉は、秘書として中堅になりそつなく仕事をこなして川島の完璧な“サポートをするだけ”のこの仕事に満足していた。
そして、一方突然父の地盤を引き継ぎ、仕方なく出馬することになった…世間知らずなご令嬢・川島有美を演じるのは、宮沢りえ。といいながらも実はやる気満々の二世候補。
窪田演じる谷村が、自由奔放で一般常識からちょっとずれた有美を当選させるために奔走する選挙活動をコミカル&シニカルに描いた物語。
メガホンをとったのは、コメディ『ピンカートンに会いにいく』等、オリジナル脚本で次々コメディ作品を世に発表してきた坂下雄一郎監督。本作では監督だけでなく、脚本も手がける。執筆には実に5年の歳月を費やし、豪華キャストで新境地に挑戦する。
事なかれ主義の議員秘書と、政界に無知な熱意空回り候補者の選挙活動の行方は---?今を生きるすべての人に贈る笑いとアイロニーに満ちた社会派コメディ作品だ。
議員秘書・谷村(窪田正孝)と二世候補・川島有美(宮沢りえ)に加えて、秘書を演じるキャストに赤楚衛二(あかそえいじ)、内田慈(うちだちか)、小市慢太郎(こいちまんたろう)、音尾琢真(おとおたくま)が集結。
当選に向けてサポートする秘書軍団として、川島有美(宮沢)の所属する民自党川島事務所にて窪田演じる谷村と同じく、私設秘書を務める岩渕勇気役を赤楚衛二と、ほかの秘書と力を合わせ忖度し合いながら調和を保とうとする田中菜々役を内田慈が務める。そして同事務所政策秘書・濱口祐介役を小市慢太郎と、第1秘書・向井大地役を演劇ユニットTEAM NACSの音尾琢真が演じる。
選挙は“当選”に向けて他候補者と議席を争うものだが、しかし、議員秘書・谷村(窪田正孝)は、今作の新人候補・川島ゆみ(宮沢りえ)を落選させるため密かに奔走する...?
今回公開された映像では、「あの...戸別訪問って違法じゃ...」と言いかけた岩渕(赤楚衛二)を「静かに」と冷静に遮る谷村(窪田正孝)。
熱意だけは人一倍の衆議院議員に立候補した川島有美はそんなことはお構いなしに「こんにちは!川島昌平の長女の由美です。いつも父がお世話になっております。私がその遺志を継ぐことになりました!川島有美、がんばります!」と有権者の皆様にあいさつ回りを始める。
その中には選挙権を持たない外国の方のお宅に訪問し決起集会への参加を呼びかけたり、握手を求めた時にくしゃみをされた手でもしっかり対応する有美をにこやかに静かに見守る秘書・谷村だったが、暗雲が立ち込める。
「なるほど、分かります。用水路にお年寄りが落ちそうで危ないと。私はこう思うんです。用水路にお年寄りが落ちたら危ないですよね、と言うことはお年寄りが落ちた用水路は危ない用水路と言うことになるんです」、「今求職中なんですか、今まで何やってたんですか?」、玄関でのあいさつが終わった後の「今度は裏口じゃなくて玄関でお会いしましょうね」と終始笑顔で、どこかで聞き覚えのある構文やグサッとくる言葉を放つ有美に、一般的な価値観からはかけ離れた新人議員を支えるのは苦労が絶えない谷村を捉えている。
「今の時代を生きる人に、なにかしら思うところのある映画になっているかも」と脚本も兼ねた坂下監督が意図した時事ネタのパロディを取り入れた印象的なシーンとなっている。
戸別訪問本編映像
STORY
とある地方都市。谷村勉はこの地に強い地盤を持ち当選を続ける衆議院議員・川島昌平の私設秘書。秘書として経験も積み中堅となり、仕事に特別熱い思いはないが、暮らしていくには満足な仕事と思っていた。ところがある日、川島が病に倒れてしまう。そんなタイミングで衆議院が解散。後継候補として白羽の矢が立ったのは、川島の娘・有美。谷村は有美の補佐役として業務にあたることになったが、自由奔放、世間知らず、だけど謎の熱意だけはある有美に振り回される日々。でもまあ、父・川島の地盤は盤石。よほどのことがない限り当選は確実...だったのだが、政界に蔓延る古くからの慣習に納得できない有美はある行動を起こす――それ は選挙に落ちること!前代未聞の選挙戦の行方は?
映画『決戦は日曜日』
2022年1月7日(金)全国公開
脚本・監督:坂下雄一郎
出演:窪田正孝 宮沢りえ 赤楚衛二 内田慈 小市慢太郎 音尾琢真
製作:「決戦は日曜日」製作委員会
制作:パイプライン
配給:クロックワークス
Ⓒ2021「決戦は日曜日」製作委員会
公式 HP:https://kessen-movie.com