――ドラマの撮影現場の雰囲気や、撮影を終えての感想をお願いします。
荒牧「ストーリーが面白くて演じていて、とても楽しかったです。何より撮影現場ではスタッフさんの年齢層が同年代くらいで若かったので、ノリが良く和気あいあいとしていました。監督も若かったですし、だからこそ僕らにより寄り添ってくれるというか、このセリフはこういう感情で言ってほしいというのを明確に伝えてくださって、すごく演じやすかったです」
水江「まっきーさんがおっしゃった通り、元々撮影が始まる前から脚本の面白さにビックリしていて、4話までなのがもったいないなと思っていました。実際に撮影現場に入って撮り終える前に、雰囲気が良くて居心地が良かったんです。それこそ、演じている時もいない時も。まっきーさんとだからというのも大きいのですが、楽しい現場でした」
――印象的に残っているシーンのエピソードをそれぞれお願いします。
荒牧「キャンピングカーが運転しやすいなと思いました(笑)。キャンピングカーに乗ったことがなかったですし、普通免許で乗れることも知らなかったのですが、一直線の道を運転するシーンがあって、運転しやすく、乗り心地がいいなと思いました」
水江「アクションシーンです。まっきーさんのアクションシーンを見ていて“カッケーな”と思っていました。普段はアクションシーンがある役柄が多いほうなのですが、今回はあまりせずにまっきーさんのアクションを見ることができたので勉強になりました。そういう立場にいるのが新鮮でもあり見ていて楽しかったです」
――これまでも何度か共演経験のあるお2人ですが、これまでの共演が今回のバディに何か作用していることはありますか?
荒牧「今まで作り上げてきた2人の関係値ゆえの脚本でもありますので、元々の仲の良さもあってやりやすさは明確にありました。演技でない本物のじゃれあいができるという部分で、これまでの共演経験が大いに役立ったと思います。これまで舞台で共演して、相性は良かったと思っています。僕は振り回すタイプなので楽しかったのですが、それが嫌がってなかったらいいなと思います(笑)。年齢が近すぎてなく、先輩・後輩がちゃんとできているからいい関係なのかなと思います」
――演じてみて難しかったことや、逆に楽しかったこと、または意識したことがありましたら教えてください。
水江「僕は難しかったというよりも、ナチュラルに演じられたと思います。それができたのも、この関係値があったからだと思いますし、脚本自体に2人の何気ない会話が続くというセリフの無い部分があったのですが、それをナチュラルに演じられたのが印象的でした」
荒牧「難しかったことは、あまりなかったのですが、テイクを重ねたシーンがありまして、くらげという俳優が定位置に留まってくれないんですよ(笑)。くらげを眺めるシーンで、くらげさんがふよふよ画面の外にアウトして」
水江「NG連発してましたね(笑)」
荒牧「アイツはNG俳優でしたね(笑)。くらげさんは大変でした」
水江「元気がなくなる時もありましたよね」
荒牧「全然ふよふよしないというシーンもあったので」
水江「ありましたねー」
荒牧「あと、久しぶりに自転車を2人乗りしました。けんたが前で漕いで、大癖の自転車で2人乗り、面白かったなぁ」
水江「大癖の自転車で」
荒牧「ハンドルが癖のあるいわゆるヤンキー自転車だったのですが、乗りにくくて、乗りにくくて」
水江「いや、運転したのオレです」
荒牧「あ、ハハハ(笑)」
水江「運転したのオレ、オレ」
荒牧「オレもね、一応2人乗りでない部分は運転してるから」
水江「オレを迎えにね(笑)」
荒牧「そうそうそう」
水江「あれ難しかったですね(笑)」
――共演者とのエピソードがありましたらお願いいたします。
荒牧「3人組のガラの悪い人たちと絡むシーンがあったのですが、一番貫禄があって“オレより年上だ”と思った人が、15歳だったということには“ウソやろー”ってビックリしました(笑)。恰幅も良くて貫禄があって、撮影前はマスクをしていたので、“めちゃくちゃ貫禄あるじゃん”と思っていた人が、高校生だったというエピソードです」
水江「初対面のまっきーさんと(荒牧演じる坂牧洋平の弟・坂牧賢治役の岡宮)来夢(よみ:くるむ)が挨拶する時です。距離を埋めるためなんでしょうね、マッキーさん優しいから、来夢に抱きついて“来夢をくるむ”ってやってましたね。なんじゃそれっていうのもありました(笑)。来夢、喜んでました」
荒牧「ハハハハ(笑)」
――本作のカギを握る謎の男・ムトウ役の津田健次郎さんと共演してみていかがですか?
荒牧「ダンディだし、めちゃくちゃ渋い声で、端正なお顔と声がピッタリハマっていて!元々舞台も出演されている方だったので、表現力が無限にあるなと思いました。怪しさで、こういう動きをするんだといったというようなことがたくさんありました」
水江「津田さんが出てくるシーンでは、まっきーさんより僕のほうが絡みが多いんです。津田さんの声はアニメでもずっと聴いてきたので、役者としてやりとりするのが新鮮でしたし、楽しかったです。不気味な役だったので、ゾクゾクしました。いい意味で裏切られたというか、全然想像もしていないようなアプローチがあったので、一緒に演じていてとても楽しかったですし、津田さんご自身がきっと楽しんで演じてらっしゃるんだろうなというのが伝わりました。その場で生まれる感情が別のものになりましたし、演じている僕もワクワクしたので、観てくださるみなさんもワクワクすると思います」
――演じた役柄とご自分のキャラクターで似ている点はありますか?
荒牧「僕はピンときてないのですが、台本にしっかりしている中に抜けている部分があったりして。そこがリンクしていたのかなとぼんやり思います」
水江「僕は結構自分と重なるところが多いと思います。自由奔放というところが誇張されているかなと思うのですが、まっきーさんに対する接し方や、自分の居方や、まっきーさんが役ではしっかり目の堅い印象ですが、僕は、坂牧か滝本でいうと滝本が自分に近いなと思います。ナチュラルさがあると思っています」
――最後に、見どころをお願いします。
荒牧「坂牧と滝本の関係値、エモさという部分が、ふんだんに盛り込まれていて、それを感じ取れるシーンがたくさんあります。DRAMA CLIPでは明確には描かれなかった2人の関係の始まりがドラマでは観られるので楽しみにしていてください」
水江「坂牧と滝本の出会いのお話になりますので、それぞれの人格を深掘るのと同時に、彼らの関係値がどういうふうに始まって深まっていくのか、バディのスタートを観られるので、DRAMA CLIPをご覧になっていない方でも楽しめるストーリーになっていると思います」
PROFILE
荒牧慶彦 写真左
1990年2月5日生まれ、東京都出身。
水江建太 写真右
1995年11月2日生まれ、東京都出身。
ドラマ特区『たびくらげ探偵日記』
荒牧慶彦と水江建太による期間限定ユニット「まっきーとけんた」の楽曲「Calling...」のDRAMA CLIPで描かれた物語“探し屋たびくらげ”での別時間軸のストーリーとして、キャンピングカーで移動しながら依頼人の捜し物をする探偵バディ物語。主演を務めるのは、荒牧慶彦と水江建太。そのほか、記者の小沢正役に濱津隆之、小沢の後輩記者・大井茂雄役に坂口涼太郎、坂牧の弟・賢治に岡宮来夢、謎の男・ムトウに津田健次郎といった個性豊かなキャストが集結。
STORY
キャンピングカーで生活をしながら「探し屋たびくらげ」という捜し物探偵をしていた坂牧洋平(演 荒牧慶彦)は、移動中に、バックパッカーをしていた滝本謙太(演 水江建太)を拾い、意気投合して以来、二人で一緒に仕事をするようになっていた。
鼻が利き、勘が鋭い坂牧洋平と、デジタル関係に強い滝本謙太のコンビで依頼の捜し物をこなす事で様々な事件を解決していく。
ドラマ特区『たびくらげ探偵日記』
2022年1月6日(木)スタート毎週木曜24:59~MBSドラマ特区枠にて放送(全4話)
※初回は26時〜/ほかテレビ神奈川、チバテレ、とちテレ、テレ玉、群馬テレビにて放送
配信:MBS放送後、TVer、GYAO!、MBS動画イズム 無料見逃し配信1週間あり
出演:荒牧慶彦 水江建太
濱津隆之 坂口涼太郎 / 岡宮来夢 津田健次郎
監督:針生悠伺(ドラマ「ホメられたい僕の妄想ごはん」)
音楽:桶狭間ありさ(アニメ「呪術廻戦」)
脚本:GoRA(アニメ「K」シリーズ)
制作プロダクション:ホリプロ
主題歌:「Nothing but...」歌 まっきーとけんた(キングレコード)
製作:「たびくらげ探偵日記」製作委員会・MBS
©「たびくらげ探偵日記」製作委員会・MBS