撮影/奥田耕平(THE96) スタイリスト/[石田]難波雅恵(SMKT)、[小野塚]大川好一 ヘアメイク/[石田]、[小野塚]KOHEY 文/丸山あゆみ
衣裳/[小野塚]コートスタイル:コート¥77,000(carol tel03-5778-9596) ジャケットスタイル:ジャケット¥100,000、カットソー¥18,000(KOH’S LICK CURRO tel03-6427-1405) その他スタイリスト私物、※すべて税込み価格
――石田さんは、4年前から構想を練っていたそうですが、どのようなきっかけがあったのでしょか?
石田「日本には、お笑いの文化があると思うんです。しかし、それを海外に持ちこんでいる方が少なくて、日本のお笑いが海外に浸透していないなと。例えば、漫才を持っていくとなると、クオリティーを下げてやらないと成り立たないと思った時に、それは違うと思ったんですよね。そして、何ができるかを考え、一からスタートしました。日本の方以外にも、海外の方や聴覚に障害がある方、老若男女問わず、すべての方を巻き込んで楽しい舞台をつりたいというのが最初のきっかけでした」
――なぜ、相撲をテーマにしようと?
石田「海外でも大会がある庭師をはじめ、いろいろな話を考えたのですが、日本独特の文化というものを使いたくて。韓国に渡り、韓国のノンバーバルパフォーマンス『NANTA』を作り上げた制作スタッフの方に、制作やヒットさせた方法などいろいろ聞いて、その要素をつまんでいって相撲に辿り着きました」
――なるほど。主演の雅ノ花役はオーディションを行ったそうですね。小野塚さんを選ばれた理由は?
小野塚「聞きたいです!」
石田 「小野塚くんには言っていませんでしたが……オーディションは多くの方に受けていただいたんです。小野塚くんの元々持っているいたずらっ子感が、僕が描いている雅ノ花像にドンピシャだったんですよね。あまり経験したことのないオーディションだったと思うのですが、それを見事にクリアされていたので決定しました」
――どのようなオーディションだったのでしょうか?
小野塚「石田さんが手を叩いたら何か暴露話をされたという設定で、僕は驚くというリアクションをしました。もう一回手を叩くと、さらにリアクションを大きくしていき、それを4段階ぐらいやったり。何を言われたら驚くかなという想像力や表現力が必要でしたね」
石田「前もって設定を伝えていないので、その時の瞬発力を見ていました。舞台は生ものなので、用意してきたものが覆ることが山ほどあって。その時にストレートな反応ができるかというのがお笑いにとって大事なんです」
――小野塚さんにお笑いの要素はありましたか?
石田「ありました。相手の動きを待っているだけではなく、この時に仕掛ける動きをするのがお笑いに通ずるんですよね。誰かが仕掛けると誰かが一歩寄って、誰かが一歩下がる。この隙間を生み出せる人はコメディの才能があると思っていて、小野塚くんにはそれがいろいろなところで見えたんですよね」
小野塚「純粋に嬉しいです。日常的に劇団EXILEのメンバーが、よくわからないことを急に仕掛けてくるので、それを相手にしていたから石田さんの舞台が決まったのかもしれないですね(笑)」
――主演に決まった時の心境はいかがでしたか?
小野塚「嬉しかったです! 経験したことがないことにチャレンジをするワクワク感や、お笑いに特化している方のコメディって、いったいどんなものがあるのだろうという興味と経験したい気持ちがあったので、最初にその話を聞いた時に挑戦したいなと。オーディションの前は少し不安でしたが、始まると石田さんと楽しくやれたんですよね。あんなにオーディションで楽しい思いをしたことがなかったんです」
石田「実は、小野塚くんのオーディションが終わった後に、“決まりじゃないですか? 僕は小野塚くんとやりたいです”と言っていたんです」
小野塚「嬉しい……」
――素敵な話ですね。小野塚さんは舞台など幅広く活動されていますが、映像作品とは違う舞台の面白さや魅力はどんなところに感じていますか?
小野塚「“舞台は生もの”という表現が一番合っていますね。お客さんの反応によっては、こちら側のテンションも変わってくることもあるので、反応がダイレクトに返ってくるところに魅力を感じます。稽古はするけど、本番に入るとみんなが一気に化けてエネルギーが増す瞬間もあるので、そういったものが映像とは違います」
――石田さんは、脚本と演出のほかに出演もされるんですよね。
石田「殺陣もお笑いもできる方というのがなかなか見つからず、信頼している方に何人かオファーをしたのですが、タイミングが合わなくて。僕の手札が切れて、しょうがなく僕が出演するということで、役名が国士無双になったんです」
小野塚「そういうことですか! うまいことできていますね(笑)」
石田「本来は演出に徹したかったのですが、僕が出演してかき乱すのも面白いなと。自分がどんどん台風の目になって全員を動かして、芝居が決まってきたところを壊しにいく」
小野塚「やばい……。決めずに柔軟にやることが大事ですね」
石田「“こういう風にしよう”と考えてきたら、損をするかもしれない。裸一貫で臨む方がいいかな」
小野塚「そうですね。想像がつかないので、楽しみです」
――最後に見どころをお願いします。
石田「コロナ禍の中で、楽しめないことが増えてきています。この舞台は台詞がない分、飛沫対策だけは200点の舞台なので、安心して観に来てください!そして、明るい気持ちになっていただきたいです」
小野塚「僕の見どころは、どれだけバカになれるかですね。石田さんが4年間もかけて、構想を練った作品なので、石田さんが考えているイメージ以上になればベストですし、そこの基準点より上を目指したいです。そして、ノンバーバルということを活かして、幅広い年齢層の方や、配信が可能なら世界の方に観ていただいて、日本のお笑いの面白さを体現していきたいです。ぜひ、楽しみにしてください!」
PROFILE
石田 明(NON STYLE)
ISHIDA AKIRA
1980年2月20日生まれ、大阪府出身。
お笑いコンビ・NON STYLE、相方は井上裕介。
〈近年の主なお笑い以外の出演・脚本・演出作〉
ミュージカル「恋の虫」(2016年)[脚本・出演]
舞台「雷火」(2017年)[脚本]
舞台「骸骨ストリッパー calavera box DX『スネかじり探偵~たとえ話サークル殺人事件~』」(2019年)[脚本]
舞台「WINTARTS 2nd STAGE『謝罪プランナー』」(2019年)[脚本]
舞台「飛龍伝2020」(2020年)[出演]
ミュージカル『衛生』 ~リズム&バキューム~(2021年)[出演]
舞台「トキワ荘のアオハル」(2021年)[出演]
映画『人魚のこころ』(2017年)[脚本・出演]
映画『ボス・ベイビー』(2018年)[声の出演]
映画『ノーマーク爆牌党』(2018年)[出演]
映画『耳を腐らせるほどの愛』(2019年)[脚本・出演]
映画『クソみたいな映画』(2020年)[脚本・出演]
映画『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』(2021年)[声の出演]
ドラマ「教場」(2020年)[出演]
ドラマ「京阪沿線物語~古民家民泊きずな屋へようこそ~」(2021年)[脚本]
ドラマ「警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~SEASON5」(2021年)[出演]
小野塚勇人
ONOZUKA HAYATO
1993年6月29日生まれ、千葉県出身。
劇団EXILEメンバー。
〈近年の主な出演作〉
映画『いけいけ!バカオンナ』(2020年)
映画『光を追いかけて』(2021年)
ドラマ「共演NG」(2020年)
ドラマ『スマホラー』「肝試す」(2021年)
ドラマ「JAM -the drama-」(2021年)
ドラマ「再雇用警察官3」(2021年)
舞台「勇者のために鐘は鳴る」(2020年)
ミュージカル「INTERVIEW~お願い、誰か僕を助けて~」(2021年)
舞台『TXT vol.2 「ID」』 (2021年)
舞台『マーダーミステリーシアター「演技の代償」Replay』(2021年)
舞台「JAM –ザ・リサイタル-」(2021年)
舞台『マーダーミステリーシアター「裏切りの晩餐」』(2021年)
舞台「JAM -ザ・リサイタル-」(2021-22年)
舞台「結 -MUSUBI-」
NON STYLE石田明が構想から4年をかけ、オリジナル脚本・演出を手がけるNEW STYLE舞台「結-MUSUBI-」。物語の舞台は、相撲部屋。老若男女誰もが気軽に楽しめ、世界共通である「笑い」 を中心にストーリーが進行し、アクションやダンスあり、サプライズあり、ド派手な舞台演出ありと、アメリカ・ブロードウェイにまで進出を果たした韓国発の大ヒットノンバーバル・パフォーマンス「NANTA」を彷彿とさせる内容。主演を務めるのは劇団EXILEの小野塚勇人。共演には、中村里帆、株元英彰、廣野凌大、杉江大志、久保田創、天竺鼠の瀬下豊、守谷日和らが集結し、さらには石田自身も出演する。
STORY
伝説の横綱・雅ノ富士が生前に立ちあげた富士見部屋には、二つの「してはいけないこと」がある。それは「私語」と「女性を土俵にあげる」こと。とくに女性を土俵にあげてしまうと、とんでもないことが起きると言われている。 その「してはいけないこと」を守りつつ、この日も雅ノ富士の息子、雅ノ花・雅ノ國・雅ノ海・雅ノ龍の4人は稽古に 勤しんでいた。そこに彼らが愛してやまない妹・幸恵がフィアンセを連れてくる幸せな物語。だと思っていたところ
に不穏な空気が流れ始め、彼らの命がけの結びの一番が始まるのだった。
舞台「結 -MUSUBI-」
〈公演スケジュール〉
東京公演(全6回):
2022年2月4日(金)14:00/18:00
2022年2月5日(土)12:00/16:00
2022年2月6日(日)12:00/16:00
大阪公演(全4回):
2022年2月11日(金・祝)16:00
2022年2月12日(土)12:00/16:00
2022年2月13日(日)12:00
〈CAST/STAFF〉
脚本・演出:石田明(NON STYLE)
出演:小野塚勇人(劇団EXILE)、株元英彰、廣野凌大、杉江大志、中村里帆、久保田創、守谷日和、瀬下豊(天竺鼠)、 石田明(NON STYLE)
主催・制作:吉本興業株式会社
PRESENT:サイン入りチェキ各1名様
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[応募締切]
2022年2月21日(日)23:59まで