江戸時代から鈴之助が、令和の現代にタイムスリップ!?悪の組織・鬼面党の面々をなぎ倒していくものの、江戸時代と違い現代の“悪”は思っていた以上の悪ではなく、平和だった...。
本作では、鈴之助が平和な現代でまったりと過ごす日常をコメディタッチでお届け。渾身の顔芸にモノマネ、アドリブの数々...が繰り出されるコメディ作品だ。
主演を務めるのは、65年前に赤胴鈴之助役を演じた尾上松助の息子・尾上松也。親子二代で赤胴鈴之助役を演じる。今回は、コメディ色全開のストーリーで、尾上松也がコミカルな正義の味方・鈴之助役を熱演。
主題歌を担当するのは、主演の尾上松也。
タイトル「RED」でアーティストデビューを果たす。
その歌声は驚くほどロックなテイスト。
エンディングテーマは、往年のアニメ主題歌「がんばれ!赤胴鈴之助」をaimiがカバーする。
1月8日(土)の放送に先立って記者会見に登壇したのは、主演の尾上松也(赤胴鈴之助役)、共演の今野浩喜(竜巻雷之進役)、堀未央奈(ヨシ子役)の3名。
会見の模様
Q.主人公の鈴之助を演じる松也さん、いよいよ放送となりますが、お気持ちをお聞かせください。企画段階から参加されたそうで。
松也「もう4、5年前からこの「赤胴鈴之助」をドラマにしたいと、みなさんと話し合いながらやってきたので、撮影に入った時は感慨深かったです。ようやく長年の思いが結実した瞬間でしたので、非常にうれしかったというのが現場に入ったときの印象でした。でも、最初に井戸がある山の中の撮影から入ったのですが、私が鈴之助の扮装を誇張したものにしてしまいまして…。私がそこに強いこだわりを持っていたものですから、メイクに2時間ぐらいかけて、 無茶をしたことを覚えています」
Q.今野さんと堀さんは、コメディドラマとなる本作に参加されていかがでしたか?
今野「松也さんがそんなに前から取り組んでいたことは知らなかったので、感慨深さはないんですけども(笑)。侍のような役はメイクに時間が掛かるんですよ。羽二重とかね。そういうところで一つギアを入れないと、この仕事は受けられないなと思ったんです。めんどくさがり屋なので、すごく。でも、観てもらったらわかるんですけど、僕、丸出し(そのまま)なんですね。メイクも着替えもひっくるめて、15分ぐらいだったので、言い方悪いですけど、楽をさせてもらったなと思います(笑)。(コメディドラマということで)演じやすさはありましたけど、これでいんだろうかと思いました。最初はやっぱり主役の人を見て、これぐらい崩していいのかな?というのを感じ取らないといけないんですけど、(松也さんが)結構無茶苦茶だったから(笑)。もちろん計算の上でやっていることはわかるんですけど、台本の想像よりも上というか、 横みたいな(笑)。すごくはっちゃけていいんだなということがわかったので、好きなようにやらせてもらいました。台本からも逸脱するような芝居も本当に好きにやらせてもらいました 」
堀「本格コメディというと、(松也さんが)笑うんですよ 」
松也「スタッフのみなさんも仲の良い人ばかりで、僕なんかずっとふざけっぱなしだったので、 コメディとかそういう感覚なく、ただただ楽しくやっていただけだったんですけど、堀さんがクランクアップの時に『人生で初めて、こんな本格的なコメディに出演しました』と言った時に全員で爆笑してしまったんですよ、これ、本格的なコメディだったんだなって!」
堀「私にはそう見えていました 」
松也「そうでしたか!それ以降の残り数日は、 本格的なコメディという誇りを持って、最後まで勤めました(笑) 」
堀「私自身も変顔をするシーンがあり本格コメディという意識があったので、今後この作品がコメディ作品に出演する時のベースになっていくと思います。この作品を基準に取り組んでいきたいと思います 」
今野「怒られ倒すと思いますよ(笑) 」
Q.現場の雰囲気はいかがでしたか?
堀「私はアットホームな現場を見て、アドリブも受け入れつつという感じだったので、こういうのが“笑い”を作っていく基本なんだなと思いました。(カットがかからない時のアドリブに)挑戦していくことを止めちゃいけないというか… 」
今野「この発言が本当のお笑いです 」
松也「今後、この現場を基準にするのはやめた方がいいです!」
Q.松也さんの顔芸が第一話から炸裂していますが、今野さん、堀さんが現場で一番おもしろいと感じたものを教えてください。
今野「私が本当にすごいと思ったのは、声の大きさです。薄っぺらく聞こえるかもしれないですけど、声の大きさがおもしろかったです。私も声は大きい方だと思うんですけど、これは無理だと思いました(笑)。このまま、負けじと声を出していったら、続かないなと思いました」
松也「確かに大きな声を出すと、いつも(今野が)笑ってましたね」
今野「喫茶店のシーンが多いんですけど、静かな場所じゃないですか?そこで舞台みたいな声を出されるので… 」
松也「僕が面白い顔をしたり、面白いことを言ったり、モノマネをしても、今野さんは全然笑ってくれないのに、いきなり笑う瞬間があるので、 独特のツボがあるんだなと思ってました」
今野「初めてだったと思います。笑って芝居ができないというのは。それぐらい声が大きいんです 」
堀「私も声の大きさに驚いたところはありましたが、それ以外ですと、ヨシ子に対して、ちょくちょくアピールするような仕草をしてくださるんですけど、そのアドリブがすごかったです。しつこい男みたいなところをすごく上手に演じていらっしゃって、私はそれがすごい好きでした。こういう人いたらイヤだな~という感じなんですけど、それがめちゃくちゃ面白かったので、細かい仕草を見ていただきたいです 」
Q.堀さんも顔芸をされているということで、ドラマで変顔を披露した感想と、お2人がこのシーンをもし見られていたら、感想をお聞かせください。
堀「一瞬、白目を剥くシーンがありました。松也さんが白目の剥き方を直々に教えてくださり、そこで習得した教わりたてホヤホヤを披露することができたので、私としては満足のいく仕上がりになったかな?と思います(笑)」
松也「そんな大した話ではないですけど白目は僕が得意なものですからお教えしたまでなんですけどね。でも、一生懸命、短時間で習得されて、クオリティの高いものになりました。最初はただ上向いているだけだったんですけど、最終的にはいいものができたかなと思います。その時は笑い一切なしで、白目の師匠として、確認をしましたので、ぜひ見ていただきたいです(笑) 」
今野「僕はその場にいなかったので、 放送を楽しみにしてまーす(笑)」
Q.68年前にお父様の尾上松助さんが子役時代に出演した作品ですが、お父様から聞いていた話や何か託されたものなどはありましたか?
松也「話はずっと聞いていました。生放送ドラマだったものですから、何の(映像)資料も残っていないんですよ。だから、写真でチラッと見たことしかなかったのですが、当時はすごい人気で歌舞伎も上演したそうです。そのパンフレットは残っているんですけどね。うちは代々歌舞伎の家柄というわけではなく、父が始めたことをたまたま僕も好きになって歌舞伎を始めさせていただいたので、僕たち親子のなかで共通する演目や役柄を作りたいなとずっと思っていました。それが赤胴鈴之助だったんですけど、父親からこれをいつか形にしてくれと言われたわけでなく、生前に鈴之助について教わったわけでもなく、僕の勝手な思いから作ったわけです。ですので、2021年はこのドラマの撮影に入る前に自分が主催する公演で、歌舞伎として上演もしました。赤胴鈴之助自体、全く知らない人も多いと思うんですけど、この時代に認知してもらうことはすごく大事ですし、この作品を通じて、僕の父親が昔、やっていたことも知っていただけたら、うれしいなとも思いました。ですから、僕が今回この役を演じたことを、父親も喜んでいてくれるのではないかと思っています」
Q.もし、 お父様がご存命だったら、このドラマを観て、何とおっしゃったと思いますか?
松也「全く違うものになっていますのでね。 もし、父親が生きていたら、初代・赤胴鈴之助として出てもらいたかったですけど、何と言うでしょうね。怒りはしないと思うんですけど、 呆れるんじゃないですか(笑)。僕とは笑いのセンスが違うので、クスリとも笑わないような気もします。そもそも原作は少年剣士ですからね。雷之進も鈴之助と近い年齢なので、今野さんには失礼ですが、おじさん2人が演じる作品ではないので、これはコメディにするしかないところでやっていますのでね(笑)。しかし、ドラマ化自体は喜んでくれているのではないかと思います 」
Q.本作では主題歌「RED」を歌唱されています。これを機に歌手デビューということもあるのでしょうか?
松也「本当ですよね。自分がこのドラマを企画した時には、曲を出して歌うとは全く考えていませんでしたけど、こういう展開になった以上は続けられたらいいなと思います。そして続けることによって、ドラマもシリーズ化されたらいいなと思いますので、新たにいろんなことを考えたいと思っています 」
Q.この主題歌「RED」のMVを正体を明かさずに公開されましたが。
松也「恥ずかしかったんです。最初から尾上松也の曲として出すのが恥ずかしかったので、何とか隠せないかという苦肉の策だったのですが、反響がなかなか大きかったので、結果的に良かったなと思います。『ミュージックステーション』出たいな!出たいですねー!(笑)」
堀「鈴之助の格好でですか?」
松也「もちろん、そうです!紅白も出たいです。 鈴之助の格好で 」
堀「存在の演技がいいですもんね 」
松也「そうしたら、客席に白目剥いていてくれる?」
堀「それでしたら、必要ないのでは?イヤですよ(笑)」
松也「いや、必要です。鈴之助にとって、雷之進とヨシ子は必要ですから。(マモル役の)稲葉くんはいらないです。前髪でほとんど顔が見えないので(笑)」
Q.最後に視聴者のみなさまへのメッセージをお願いします。
堀「昨年から引き続き、暗いモードになってしまっていると思うんですけど、『鈴之助』を見ると何も考えなくていいんですよね。いい意味で自分は自分のままでいいんだなと思いますし、軽い気持ちで観られる作品は意外と少ないと思いますので、疲れた方や癒しが欲しい方、ちょっと笑いたい方に気軽に観ていただけたらと思います。ステキなアットホームなドラマになっていますので、ぜひ観てほしいなと思います」
今野「だいたい堀さんのおっしゃった通りだと思うんですけど、私をこの場にキャスティングしてくださった方に、『あいつ使わなきゃ良かったな』と思わせないようになればいいなと思います(笑)。俺のところだけ、すごく数字が悪いとか。だから、すごく大勢の方に観ていただきたいと思います」
松也「かなりぶっとんだコメディになっていますが、肩の力を抜いて、何も考えずに楽しめる作品になっていると思います。とはいいながら、よく聞いているといいことを言っているところもあったりするので、おうちで作業して、流し観しながら(笑)、たまに耳を傾けていただけるとうれしいです。そして、今野さんのところはなるべく観てあげてください(笑)。このドラマを通じて元気を感じていただいて、翌日のお仕事などに情熱を傾けるエネルギーになれば幸いだなと思いますので、みなさま、どうぞよろしくお願いいたします」
第1話あらすじ
結城部長「では、自己紹介を」
赤胴鈴之助 「『名を名乗れ』でお願いします」
結城部長 「は?」
赤胴鈴之助 「『名を名乗れ』と言って頂けますか?」
結城部長 「...名を名乗れ!」
赤胴鈴之助 「赤胴鈴之助だ!!」
時は江戸時代―。赤胴鈴之助(尾上松也)は竜巻雷之進(今野浩喜)とともに、銀髪鬼(近藤芳正)率いる悪の組織「鬼面党」を退治。世に平和が訪れた。すると、ある日、雷之進が突然姿を消す。 後を追った鈴之助が迷い込んだのは、令和の世界!鈴之助は、雷之進が勤める会社へ入社するのであった。悪がいない現代に寂しさを感じる鈴之助は、心の隙間を埋めるために、雷之進行きつけの居酒屋へ。するとそこには、マドンナ店員・ヨシ子(堀未央奈)の姿が。
そんな平和な現代にも悪の手が迫り来る...。銀髪鬼ら鬼面党の面々も現代へタイムスリップして いたのだ!鬼面党員・鬼塚(六角慎司)が悪事を働き続ける中、鈴之助は無事、成敗できるのか!?
カッコ良くもあり、どこか間抜けで面白い鈴之助の姿、とくとご覧あれ!
真夜中ドラマ「まったり!赤胴鈴之助」
<放送日時> 2022年1月8日(土)深夜放送スタート
テレビ大阪 毎週土曜 深夜0:56〜1:26 ※初回放送は、深夜1:51〜2:21
BSテレ東(BS7ch)/BSテレ東4K(4K7ch) 毎週土曜 深夜0:00〜0:30
※NTTぷらら「ひかりTV」で 1 週間先行配信
<出演> 尾上松也 今野浩喜 稲葉友 堀未央奈 六角慎司 阿部亮平 脇知弘
紺野ぶるま 中村隼人 坂東彦三郎 / 近藤芳正 ほか
<原作> 武内つなよし「赤胴鈴之助」(少年画報社)
<主題歌> 尾上松也「RED」 (ユニバーサルミュージック) 作詞・作曲:youth case 編曲:城戸鉱志
<エンディングテーマ> 「がんばれ!赤胴鈴之助」(ユニバーサルミュージック)
作詞:藤島信人 作曲:金子三雄 編曲:佐々木博史 歌唱:aimi
<監督> 守屋健太郎 飯塚花笑 池浦さだ夢 酒井善史 熊谷祐紀
<脚本> 村上大樹 酒井善史 熊谷祐紀 山口智之 池浦さだ夢
<プロデューサー> 与十田孝輔(テレビ大阪) 小林智浩(theROOM)
<企画・プロデュース> 岡本宏毅(テレビ大阪) 髙林純平(松竹エンタテインメント)
坂井正徳(theROOM)
<チーフプロデューサー> 金岡英司(テレビ大阪)
<話数> 30分×12本
<制作> テレビ大阪 松竹エンタテインメント the ROOM
<製作著作> ドラマ「まったり!赤胴鈴之助」製作委員会
<番組HP> https://www.tv-osaka.co.jp/akado_suzunosuke/
<公式Twitter> https://twitter.com/tvo_mayodora/
<公式Instagram> https://www.instagram.com/akado_suzunosuke/