映画『ハニーレモンソーダ』やドラマ「言霊荘」(テレビ朝日系)など女優としてたしかな爪痕を残すほか、「ゼクシィ」(リクルート)のCMや13代目ゼクシィガールや、女性誌「non-no」の専属モデルとしても人気を誇る堀田真由ちゃんが声優に初挑戦。アニメーション映画『ブルーサーマル』が3月4日に公開。作品への意気込み以外にも、作中で方言を話すことの大変さや恋愛観、無花果(いちじく)が好きになった理由など、プライベートについてもたっぷり語っていただきました。
撮影/加藤 岳、スタイリスト/[堀田]大和田ゆき ヘアメイク/[堀田]小笹博美 文/内埜さくら
衣裳/ドレス¥148,500、ジャケット¥137,500、シューズ¥80,300/すべてPlan C(パラグラフ) 03-5734-1247 価格はすべて税込み

――本作の出演が決まった時の、率直な感想をお聞かせください。

堀田「自分で言うのもおこがましいですが、お会いする方々に“声が素敵ですね”とお褒めいただくことが多かったんです。だからいつかは、声優やラジオ、ナレーションのお仕事など声のお仕事をさせていただきたいと思っていました。今回の作品は事前にいただいたプロットを読んだ時、作品に対する熱量や愛を感じて、「オーディションを受けたいです」と、自分から申し出ました。作品は空が関係するお話なので、願掛けでブルーの衣裳を着て臨んだんです」

画像1: 堀田真由、映画『ブルーサーマル』で声優初挑戦!「空を見て前向きになっていただきたいです」

――声優と他のオーディションにはどのような違いがありましたか。

堀田「この作品のオーディションでは、ブースに入るとガラス越しに、後ろにたくさんの大人の方々がいらっしゃいました(笑)。お芝居を見せるオーディションでは、目の前にプロデューサーさんや監督さんがいらっしゃるのですが、声のお仕事は音響の方とやり取りするので、少し心持ちが違うというか。審査をしてくださる方々の表情を見ることができないので、大丈夫かなと不安になりました。だから、マネージャーさんから合格したと聞いた時は、信じられませんでした。“本当に私でいいのかな”と」

――では、オーディションに受かって都留たまきを演じる時に意識した点は。

画像1: © 2022「ブルーサーマル」製作委員会

© 2022「ブルーサーマル」製作委員会

堀田「たまきは天真爛漫な女の子なので、最初に橘正紀監督から「いつもより高めのキーで演じてほしい」と、おっしゃっていただいたアドバイスを意識し続けました。私自身、普段しゃべる声のトーンはそれほど高くないので、監督からの演出にとても助けていただけ感謝しています。私は声優としてのテクニックを持っているわけではないので、たまきと同じような一生懸命さが伝われば、観てくださる方々に気持ちが伝わるのではないか、と思い演じました。あまり深く考えすぎず、その場でみなさんと生まれる空気感を大切にしていました」

――たまきは長崎県から上京。真由ちゃんは滋賀県から上京したことを踏まえて、上京時に思い出したことはありますか。

画像2: 堀田真由、映画『ブルーサーマル』で声優初挑戦!「空を見て前向きになっていただきたいです」

堀田「東京に来てからは、家族を思い出す時間が増えました。私の両親はNOを言わずに「やってみたら」と言ってくれていて、「東京に行くなら(仕事が忙しくなって)、戻って来られないぐらいになりなさい」と送り出してくれたんです。高校2年生で上京した時に芸能の高校に転校したのですが、16歳で独り東京に来るのは、当時の私にはとても大きな挑戦で。当時は若かったので怖いものがなかったのですが、少しホームシックにもなりました。そんな時両親に連絡をすると、励ましてくれましたし、出演している作品をチェックしていることを教えてくれて、背中を押してもらっていました。励ましてくれるのは今でも変わらずで、メールではなく手紙を送ってくれます。私が観たかった作品を見逃すと、ダビングして送ってくれることもありますし、オススメの作品を手紙で教えてくれることもあります。毎回、何かのタイミングで送られてくるものとともに同封されている手紙を読むたびに、温かい気持ちになります。兄も誕生日にプレゼントを贈ってくれるので、家族の絆は強いなと、いつも実感しています」

――実際にアフレコを経験した感想も教えていただきたいです。

画像3: 堀田真由、映画『ブルーサーマル』で声優初挑戦!「空を見て前向きになっていただきたいです」
画像4: 堀田真由、映画『ブルーサーマル』で声優初挑戦!「空を見て前向きになっていただきたいです」

堀田「ブースに入るまではとても緊張していましたが、実際に始まったら楽しかったです。初めて経験することはいつも怖いのでドキドキしていたのですが、わからないことは全部聞こうという姿勢でトライしました。声優初心者だから、できないのが当たり前だと、ある意味潔く臨んだからでしょうか。全力で演じたら、結果的に楽しめました」

――作品にちなんだ質問を。たまきが挑戦したグライダーに、真由ちゃんも乗ってみたいと思いましたか?

画像2: © 2022「ブルーサーマル」製作委員会

© 2022「ブルーサーマル」製作委員会

堀田「人生で一度は乗ってみたいです。高いところは怖いので飛行機もあまり得意ではなく、地元にも新幹線で帰っています。ですが今回の作品でグライダーを初めて知って、興味がわきました。エンジンが搭載されていなくて、乗っている人の腕と自然とのマッチで機体が上昇していくのが、面白そうだな、と」

――高いところは苦手なのに?

堀田「東京のランドマークになっている高層ビルで、足元がガラス張りになっているような建物から下を見るのが怖くて苦手なんです。でもジェットコースターは好きなので、同じように高所で動くグライダーなら大丈夫かなって」

画像3: © 2022「ブルーサーマル」製作委員会

© 2022「ブルーサーマル」製作委員会

――真由ちゃんが好きなシーンを含め、作品の見どころをお願いします。

堀田「好きなのは、SHE'Sさんの挿入歌が流れる中、空知とたまきがちょっといい雰囲気になる雲海でのシーンです。『ブルーサーマル』は空がとてもキレイなんですけど、空もいろんな表情を見せてくれるのだと、アフレコをしている時も完成作を観た時も、改めて感じました。今はなかなか前向きになれない人も多いと思いますし、携帯電話を見ながら歩いてしまう人もいると思います。私自身も下ばかり向いて歩いているなと反省することがあったのですが、この作品に出演させていただいてから、空を見上げる回数が増えました。見上げることで、自分の気持ちによって空の表情が変わりますし、空はたくさんのことを教えてくれるのだと、私はこの作品を通じて実感したんです。SNSに空の写真をアップする機会が増えて、「最近、多いね」と言われることもありますが(笑)、母が送ってくれた滋賀県の空の写真を見た時、“ファンの方々とお会いできていないけれど、みんな同じ空の下にいる”と、癒やされました。この作品をご覧になってくださった方々も、私のように空を見上げたくなると思うので、空を見て前向きになっていただきたいです。“とてもちっぽけなことで悩んでいたのかな”とも思わせてくれる作品です。ぜひ劇場でご覧いただけると嬉しいです」

画像4: © 2022「ブルーサーマル」製作委員会

© 2022「ブルーサーマル」製作委員会

PROFILE

画像5: 堀田真由、映画『ブルーサーマル』で声優初挑戦!「空を見て前向きになっていただきたいです」

堀田真由 
HOTTA MAYU

生年月日:1998年4月2日
出身地:滋賀県

Instagram mayuhotta
Twitter  @mayuhotta0402

予告映像

画像: 映画『ブルーサーマル』ロングバージョン予告(120秒)/ 3月4日(金)公開 youtu.be

映画『ブルーサーマル』ロングバージョン予告(120秒)/ 3月4日(金)公開

youtu.be
画像6: 堀田真由、映画『ブルーサーマル』で声優初挑戦!「空を見て前向きになっていただきたいです」

映画『ブルーサーマル』

2022年3月4日(金)全国公開

出演:堀田真由 島﨑信長 榎木淳弥 小松未可子 小野大輔 ほか

原作:小沢かな『ブルーサーマル ―青凪大学体育会航空部―』(新潮社バンチコミックス)
監督:橘正紀
脚本:橘正紀 高橋ナツコ
主題歌:「Blue Thermal」SHE’S(ユニバーサル ミュージック)
挿入歌:「Beautiful Bird」SHE’S(ユニバーサル ミュージック)
アニメーション制作:テレコム・アニメーションフィルム
製作:「ブルーサーマル」製作委員会
配給:東映

映画公式HP:blue-thermal.jp
映画公式Twitter/Instagram:@eigabluethermal

© 2022「ブルーサーマル」製作委員会

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