「陰陽師 生成り姫」製作発表記者会見が、1月13日都内会場にて行われた。主演を務める三宅健をはじめとしたキャスト陣に加え、脚本のマキノノゾミ、演出の鈴木裕美が登壇し、物語についてや、演出、役どころ。稽古の様子など語られた。

映画、舞台、そして歌舞伎などのさまざまなジャンルで取り上げられてきた夢枕獏原作の『陰陽師』。

2022年2月・3月に東京・新橋演舞場、京都・南座にて、 夢枕獏原作、マキノノゾミ脚本、鈴木裕美演出で舞台『陰陽師 生成り姫』が上演となる。
主人公・安倍晴明役に三宅健を迎え、人気の高い『陰陽師』にダンスや殺陣を取り入れ、大劇場という劇場空間を存分に生かしたこれまでにない新しい舞台として上演。
出演者には、徳子姫役に音月桂、源博雅役に林翔太、藤原済時役に姜暢雄、綾子姫役に太田夢莉、知然法師役に市川しんぺー、蝉丸役に佐藤正宏、蘆屋道満役にベテラン俳優の木場勝己、
蜜虫役に岡本玲、火丸役に多岐にわたって活躍する佐藤祐基といった俳優陣が顔を揃えた。

製作発表記者会見に出席したのは、三宅健、音月桂、林翔太、木場勝己に、脚本のマキノノゾミ、演出の鈴木裕美、松竹(株)専務取締役の山根成之氏。

配役

安倍晴明 ······ 三宅健
徳子姫 ······· 音月桂
源博雅 ······· 林翔太
藤原済時 ······ 姜暢雄
綾子姫 ······· 太田夢莉
火丸 ········ 佐藤祐基
知然法師 ······ 市川しんぺー
蜜虫 ········ 岡本玲
蝉丸 ········ 佐藤正宏
蘆屋道満 ······ 木場勝己

上演に向けての意気込み

マキノノゾミ「脚本を担当いたしましたマキノノゾミです。よろしくお願いいたします。夢枕(獏)先生の非常に人気シリーズでいまだに続いている長い長いシリーズの中から、作品をいろいろと探しましたけども、やはりこの生成り姫というのが、舞台・演劇にするには一番相応しいのではないのかということで、生成り姫になりました。だいたい脚本の4/5は、ほぼ原作通りの展開をいたしますが、1/5くらいは私のオリジナルとなっております。ですので原作とは少し一味違う展開を最後して物語が着地するという工夫を凝らしています。舞台ならではの、生成り姫をきっとお見せできことになるかと思います。ただ夢枕先生の作品・世界は大変に素晴らしくて、面白いし、深いしということで、世界観は壊さないつもりで執筆をいたしました」

鈴木裕美「演出をやります鈴木裕美です。どうぞよろしくお願いいたします。陰陽師というのは、非常に有名な作品で、もしかしたらLEDを使った派手な演出の陰陽師を思い浮かべられる方もあるかもしれませんし、期待なさる方もあるかと思うのですが、今回は人間の情に焦点・フォーカスをあてた陰陽師にしたいと思っておりまして、鬼ですとかいろいろな表現を人力でやっていきたいと思っております。音楽に関しても古楽、アーリーミュージックといいまして、ヨーロッパの中世以前の音楽のことなんですけど、生演奏でリュートとビオラとガンバとリコーダーとパーカッションの生演奏と歌唱とというアコースティックな形でやっていこうと思うんだけどと、三宅さんに電話で稽古が始まる数カ月前から説明したところ「つまりアンプラグドということね」とおっしゃって。そこからアンプラグドという言葉を使っているんですけど、アンプラグドな表現方法で、人の力でお見せする陰陽師にしていきたいというふうに思っております。マキノさんともお話してきたことなんですけども、安倍晴明と源博雅の関係性はどのシリーズにもベースになっているわけですけど、その2人の関係性がドラえもんとのび太みたいだなと思っていて、陰陽師も博雅が困ったことがあると晴明が、しょうがないなと行ってあげる関係性だと思うんです。稽古も始まって少ししか時間が経っていないんですけど、人力でやっていく陰陽師のドラえもんとのび太の関係性というようなものが、稽古場で今、生き生きと息づき始めたところです。とにかくアンプラグドな人力による夢の世界といいますか、平安の世界をお楽しみいただけたらと思います。あと常に舞台上にもののけといいますか、精霊が漂っているという演出にしていくつもりです。どうぞよろしくお願いいたします」

三宅健「安倍晴明を演じさせていただきます三宅健です。今回お話をいただきまして、安倍晴明はいろんな方が演じられていて、自分がこの役を演じるというお話がきた時、とても光栄ではあったのですが、同時にプレッシャーでもありました。自分にしかできない安倍晴明を演じたいと思います。よろしくお願いいたします」

画像1: 上演に向けての意気込み

音月桂「徳子姫を演じさせていただきます音月桂です。わたくしもこの作品のオファーをいただきました時に、陰陽師というこの世界観には、今までいろいろな舞台や映像を観させていただいていましたけれども、触れたことのなかったところでしたので、すごく嬉しい気持ちと、同時にやはり陰陽師ファンの方々のイメージされる陰陽師像がきっとあると思いますので、その中でもキーパーソンとなる役をさせていただくことに私もプレッシャーを感じておりますが、みなさまのお力をお借りして、そしてステキな作品を創れるように情熱をもって稽古に臨みたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします」

画像2: 上演に向けての意気込み

林翔太「源博雅役の林翔太です。このお話をいただいた時に、誰もが知っている作品ですので、携われるということに嬉しい気持ちがたくさんありました。その中でも、僕はジャニーズ事務所に入るきっかけとなった三宅健くんと一緒にこうしてジャニーズの世界から少し離れた外の世界で一緒にお芝居をさせていただけるということが本当に光栄で、この幸せを噛みしめながら千穐楽まで頑張っていきたいと思っております。よろしくお願いいたします」

画像3: 上演に向けての意気込み

木場勝己「だいぶ前になりますが、夢枕獏さんのお書きになった本で、「はなのかぶきよもやまばなし」というエッセイを集めた本がありまして、挿し絵を担当されていた漫画家の萩尾望都さんから頂戴したのですが、その中に「圓朝と歌舞伎」というところがあって、そこで亡くなった立川談志さんのことが書かれていました。最期の高座になった上野の鰻屋さんの芝生の部分も描写されていて、生前談志さんにはお世話になっていたので。そのところを読んでいて年甲斐もなく号泣してしまいました。そしたら急に電話が事務所からかかってきて、この陰陽師のお芝居のオファーがあったと伝えられました。これは運命的だと思いまして、お断りすることはできないと思いました。晴明の唯一のライバル・蘆屋道満を演じさせていただきます木場勝己です。どうぞよろしくお願いいたします」

画像4: 上演に向けての意気込み

役どころ

三宅健「みなさんがよくご存知の頭脳明晰で沈着冷静な安倍晴明を演じさせていただくのですが、今回そんな安倍晴明をマキノノゾミさんの脚本により感情を発露するというのがお芝居のキーポイントの1つになってきていると思います。夢枕獏さんの書いた原作に対しての(鈴木)裕美さんのドラえもんとのび太のような関係性の解釈を聞いて、とってもわかりやすい説明だなと思ったんですね。お芝居の中でも常に面倒くさそうにしている晴明が博雅のこととなると、結果関わって事件に巻き込まれていくという関係性含めてとてもおっしゃっていることが理解できました」

林翔太「僕が演じる博雅は、すごくピュアで、自分にとって新鮮で、1人の女性を12年以上も思い続けているところがすごくステキだなと思いますし、道端に咲いている草や花を愛しいな、美しいなと思う部分があったりするので、そういうところをしっかり心情的な部分も演じつつ、晴明がなぜ博雅のことが好きなんだという部分も表現できればいいなと思います」

座長の三宅健よりメッセージ

三宅健「このようなご時世ですから、ぜひ観にきてくださいと軽々しくは申し上げられませんが、ぜひとはいきませんが、お時間のある方、心に余裕のある方は、僕たちにしかできない、この新橋演舞場でしか観れないこの陰陽師を観にきていただけたらなと思います。よろしくお願いいたします」

あらすじ

時は平安時代。満月が美しい夜、安倍晴明(三宅健)と 源博雅(林翔太)は酒を酌み交わし、いつかの姫の話をしていた。
——それは 12 年前の堀川橋のたもと。夜、博雅が笛を 奏でると、いつも決まって対岸に牛車が現れた。ある日、対岸の牛車の中から博雅の笛の音に相和して、琵琶が奏でられた。夢の中にいるような心地良さを感じた博雅だ ったが、その琵琶を奏でていた美しい姫(音月桂)は、今宵が最後と言い残し、名前も告げずに去って行ってしまうのだった。
——そんな話をした3ヶ月後、晴明と博雅のもとに盲目の法師が壊れた琵琶を持って訪ねてくる。なんと、それこそがあの時の姫が弾いていた“飛天”であった。姫になにかあったのではと心配した博雅は、晴明の提案で、あの堀川橋のたもとで再び笛を奏で始める。すると、月明かりの中に美しい姫が現れた。姫は博雅に“徳子”と名乗り、「どうかお助けくださいまし」と伝えて消えてしまう。 晴明とかねてより術比べをしてきた蘆屋道満(木場勝己) に焚きつけられ、なんと、徳子姫は鬼と成りかけていたの だった。晴明と博雅は助けようとするのだが——。

「陰陽師 生成り姫」

原作:夢枕 獏(文春文庫『陰陽師 生成り姫』) 脚本:マキノノゾミ
演出:鈴木裕美

出演:
三宅健
音月桂 林翔太
姜暢雄 太田夢莉 佐藤祐基 市川しんぺー 岡本玲 佐藤正宏 木場勝己

製作:松竹株式会社
制作協力:クオラス
松竹HP:https://shochiku.co.jp
公式HP:https://www.onmyoji-stage.jp
公式Twitter:@onmyojistage

〈東京公演〉
会場:新橋演舞場
公演日程:2022年2月22日(火)〜3月12日(土)
ご観劇料(税込):1等席:12,500円 2等席:8,500円 3階A席:4,500円 3階B席:3,000円 桟敷席:13,500円
一般発売日 チケット取扱い:2022年1月16日(日)10:00〜
チケット取扱い:
チケットホン松竹(10:00〜17:00) 0570-000-489 または 03-6745-0888(東京)
チケットWeb松竹(24時間受付) チケットWeb松竹で検索
チケットぴあ pia.jp 【Pコード:508-727】
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CNプレイガイド 0570-08-9999 cncn.jp

〈京都公演〉
会場:南座
公演日程:2022年3月18日(金)〜3月24日(木)
ご観劇料(税込):一等席:12,500円 二等席:8,500円 三等席:4,500円 特別席:13,500円
一般発売日:2022年1月16日(日)10:00〜
チケット取扱い:
チケットホン松竹(10:00〜17:00) 0570-000-489 または 06-6530-0333(大阪)
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