2016年、2018年にTBS系日曜劇場で放送され人気を博した松本潤主演の「99.9-刑事専門弁護士-」の映画化作品『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』が12月30日公開を迎えた。
本作は個性豊かな弁護士たちが、99.9%逆転不可能な刑事事件に挑んでいく、新感覚の痛快リーガル・エンタテインメント。日本の刑事裁判における有罪率は99.9%。一度起訴されたらほぼ有罪が確定してしまうが、残りの0.1%が確定しない限り、それは本当の意味で“事実”にたどり着いたことにはならないー。その最後の「0.1%」まで諦めず、事実を追求する弁護士たちの姿を描くストーリーが人気を集めた。
映画では、超型破りな弁護士・深山(松本潤)、敏腕弁護士・佐田(香川照之)、三代目ヒロインの新米弁護士・穂乃果(杉咲花)の元に15年前に起きた毒物ワイン事件に関する依頼が舞い込んでくる。その事件には、謎の弁護士・南雲(西島秀俊)とその娘エリ (蒔田彩珠)が関わっていた。深山たちは、事件が起きた村で出会った青年・守(道枝駿佑)の協力を得ながら、事件を徹底的に調べていくことに。しかし巧妙に仕掛けられた罠により、事実だけを追求してきたはずの深山が、まさかの冤罪を生んでしまうことに!?最大のピンチ に追い込まれた深山たちは、果たして0.1%の事実にたどり着くことができるのか?!
冒頭の挨拶
松本潤「深山大翔を演じました松本潤です。初日、初回の回に足を運んでいただき本当にありがとうございます。嬉しく思います。朝早くからありがとうございます。2016年に連続ドラマとして始まったこのドラマがシーズン2、そして昨日(12月29日)放送されたSPドラマ、そして今日の映画と、これだけ多くの本数をこの作品で作れたことをすごく嬉しく思ってます。また、昨日ドラマ放送のタイミングに“おかえり”という言葉をSNS上でかけてくださっているみなさんの声を見て温かい気持ちになりました」
香川照之「香川でございます。おはようございます。朝早くから映画を観ていただき、また昨日のSPドラマも観てくださり本当に感謝いたします。SPドラマに先立ってパート1、パート2がTBSで再放送されていまして、昨日は1日中」
松本潤「ずっと出てたみたいですね」
香川照之「はい、松本さんがずっとTBSに出てらっしゃいましたけど」
松本潤「嬉しいですよ」
香川照之「始まる前にクタクタだったんじゃないかなと。しかもその後バナナサンドを挟んで、そのバナナサンドにも松本さんでまくりということで。私もちょくちょく観させていただきましたけど、あらためていいドラマですね。いいドラマを監督ありがとうございます」
木村ひさし「本当、僕もビックリしたんですよ。これいいドラマじゃないかって」
松本潤・香川照之「(笑)」
香川照之「あんなに適当に作っている感があるのに」
木村監督「一応、考えてる風な」
松本潤「風じゃないですよね」
木村監督「風じゃないですね」
香川照之「本当にあらためていいドラマだと思いましたし、それがこうして映画になってこの初日の第1回目の公開をみなさまとこのような時間を持てますことを本当に感謝しております。今後ともこの映画がたくさん成長してより多くの方に観ていだけるようにみなさま方、これからいろいろと口コミを頑張っていただきたいと思います。本当にいい作品だと思いますので、この映画をどうかどうか末長くよろしくお願い申し上げます。本日はありがとうございます」
杉咲花「みなさん、こんにちは、今日はありがとうございます。河野穂乃果を演じさせていただきました杉咲花です。たくさんの方々に愛されてきたこの作品の特別な日に私も携わらせていただくことができて、すごく光栄に思っています。今日はよろしくお願いします」
松本潤「想像つかないですよね、今のこのおしとやかな感じが、アレをやっているのは、すごいですよね」
香川照之「0.2秒くらいで、スイッチはいるんですよ。今スイッチ入れてみせますので」
ーーMC「いいんですか?」
杉咲花「ビシッ!」
会場「拍手」
ーーMC「ありがとうございます。松本さん、敢えてマイクを使わないという」
松本潤「そうですね」
杉咲花「うるさすぎるかなと思って遠慮しました」
松本潤「なるほどね」
ーーMC「配慮ありがとうございます。後ほど穂乃果のキャラクターについてもうかがおうと思います。木村監督よろしくお願いいたします」
木村監督「かんばんは、(こんばんはの意、朝の舞台でもお決まりの挨拶)木村ひさしです。時間がない中、3つ言わせてください。1つ、今日はご来場ありがとうございます。2つ、この作品、僕の中で復興というテーマがありまして、この時期上映できることがすごく嬉しく思います。みなさんが笑顔になってくれたらいいなと思います。3つ、特にありません」
松本潤「でた!ややウケです」
木村監督「ありがとうございます」
会場「拍手」
初日を迎えての心境
松本潤「今年の前半戦に、仕事初めみたいに僕はリスタートのタイミングで、この作品をやらせていただいたので、その作品をようやくみなさんにお届けできたというのが、すごく嬉しいです」
香川照之「これだけ多くの方に劇場に足を運んでいただいて、満員のお客様を僕こうして見るのは、先日の完成披露試写会の時以来今年わずか2回なんですね。劇場は半分の規制があったりとか、特にここは松竹が配給している映画でございますが、松竹は同時に歌舞伎も上演しておりまして、歌舞伎座はいまだに半分の入りなので、僕は劇場から見る姿は、1席空いている姿しかこの2年見ていないのですけれど、こうしてたくさんの方が劇場に足を運んでくださったのは、本当に久しぶりに見ますので、できればこれが、1日でも長く続いて、この映画の命を吹き込んでくださればと本当に思っております。ただそれだけです」
松本潤「年間シートみたいなものはないですよね?そういうのがあったら面白いのにね。本当にたくさんの方に観てもらえたらいいですね」
ーーMC「松本さん、今日は特にライブビューイングで6万5千人以上の方が見ています」
松本潤「すごいですよね。東京ドーム以上の人が今見てるわけですから」
香川照之「そうだね」
松本潤「そうですよ、そんなたくさんの方がこの初回の同じタイミングで見てくださっているって本当にありがとうございます、みなさん」
ーーMC「杉咲さん、これまでドラマシリーズで人気な99.9ですが、初日お客様を前にしていかがでしょう」
杉咲花「すごく嬉しいです。やっぱり私も、舞台挨拶でお客様がいらっしゃるって、しかも上映後が久しぶりで、映画を観終わった後の独特な空気感がある気がしていて、それを感じられているこの瞬間がすごく幸せだなと思います」
木村監督「撮影してから仕上げまで長かった印象があったので、ようやく観ていただける状態になったなというのと、言い方あれですけど、お客様が入れるような時期に公開できて本当に嬉しく思います。ありがとうございます」
三代目ヒロイン・穂乃果
ーーMC「SPドラマ、この映画でかなり穂乃果が個性的な役だとわかりました。松本さん、かなり個性的に仕上がってますね」
松本潤「かなり個性的ですね。ヒロインとしては三代目となるんですか、かなり進化系ですよね、と思っています。深山との距離感含めて99.9に新しいスパイスを入れていただいていると思っています」
ーーMC「杉咲さん、キャラクターをどうやって作り上げていったんでしょうか?」
杉咲花「監督、どうなんでしょうか(笑)。クランクインしてドラマ版が初日だったんですけど、気仙沼に行って再現しているというシーンを撮っている時に、監督が、「ビシッと言ってください」とおっしゃっていて、最初どういう意味かわからなくて後々ロボット弁護士Bのキメポーズだったということが発覚したんですけども」
木村監督「あれは、まだ気仙沼を撮っている時は、やろうかな、どうしようかなと考えている時だったんですね」
松本潤「切りやすいように言ってましたもんね、編集しやすいように。気仙沼は割と花ちゃんが朝のドラマをやられて終わってすぐいらっしゃったので、朝ドラ明けのビシッでしたね。段々変化していきますよね。ビシッの成長をね。観ていたたけたら」
杉咲花「最初は弱かったなとあらためて思いました。見返して」
香川照之「もし杉咲さんが女優としてそのキャラクターを拒絶するかもしれないという危険性もあって切れるようにだったんですか?」
木村監督「そうなんです。様子を伺いながら」
香川照之「そうしたら受け入れてくださった空気感があったということですか」
木村監督「結構いけるぞ、これ。嫌がられたら始まらないですからね」
杉咲花「いやいやいや。こういうふうにして作られていく現場なんだなということを感じました。今まで視聴者として拝見していたので。どういうふうに作られているのかを知ることができて嬉しかったです」
木村監督「でも他の人、あんなことしてないですよ」
杉咲花「(笑)そうですね、たしかに」
香川照之「99.9は台本に書いてあることが3割くらいしかなくて」
松本潤「もうちょっと(笑)、いやもっとある、8割以上あります」
香川照之「8割はないだろう!」
松本潤・杉咲花「(笑)」
松本潤「どうやって作ってるんですか、僕ら」
香川照之「特に、穂乃果のキャラクターに関しては、必要最低限のセリフが台本に二次元の文字として書いてあるだけで、あとは木村ひさし監督が現場でこうやってください、ああやってくださいで、ほぼできていったので」
松本潤「そうですね」
香川照之「なので、オファーの段階ではこんなキャラということは知らない訳でしょ?」
杉咲花「そうですね。もっと真面目でおしとやかな人なのかと思っていました」
香川照之「おしとやかな役だと思ったら」
松本潤「セレブ的な令嬢だもん、お嬢様だもんね」
木村監督「ある程度覚悟はありましたよね?何かやるんだろうなと」
杉咲花「楽しみでした。一生懸命」
ーーMC「松本さんや香川さんがアイデア出しされることもあったのでしょうか」
杉咲花「穂乃果の笑い声は松本さんがアドバイスくださって」
松本潤「やめてください、その話」
杉咲花「ゆくゆくは林家パー子さんのように笑ってほしいと」
松本潤「襲名してね。次もう1回映画があったら穂乃果はピンクの衣裳」
香川照之「現場の笑い声がちょっと似てらっしゃったんだよね、林家パー子さんに」
松本潤「みんなで話ている時の笑い声がちょっとあのテイストなんですよ」
杉咲花「たまに言われることがあります」
松本潤「すごい似てたからキャラクター的に弟子じゃないけど、深山についていこうとするキャラクターだから、オヤジギャグ言って滑っている空気をどうにかいい方向にもっていこうとして、から回って笑うとうのが、面白いかなと言ったら採用されました」
木村監督「一応、映画のグッズ案で穂乃果の笑い袋という案も出したんですよ。採用されなかったですけど」
99.9づくし、今年の振り返り、新年の抱負
松本潤「(嵐の活動休止から)表に出るのが99.9になったので、(子どもが泣き出し)どうした、大丈夫か?泣いててください、子どもは泣くのが仕事ですからね。(泣き声がさらに聞こえ)よしよしよし、もっとこい、もっとこい!そうですね、僕としてはこの2021年の12月30日というのは、すごく特別な日になったと思います。この映画が公開されたこともそうですし、この後僕、東京ドームに行ってJohnny's Festivalのお手伝いしたり(総合演出)とかやっているので、30日はすごくいい1日、思い出の1日になるなというふうに思っています。今年生きることで精一杯なので、今、忙しいんですよ。香川さんもおっしゃいましたけど、この映画が公開できたことがすごく嬉しく思っています。そして2022年のこの映画が公開されている時期に何事もなくみなさんが、安心して劇場に足を運んでいただける環境がそのまま続いたらなというふうに思いますし、願っています。たくさんの人にこの映画を観ていただけたらと思いますし、ピリッとするところもありますけど、すごく2時間ギュッとしていて、エンタテインメントとして笑えて、映画館を出る時に心が軽くなった状態で出れる映画なんじゃないかなというふうに思うので、みなさんの人生の彩りスパイスになってくれたらなと思います」
ーーMC「松本さん個人で何かやってみたいことはありますか」
松本潤「なんですかね、22年はありますけど、いろいろと先々の準備といいますか、いろいろやりたいと思っていることはあります。それこそ香川さんにたぶんお願いすることになりますけど、香川さんにお願いして日本舞踊というか、和のものをちょっと勉強する時間とかも作っていきたいと思っているので。いろいろあるので、察してください(笑)」
香川照之「1年間早いようですけど、そういえば今年の初めに99.9をどうしようかということでお話しさせていただいた時は、ちょうど嵐が休止をされた直後で、たぶん人生で一番時間があったある種初めての暇を手に入れたと、何もしてないと言っていたのに、1年経って年末はこんなに忙しくなって」
松本潤「人ってかわるもんですね」
香川照之「人って変わるね。そういった意味でも1年間無事に過ごせていろんな変化をみながら、みなさまにとっての1年もそうだろうと思いますが、無事にこうして年の瀬を迎えられたことがありがたいなとただひたすらこんなことでございます。無事に来年も運んでいけばいいかなと思います。せっかく99.9というタイトルがついていますから、映画はこれからですからね。1月これからどこまで伸びるか、99.9」
松本潤「ちょっと意味がわからない」
香川照之「(笑)。興行収入的な」
松本潤「たしかに。たくさんの人に観ていただきたいですね」
香川照之「お一人お一人がもう一人を連れてきたらいくような気がするんですよね」
松本潤・香川照之「ぜひよろしくお願いします」
会場「拍手」
杉咲花「すごくいろいろな経験をさせていただいたんですけど、個人的にはやっぱり99.9の現場に携わらせていただけたことが大きくて、松本さんと香川さんをはじめ、現場のみなさんがものすごい信頼関係を築き上げながら、みんなが意見を出し合って進んでいく、ある意味規格外というかそんな現場で、ドンドンドンドン作品に厚みが出ていって、そんな現場に携わらせていただけることが幸せでしたし、ほかの現場では味わえないような時間だったなと感じていて、勉強になることがたくさんあったので、今後も活かしていけたらいいなと思っています」
映画の主題歌・嵐の「Find The Answer」
ーーMC「映画の主題歌が昨日発表されて、大変な盛り上がりをみせました」
松本潤「ビックリしたんですよ。Twitterかな、急上昇ランキングを見てたら「Find The Answer」が、僕がみた時間に1位になっていて、何があったんだろうと見たら映画の主題歌が「Find The Answer」になったと。ドラマを観てくださっているみなさんと嵐のファンのみなさんが盛り上がっていて、嬉しかったですね。スタッフの方ともお話しさせていただいたんですけど、「Daylight」と「Find The Answer」は99.9のイメージとつながっているので、映画、SPドラマとなった時に、別の曲をというのも想像つかなかったですし、このタイミングで嵐の曲が時間を経て、また違った聴こえ方するというふうにみなさんに届いていればいいなと思ったので、まさに今日この映画で最後に流れると、あくまでも僕個人の感想ですけど、すごく浄化されるというか、特に今回の映画のストーリーにもあると思うんですけど、あの曲が流れることで、自分の中では懐かしい感じもあるんだけど、それと同時にストーリーの中に新たな溶け込み方をしているというか、曲の新たな魅力を引き出してもらえた気がするし、99.9の映画のいいエッセンスになってるんじゃないかなと思います。いいですよね、あのタイミング?」
会場「拍手」
香川照之「いい話だったね、すごいいい話だったね」
松本潤「本当に?ありがとうございます」
香川照之「たぶん大野さんとか泣いてるんじゃないかな」
松本潤「見てるかな?伝えておきます」
最後にメッセージ
松本潤「あらためて、劇場にお越しいただきありがとうございます。『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』本日ようやく公開できたことを本当に嬉しく思っております。この映画がみなさんの生活の中に入ってちょっとでも明るい気持ちになっていただけるそんな映画となっていたらと思います。今日は初日ですので、これからたくさんの方が足を運んでくださったら嬉しいです。ぜひよろしくお願いいたします。本日はどうもありがとうございました」
『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』
大ヒット上映中
出演:松本潤、香川照之 杉咲花、片桐仁、マギー、馬場園梓、馬場徹、映美くらら、池田貴史、岸井ゆきの 西島秀俊/道枝駿佑(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)、蒔田彩珠/榮倉奈々、木村文乃、青木崇高/高橋克実、石橋蓮司/奥田瑛二、笑福亭鶴瓶、岸部一徳
監督:木村ひさし
脚本:三浦駿斗
トリック監修:蒔田光治
音楽:井筒昭雄
企画:瀬戸口克陽
エグゼクティブプロデューサー:平野隆
プロデューサー:東仲恵吾 辻本珠子
配給:松竹
©2021『99.9-THE MOVIE』製作委員会