映画『ツーアウトフルベース』公開記念舞台挨拶に阿部顕嵐、板垣瑞生、工藤遥ら登壇！「1日1日を大切に生きていきたいと思ってもらえたら(阿部)」

『ミッドナイトスワン』で知られる内田英治によるオリジナル脚本を映画化した『ツーアウトフルベース』(3 月 25 日公開)の公開記念舞台挨拶が26日(土)都内で行われ、イチ役:阿部顕嵐、ハチ役:板垣瑞生、早紀役:工藤遥、ヒロポン役:後藤剛範、企画プロデュース・アントニオ役:新羅慎二、藤澤浩和監督の総勢6名が登壇した。

冒頭の挨拶

初主演でイチ役を演じた阿部顕嵐

阿部顕嵐「今日は、足を運んでくださってありがとうございます！この時間か ら映画を見ていただけて嬉しいです。」

板垣瑞生「くだらない1日は最高なんだなって感じてほしいです」

工藤遥「女子1人で奮闘しているので、そこにも注目してほしいです！」

後藤剛範「アトラクションみたいな感じで楽しい映画になっています」

新羅慎二「この映画を皆さんの元に届けることができて、さらにそこからたくさんの人の元に届きロングランできたらいいなと思います」

藤澤「いろんなことが起こる作品です。普遍的な中、前を向こうというメッセージが込められている作品です」

公開を迎えての気持ち

阿部顕嵐「実は昨日(公開初日の3月25日に)この場所で見ました！みなさんと同じ空間で映画を観て、笑ってくれたり、終わった後に心が動いているような空気が振動するのを感じた気がしました。それを感じられることが映画の醍醐味だと思います」

板垣瑞生「(ハードな作品でもあるので)世に出ていいのか不安でした。全力で遊んで楽しんで作ったので、遊ぶのは良いことと伝わったらいいなと思います」

工藤遥「(劇中では血ノリなどでひどい恰好で演じているので)新しい役への挑戦でした。ただ毎朝きれいにメイクしてもらっても、すぐ血のりなどで汚されて、途中でどうなるんだろうと思っていたけれど、完成したものを観たら頑張った甲斐があったなと思ました！」

後藤剛範「本作で工藤さんとは3回共演しているのですが、その前の役ではかわいらしい役が多かったので、この映画を見てギャップがすごい！この人は本当は どういう人なのかなと思いました」

新羅慎二「大人が遊んだ結果こうなりました。音楽の現場と近い現場で遊びの中でアイディアやクリエティブが生まれて、みんなで話ながらできたので映画楽しいなと思いました」

演じた役について

阿部顕嵐「イチは1日を普段はダラダラと堕落して過ごす人。でも劇中では1日を一生懸命に生きて、ジェットコースターみたいな1日を通して、人間性も少し成長していくようなキャラクターです」

板垣瑞生「ハチの大きな動きは癖としてあるのかな?ハチの身振り手振りの大きさや劇中での犬のモノマネはハチを象徴しているように思います」

阿部顕嵐と板垣瑞生と共演して

工藤遥「初めてお会いした時から、 バディ感があって、二人の空気間が出来上がっていてカメラが回っていなくても変わらないのでやりやすかっ たです。実年齢は違うけれど、同級生で昔からの知り合いのような安心感がありました」

役づくり

後藤剛範「(参考にした人や作品は)ぶっちゃけ新羅さんを参考にしました。以前共演した作品でヤクザを演じていた新羅さんの迫力やパッションがすごかったんです」

新羅慎二「俺あんな歩き方してないよ！（笑）。後藤くんのバットもって振るシ ーンの前に歩いてるシーンのケツよかったよね」

後藤剛範「本作のためにケツと背中を鍛えまし た」

企画プロデューサーとして

新羅慎二「苦労したことは全然なかったです。一丸となって乗り切ったので、大変だったけど誇らしいところ。映画は総合芸術と言われているので、アーティストとしてもいつかは映画に携わりたいと思っていました。今回、総合芸術に触れられて楽しかったです」

思い出のシーン

藤澤監督「リハーサルをやっているときから画面に入っていないところでも役者たちがたくさん動いていて、ハチとイチがナンパをするシーンで二人がアドリブで演じているところなど、スタートからカットまで生きるように演じてくださったので思い出に残っています」

阿部顕嵐「全員集合の駐車場でのシーンが良い意味でほぼぶっつけ本番でアイディアのぶつけ合いで、(台本を読んだだけでわからない)僕の予想外のことが多くて、それを生で受けることができて楽しかったです」

板垣瑞生「景色の良いあるシーンを思い出にあげ、出来上がった本編を観て、あのシーンだけ唯一あったかいなって感じました」

工藤遥「マフィア映画好きなヤクザ・オニヘイ役の渋川清彦さんと対峙するシーンは、緊張感もあって、体当たりなシーンです」

阿部顕嵐「タランティーノの『トゥルー・ ロマンス』ね。映画好きな人ならわかるような、映画好きが作ったオマージュがたくさんあります！渋川さん演じるオニヘイが映画しりとりをやっているシーンも注目で、この映画を通して、他の映画にも興味を持ってほしいなと思います」

後藤剛範「渋川さんとの対峙するシーンで、ここは頑張らないと思って演じていたら、頑張りすぎて一瞬気を失いました」

監督、キャスト「気を失っていたことは全然気付かなかったです」

藤澤監督「主題歌と7ORDERの「レスポール」を聴いてからセリフを変えた箇所があります。内田(英治)さんの脚本を元にみんなで脚本を練って、リハーサルを重ねて、その影響を受けて直したところがありました」

最後にメッセージ

藤澤監督「映画は観てもらって完成するので、この機会に見ていただきありがとうございます」

板垣瑞生「めちゃくちゃバカ笑えるので、バカ笑いたい人は来てください！」

阿部顕嵐「この映画を観て1日1日を大切に生きていきたいと思ってもらえたら嬉しいです。ただ、自由に何も思わず見てもらっても入れしいです！1(イチ)回じゃなくて8(ハチ)回観てください！」

STORY

堕落した日々を送る、元高校球児のイチとハチ。ひょんなことからヤクザと半グレ、さらには警察にまで追いかけられる人生最悪の1日がはじまった――。
かつてはプロ入りが期待されるほどの高校球児だった「イチ」と「ハチ」。甲子園出場が決まり、明るい未来が待っているはずだったが、部内で起こった不祥事により出場が取り消されてしまい、そこからふたりの転落人生がはじまった...。
10年後、薬物に溺れ堕落した生活を送っていたふたりは、ひょんなことから町のヤクザに因縁をつけられ、ヤクザと不良グループによる血みどろの抗争に巻き込まれていく。まさに絶体絶命な状況に追い込まれるふたり。思い出すのは10年前の甲子園が決まったあの日のマウンド。二死満塁。ふたりはこの状況を打開できるのか？そして止まってしまっている人生の歯車をもう一度動 かすことができるのか...。