4月1日に公開の岸井ゆきの主演映画『やがて海へと届く』の舞台挨拶付きプレミア試写会が3月20日都内会場にて開催され、岸井ゆきの、浜辺美波、杉野遥亮、メガホンをとった中川監督が登壇し、撮影を振り返った。

彩瀬まるによる同名小説「やがて海へと届く」(講談社文庫)が映画化。
突然親友がいなくなって5年。忘れたくない思い出と、知らなかった彼女の秘密。 親友を探す旅の終わりに待ち受けるものとは...ラスト、切なさに涙溢れる感動ストーリー。

主演を務めるのは、岸井ゆきの。自分にないものを持つ親友への密かな憧れ、そんな彼女が突然いなくなり受け入れられずにいる主人公・真奈を演じる。
親友のすみれを演じるのは、浜辺美波。さらに、すみれの恋人・遠野役の杉野遥亮をはじめ、中崎敏、鶴田真由、中嶋朋子、新谷ゆづみ、光石研といった俳優陣が集結した。
メガホンをとったのは、モスクワ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞、ロシア映画批評家連盟特別表彰をダブル受賞するなど国内外で注目される中川龍太郎監督。

作品にちなんで“海”をポイントとして取りいれた衣装で登場

演じた役柄について

岸井ゆきの「(真奈は)あんまり言葉で語らない子で、私も私生活ではあまり友人に何かを相談したり、多くを語って何かを求めたりしないので、そういうところは似ていると思います。大事なものや思い出を抱え込んでしまうところも、私はそういうものを抱えたまま、どこまでも信じられるし、どこまでも愛せるんですね。そういうところも似ていました。決定的に違うのは、真奈は他人に自分の思考を押し付けてしまうところがあったけど、ベースとしては似ていると思ったので、そういう部分を“種”として大事に埋めて(真奈という役を)作っていきました」

画像: 演じた役柄について

ドラマでの共演はあるものの、本格的に共演した岸井ゆきのと浜辺美波

浜辺美波「ドラマでは対立する役柄だったこともあってあまり話せなかったんですけど、今回、感性が素敵で、だからこそ表情やしぐさに愛おしさを周りの人が感じてしまう、そういう人柄なんだなと素直に憧れを抱きました!」

岸井ゆきの「照れますね...」

杉野遥亮「(現場に入る前に中川監督と)哲学的なお話をしました。それが楽しくて、一緒にものを作る中で、完全に委ねる形になりました」

中川監督「生きていて、幸せに感じることなどについて話をしました。浜辺さんにも撮影前に「どの瞬間に幸せを感じますか?」と聞きました」

キャスティングについて

中川監督「岸井さんは、採れたての野菜みたいなフレッシュさ、瑞々しさがあると思いませんか?「生命力」が決め手です。そして透明な存在感があって、でも実はいい意味でわがままで、自分が強くあるのが浜辺さん。 遠野は、ある種のナルシスト。これも悪い意味じゃなく、自分を気にする人。杉野さんと話して、聡明な人だなと思って、(遠野役が)合うと思いました」

画像: キャスティングについて

真奈(岸井ゆきの)とすみれ(浜辺美波)の関係性について

杉野遥亮「(遠野の目線で)自分に話してくれないことを女友達に話すのは『どっちが大事なの?』とか思うけど、心許せる友達がいるというのはいいことだと思う」

浜辺美波「女同士だからこそ嫉妬心が芽生えることもあるし、女性同士だから、逆に取り繕うことをしてしまう瞬間があることもわかります。私自身、女性と会う時ほどお化粧を頑張ってしまったり、気の使い方が違ったり、弱いところを見せ過ぎないようにしちゃうところは共感しました」

画像: 真奈(岸井ゆきの)とすみれ(浜辺美波)の関係性について

岸井ゆきの「気の使い方が違う部分はあると思います」

いまの季節にちなんで“卒業”の思い出やエピソード

岸井ゆきの「教習所を卒業しました!もう運転しています。何もかも許されたって感じです。ひとりで走るって怖くて、最初に運転したときに、いきなり4車線に入ってしまい、あまりにも怖くて、父親がいないと運転できなくて...」

浜辺美波「最近、家がきれいになりました!丁寧生活の始まりです。台本や見なきゃいけない DVD、手紙の書きかけとかが机の上に置いてあったんですが、手紙も全部書いて、DVDも見て、台本も片付けて...白い机なんですが、気持ちもまっさらになりました。すごく晴れやかです」

杉野遥亮「この間まで、現場に行く時にちゃんとおしゃれをするようになりました。(ラフな服装からの卒業の理由は)カッコいいから!あと、しっかり気持ちのスイッチが入るからです。『おしゃれは 足元から』って言うじゃないですか?いい靴を履いてるとスイッチが入ります」

画像: いまの季節にちなんで“卒業”の思い出やエピソード

最後にメッセージ

岸井ゆきの「この映画は喪失と再生の物語と言っていますが、季節的に、これからみなさんも何かを失ったり、別れを経験することがあると思います。生きていたら、哀しい気持ちになることはあるんですけど、私は哀しい気持ちのまま、何か他の感情がないか探れると思っています。哀しい気持ちのままでいいから、哀しいに浸かろうと思えばいくらでも浸かれるけど、何か他の感情がないかを探しながら、楽しくこれからも生きていきたいと思っていて、それを伝え たいという思いながらこの映画を作っていました。それが伝わればと思います」

『やがて海へと届く』は、4月1日(金)より TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。

STORY

親友がいなくなって5年。忘れたくない思い出と、知らなかった親友の秘密―
私は、本当の彼女を探す旅に出る。

引っ込み思案で自分をうまく出せない真奈は、自由奔放でミステリアスなすみれと出会い親友になる。しかし、すみれは一人旅に出たまま突然いなくなってしまう。あれから5年―真奈はすみれの不在をいまだ受け入れられず、彼女を亡き者として扱う周囲に反発を感じていた。ある日、真奈はすみれのかつての恋人・遠野から彼女が大切にしていたビデオカメラを受け取る。そこには、真奈とすみれが過ごした時間と、知らなかった彼女の秘密が残されていた…。真奈はもう一度すみれと向き合うために、彼女が最後に旅した地へと向かう。

画像: 映画『やがて海へと届く』30秒予告映像(4月1日公開) youtu.be

映画『やがて海へと届く』30秒予告映像(4月1日公開)

youtu.be

映画『やがて海へと届く』

4月1日(金)より TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開

岸井ゆきの 浜辺美波
杉野遥亮 中崎敏
鶴田真由 中嶋朋子 新谷ゆづみ / 光石研

監督・脚本:中川龍太郎
原作:彩瀬まる「やがて海へと届く」(講談社文庫)
脚本:梅原英司
音楽:小瀬村晶
アニメーション挿入曲/エンディング曲:加藤久貴
エグゼクティブ・プロデューサー:和田丈嗣 小林智
プロデューサー:小川真司 伊藤整
製作:「やがて海へと届く」製作委員会
製作幹事:ひかり TV WIT STUDIO
制作プロダクション:Tokyo New Cinema
配給:ビターズ・エンド

©2022 映画「やがて海へと届く」製作委員会

2022年/日本/カラー/アメリカンビスタ/DCP/5.1ch/126 分

『やがて海へと届く』公式サイト :https://bitters.co.jp/yagate/

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