原作は、2017年から2020年まで集英社「グランドジャンプ」で連載し、<鬼気迫る緊張感、衝撃のサスペンス!>と絶賛された筒井哲也による「ノイズ【noise】」(全3巻)。
平和な孤島に現れた、1 人の凶悪犯――
一滴の“ノイズ”が、殺人を呼ぶ!!
想像を裏切る衝撃の結末が待ち受ける驚愕の新感覚サスペンスだ。
本作の舞台、猪狩島・復興の期待を一身に背負いながらも、島を訪れた元受刑者のサイコキラーを殺してしまった泉圭太(いずみけいた)役を藤原竜也。そして、圭太の殺人を隠ぺいすべく死体隠しに協力する幼馴染の田辺純(たなべじゅん)役には松山ケンイチ。圭太と純の幼馴染であり幼い頃からの夢だった、故郷の猪狩島に ある駐在所での勤務が決まったばかりの新米警察官の守屋真一郎(もりやしんいちろう)役を神木隆之介が演じる。
そのほか、圭太の妻・泉加奈役に黒木華、島に突如訪れたサイコキラー:小御坂睦雄(こみさかむつお)役に渡辺大知、圭太たち幼馴染3人を追い詰める県警の刑事・畠山努役に永瀬正敏など、日本を代表する俳優陣が集結した。
想像を裏切る衝撃の結末が待ち受ける驚愕の本作で、刑事役を演じた2人のキャストからコメントが到着した。
久しぶりの刑事役
本作で藤原竜也、松山ケンイチ、神木隆之介の3人を執拗に追い詰める刑事コンビを演じたのは永瀬正敏と伊藤歩。意外にも両者共に刑事役を演じるのは久しぶりとのこと。
約20年ぶりに刑事役を演じる永瀬は久々の刑事役に「この作品は観ているお客さんは犯人をわかっているわけですが、僕が演じる刑事は五里霧中なところから始まっていきます。でも僕も伊藤(歩)さんも脚本を読んでいるわけなので、結末を知っている。そこに至るまでの出し入れが難しかったですね。どこまで畠山は知っているんだろう、気づいているんだろう、どういう感じで追い詰めていくんだろうと。僕ら刑事の役はお客さんの気持ちがのる役なわけじゃないですか。その出し入れ感を監督に演出していただきながら、演じていました」と語る。
一方伊藤も「こういう真面目な刑事役をこれまでやったことがなかったんです。割と私の最近の役柄が、過激な役とかちょっと個性的な役が多かったので、このストレートな感じが久しぶりで。どうしようかなっていう感じで、逆に難しかったです」とコメント。そんな2人の演技にSNS上では《永瀬正敏と伊藤歩の県警コンビの硬派感に痺れる》と話題になっている。
永瀬正敏&伊藤歩からみた藤原、松山、神木の印象
劇中では絶妙なコンビ感で藤原、松山、 神木を追い詰めていく永瀬と伊藤だが、この3人に対する印象も似ている。
永瀬は藤原について「僕が言うのもおこがましいですが、藤原さんは僕らが若いころから映画界の色々な人に言われてきた、“主役とは何ぞや”、“座長とは何ぞや” 、ということをとてもスマートにスムーズにやってらっしゃいました。“自分の芝居だけしていればいいや”、というのではなく、座長として立っている責任感を
持って、共演者の方にもスタッフの方にも接していました。なかなかできそうでできないことです。自分でお芝居もしないといけないわけなので。ただ、隅々まで目を配っている、座長然とした立ち振る舞いは見事でした。お芝居は言わずもがなでしたね。素敵だなと思って見ていました。監督と一緒に現場を引っ張っていくというのは、やれそうでなかなかできないことです。あとは集中力ですかね。本番にかける集中力はすごかったです」と絶賛する。そして伊藤も「藤原さんは、優しくて気遣いをされる素晴らしい、そして面白い方なんですけど、 実際に現場に立つと、いい意味で緊張感を持たせてくれる方というか。絶対にセリフとか間違えないですし、私は一言しかないのに緊張する、そういうオーラをすごく感じる印象でした」とそれぞれ芝居はもとより現場での立ち振る舞いについて語った。
松山に対して永瀬は、「僕は今回初めてご一緒したのですが、地続きのお芝居をされる方だなという印象を受けました。「こういう役を与 えられました、それならこういう芝居をしたら合格点だろうからこうしよう」ということではなく、今までの経験、生きてきて感じてきたこ と、形作られた彼の中にある感情や思いが、そのままその役として、その時々にちゃんと地続きで出せる役者さんだなと。だからこそ彼のお芝居は説得力があり、そこに嘘がない。そういう気がしましたね」と語る。伊藤も「松山さんは、久しぶりの共演だったんですが、役なのか、ご本人なのか境目が分からないくらいナチュラルにお芝居されるんですね。それも勉強になるというか。作っていないのにだんだんとその役にしか見えなくなるという...接続部分が見えない役作りをされているんだなと感じました」とその自然体な姿に感銘を受けたと話す。
神木に対しては、永瀬が「神木さんは本当に真摯に役と向き合っている役者さんなんだなと。若いころから百戦錬磨でやってらっしゃるにも関わらず、とてもピュアな感じがしました。ずっとピュアでいられるのはとても難しいことですよね。畠山と対峙するところも、彼の受け、彼のお芝居があったからこそ、畠山を違う意味でさらに肉付けしていただいた感じもします」と称賛。伊藤は過去の共演時の印象を交えて、「何度か共演がありまして、小学校に入る前、15歳位の頃、そして今回、大人になって久しぶりにお会いしました。最初は、「隆ちゃん〜」みたいな、ちっちゃい可愛い子役でしたが、今はなんでも器用にこなす天才肌。どこかのシーンで私が少し考えていた時に隆ちゃんに相談したんですね、すると「こういうふうに言ったらいいんじゃないですか」みたいな感じで、すぐ返答をくれて。 年齢は私が上なんですが、どちらかというと(神木くんの方が)「すごい先輩」に感じます、素晴らしい才能です」とこちらもその才能を褒めちぎった。
それぞれの役者が演じるキャラクターの目線毎に、物語の印象が大きく変わる本作。永瀬と伊藤のコメントを元に藤原、松山、神木の目線で観るも良し、刑事コンビの目線から観るも良し。視点を変えて観ることで、本当の”ノイズ”とはいったい誰なのか、が変わって見えてくる。すでにご覧になった方もこれからの方も、1度目で気づかなかったが、2度目、3度目と重ねることで新たな発見も。
映画『ノイズ』は大ヒット上映中。
STORY
絶海にぽつりと浮かぶ孤島“猪狩島”――過疎化に苦しむ島だったが、島の青年・泉圭太(いずみけいた)が生産を始めた“黒イチジク”が高く評価され、島には地方創生推進特別交付金5億円の支給がほぼ決まり、島民たちには復活という 希望の兆しが見えていた。そんな平和な日常がある男の登場によって一変する。男の名前は、小御坂睦雄(こみさかむつお)。圭太と彼の幼馴染の猟師・田辺純(たなべじゅん)、新米警察官の守屋真一郎(もりやしんいちろう)の3人は小御坂の不審な言動に違和感を覚え追い詰めていくが、その日の夕方、圭太の娘の失踪を機に、誤って小御坂を殺してしまう。島の未来、そして家族の未来を守るため、3人はこの殺人を隠すことを決意。しかし、小御坂の足取りを追って県警が大挙に押し寄せて静かな島は騒然とする――。なんと小御坂は元受刑者のサイコキラーだったのだ。圭太たちの殺人、警察の捜査、島民たちの結束、そして次々と増える第2、第3の死体...。果たして圭太たちはすべてを隠し通せるのか!?凶悪犯が持ち込んだ一滴の悪意<ノイズ>が、染みのように徐々に広がっていき、平和な島を飲み込んでいく。そして、あなたの想像を裏切る衝撃の結末が待ち受ける―。
映画『ノイズ』
大ヒット上映中
主演:藤原竜也 松山ケンイチ
出演:神木隆之介 黒木華 伊藤歩 渡辺大知 酒向芳 迫田孝也
鶴田真由 波岡一喜 菜葉菜/ 寺島進 / 余貴美子
柄本明 / 永瀬正敏
原作:筒井哲也「ノイズ【noise】」(集英社 ヤングジャンプ コミックス GJ 刊)
監督:廣木隆一
脚本:片岡翔
音楽: 大友良英
企画・プロデューサー:北島直明
製作・企画: 日本テレビ放送網
制作:クレデウス
配給:ワーナー・ブラザース映画
©筒井哲也/集英社 ©2022 映画「ノイズ」製作委員会
公式サイト: noisemoviejp
公式 Twitter: @noise_movie #映画ノイズ
撮影期間:2020年10月〜11月