とある高校を舞台に、ミステリアスで美しい主人公が突如転校してきたことをきっかけに、同級生の双子の兄妹や生徒たち、そしてその家族までもが、疑惑と混乱の渦へと知らず知らずのうちに巻き込まれていく、完全オリジナルの学園サイコサスペンスドラマ「教祖のムスメ」。MBS ドラマ特区枠で6月2日(木)より放送スタートとなる。突如転校してきたミステリアスで美しい女子高生・桐谷沙羅役の茅島みずきと、沙羅のクラスメイトで臆病な男子高生・湯田一真役の藤原大祐が語る本作の魅力とは。
スタイリスト/星翔子 ヘアメイク/大槻史菜、宮沢風香

–––いよいよ6月2日から「教祖のムスメ」が放送スタートなります。まずは、それぞれどんな役柄を演じられているのか教えてください。

茅島「桐谷沙羅は、台本を読んだ時から何を考えているのかわからないというミステリアスな部分や、クールな部分があり、監督と話し合いながら作っていきました。今までに演じたことがない役だったので、本当に難しいキャラクターです。いきなり突拍子もないことを始めるようなキャラクターでもあるので、常に監督と話し合いながら演じていました」

画像1: 茅島みずき×藤原大祐、「教祖のムスメ」インタビュー

藤原「湯田家の長男で双子の妹がいる一真を演じました。一真は、簡単に言えば臆病な男の子で、自分のことを認めてもらった経験がほとんどない自己肯定感が低いキャラクターですが、母親を亡くしたという役どころで、妹を守りたいという気持ちがある家族愛のあふれた男です」

画像2: 茅島みずき×藤原大祐、「教祖のムスメ」インタビュー

–––お2人は年齢も近いですが、今回が初共演ですか?お互いどんな印象をもっていますか?

藤原「今回が初共演です。以前レッスンで1週間くらい一緒に学んだ経験はあります。もう2年前くらいのことで、僕がまだデビューする前でした」

茅島「印象は、初めて会った時から、人見知りせずにコミュニケーション能力が高く、現場をいつも盛り上げてくれて、自分をしっかり持っているという印象は変わらないと思います」

藤原「昔から黙っている時の美しさ、目力の強さがあって、今回のこの沙羅という役がハマっているなと。言葉にしない演技がとてもある役なので、言葉を発していない、言葉のないところで表現するということが多いんです。そこが彼女にあっているなと思っています」

–––台本を読んで、演じてみてどのようなことを思いましたか?

茅島「読み進めていくうちに予想を裏切られる展開やまったく想像のつかない展開が描かれていて、本当に面白いなと思いました。それをいざ自分が演じるとなると、難しいなと感じましたが、沙羅が思っている感情を大事にしたいと思いました。でも、いきなり現れたり、いろんなことをしたりという謎の行動が多いので、監督とディスカッションを重ねながら撮影をしているという感じです。監督からは、“本読みの時と比べて、だいぶ沙羅を掴めているね”と言っていただけたので、そこは安心しながら撮影に臨めています」

藤原「この作品は、主人公は桐谷沙羅でありながらも、話の展開としては、湯田一真が真実を追い求めて突き進んでいる時に、沙羅に振り回されるという話でもあります。展開の一つひとつ、沙羅によって動かされる一真の心情で進んでいくので、視聴者の感情と一真の感情がリンクするようなことが多いと思います。一真が裏切られたら視聴者のみなさんも裏切られるような。沙羅の裏の部分を視聴者の方に伝えるのは、意外と一真の役割だったりもします。それはプロデューサーや監督からも常々言われていました。視聴者を背負っているプレッシャーを。いい意味で期待しているからこそ、お話をいただけたということだと思います。嬉しい反面、緊張反面で、そんなプレッシャーの中で撮影しています。僕が芝居の中でいかにリアルにリアクションできるかというところがこのドラマの盛り上がりにかかっていると言われているので、頑張って撮影しています」

–––監督とは具体的にはどんなお話をしながら撮影を進めていますか?

茅島「1シーン1シーン、直前で例えばここでは笑ったほうが怖いよといった細かい動きの話をする時間を作ってくださるので、そのシーンの具体的なことを毎回ディスカッションしています」

–––悩みながら撮影に挑んでいるということでしたが、どんな部分が一番難しいと感じましたか?

茅島「視線やちょっとした口角の上げ下げです。それだけで変わってくる役なので、監督と相談する中で、目線の話が多いです。どうしたほうが怖く見えるか、家で鏡を見て練習しています。表情や動きが大変でした。普通人と話をする時はずっと目を合わせて話すことはないと思いますが、沙羅はずっと目を見て話したり、逆に普通は目を見るところをそらしたり、人とは違う表情がとても難しかったです」

画像3: 茅島みずき×藤原大祐、「教祖のムスメ」インタビュー

–––藤原さんは演じるにあたって難しかったことはありますか?

藤原「さっき答えたことと少し被ってしまうのですが、一真は臆病なので一歩踏み出せないというか、ある線を越えられない役柄なので、だからこそ沙羅に助けられていく物語でもあります。僕は、どちらかというとその逆のタイプで、困っている人がいたら一歩踏み出すようなタイプです。困っている人がいても、僕なんかじゃできないと、自分が自分を認めてあげられないのが一真の特徴で、だからこそその隙間に沙羅が入ってきたことで物語が進んでいきます。そこが僕と違うところで、演じていく上で、新しい自分、こういう自分であった可能性が知れて楽しいです」

画像4: 茅島みずき×藤原大祐、「教祖のムスメ」インタビュー

–––監督とお話しする前に考えていたプランや役作りはありましたか?

茅島「私は、台本を読んだ時に難しいなと思ったのですが、声のトーンも普段よりはこういう感じでいこうなど、自分の中で普段よりは台本を読んで固まっていたイメージです。役作りというより監督と実際にお会いして、現場で話し合いながらと考えていました」

藤原「僕は元々スクールカーストの低いところにいる男子という設定だったので、台本読みの前にイメージしていた時は、暗い、根暗のイメージでいたのですが、実際に本読みをして役をディスカッションしていく上で、そこまでカーストを意識しなくていいと変化したので、そこから普通の男の子だけど、臆病で一線を越えられない、自分を肯定してあげられない男の子ということになりました。普通の男の子と沙羅のギャップで、物語の面白みがさらに増すという風に変わっていきました。なので元々想像いていた役とは変わりました」

–––お互いのお芝居を見てどう感じましたか?

茅島「レッスンでお会いした時はデビュー前の段階だったので、お芝居を見てすごいなと感じました。何より監督と相談する姿を見ていて、自分の思っていることをきちんと伝えることができるところがすごいなと。私は、これまで監督になかなか相談できず、最近ようやく話し合いながら、コミュニケーションをとりながらできるようになってきたので、自分が理想としているディスカッションの仕方だなと感じました」

藤原「ありがとうございます!」

茅島「一真のカワイイなと思う瞬間が結構あります、表情とか。情けない部分もあるのですが、大祐さんが演じることによって、かわいらしさやおちゃめな部分は感じます」

藤原「先ほどと重複してしまいますが、黙っている時の目が美しいし、今回の役では冷酷さを感じて、僕が結構沙羅に対してドキッとすることが多いんです。そのドキッにはいろんなドキッがあるんですけど。今回は演じながらリアルにドキッとできました。僕が出ていないシーンでの顔の寄りをモニター越しに見させてもらった時に、強いなと感じましたし、見ていて吸い込まれるというか惹かれる存在だと思いました。普段でも笑っていない真面目な時の瞬間は魅惑的というか芸術的な顔立ちをされているので、そこが全面に出ている、爆発している作品になっているかなと思います」

–––お芝居から離れて沙羅から茅島さんに戻るといかがですか?

藤原「今回あまり話しかけないようにしているんです。恋人役ならもっと仲良くなったほうがいいとか、幼なじみだったらと、役によって変えています。今回は怖く思わなくなってしまうかと思ったので、そこまで多くは話しかけないようにしています。ただシーンについての話し合い、ディスカッションは結構しています」

–––お2人ともご自分とは違うキャラクターで難しいというお話でしたが、順番に撮影(順撮り)をしていっているのでしょうか。

藤原「順撮りではなく、バラバラに撮影しているのですが、監督がその前後の台本を確認する時間をくださって、こういうことがあったから一真はこういう気持ちになった上でこの動作があるというように前後関係を一度整理してから整合性をとれるように配慮して進めてくださっています」

茅島「本当にビックリするくらい撮影の順番はバラバラだったので、大変な部分はありましたが、監督が前後関係を確認する時間をくださるので感謝しています」

–––演じる上で、意識していることはありますか?

茅島「沙羅は、一真が感情的になって沙羅に対してぶつけても、まったく響いてなくて、人間味がないところが怖いなと思っています。お父さんの話になると沙羅の感情が動くだけで、あとはまったく動かないので、何を言われても動じない、無でいるというのは意識しています。常に次の作戦を考えている子なので、普段のお芝居では相手のセリフを受けて対応することが多いですが、沙羅は先のことを考えてあまり聞いていないので、そういうことを意識しながら演じています」

藤原「僕は沙羅と対照的で、何事にも全力で取り組むという感情も行動もまっすぐに、そのことに対して突き進むというのが、一真で。だからこそ振り回される。視聴者のみなさんも振り回されたら嬉しいなと思います」

–––スクールカーストやカルト集団など、いろんなテーマを含んだ作品でもありますが、撮影に参加してみてどんなことを考え、感じましたか?

茅島「私はこれまで演じさせていただいた役がすごくクールな役か、明るい役かのどちらかということが多かったのですが、今回ミステリアスで狂気が見える役が初めてだったので、日々たくさん勉強させていただいています。難しいからこそ、この役を演じ切ることができたら自分のお芝居の幅や引き出しも広がるかなと思っているので一生懸命頑張っています。私も家族のことは大好きなんですけど、沙羅にとってお父さんの存在はそういった愛ではなくて、狂ったほど愛している。家庭環境やいじめなどいろんな要因があると思いますが、それでも唯一お父さんのことだけは大好きで愛していて。信じられる存在がお父さんなので、お父さんのことだけは大好きで愛しているという気持ちを根本において芝居をするようにしています」

画像5: 茅島みずき×藤原大祐、「教祖のムスメ」インタビュー

藤原「僕は万華鏡のような作品だと思っています。見方によっていろんな物が見えてきます。大きく真実とは何かを追及する話であり、見る人の立場によって変わってくることが、一真が振り回される原因にもなっています。カルト集団については、信じることがテーマだと思っていて、一真も何か信じるよりどころがほしくて、だからこそ振り回されちゃうのかと。扱っている話が非現実的な話でも、今の現代に届きやすいテーマで、信じるということがテーマになっているので、みなさんもそこにフォーカスして作品を楽しんでもらえたら共感してもらえるのかなと思っています」

画像6: 茅島みずき×藤原大祐、「教祖のムスメ」インタビュー

–––最後に見どころを含めたメッセージをお願いいたします。

茅島「私が最初に台本を読んで、すごくゾワゾワした気持ちになりながらも、話が進むにつれて予想を裏切られる展開が待っている作品で、面白いなと思いました。沙羅がどうしてこうなってしまったのか、ということもだんだんわかってくるので、いろいろ推理しながら観ていただくと面白いかなと思います」

藤原「1話30分×7話で繰り広げられる展開の中で、現時点で日本一だと思うくらい、衝撃の作品になっています。ぜひ楽しんでいただけたらと思います」

PROFILE

茅島みずき
KAYASHIMA MIZUKI

2004年7月6日生まれ
長崎県出身。

藤原大祐
FUJIWARA TAIYU

2003年10月5日生まれ
東京都出身。

画像: PROFILE

あらすじ

突如転校してきた、ミステリアスで美しい転校生・桐谷沙羅(茅島みずき)。彼女には、ある秘密がある。
湯田一真(藤原大祐)は、双子の妹・いちか(豊嶋花)が、同じクラスの黒沢美優(小栗有以)からいじめられていることに気づいていたが、何もできずにいた。人生に絶望を感じたいちかは、学校の屋上から自殺しようとするが、間一髪のところで沙羅が現れ、「壊れるべきはあなたじゃない」という言葉に救われる。そして沙羅は、一真にいちかをいじめから救おうと提案するが、美優や中野亜紀(莉子)らクラスの一軍に逆らうことを恐れた一真は、逃げ出してしまい...。
その頃、一真といちかの父親・湯田正広(萩原聖人)は、編集長を務める週刊新春の編集会議に出ていた。死刑判決が下るカルト集団の教祖について、記者から記事化したいという声が上がるが・・・。一方、沙羅は、いちかのために、予想だにしない行動を取り―?!
「どんな嘘でも、誰かが信じたらそれはひとつの真実になる」、この言葉の真相とは―。

ドラマ特区「教祖のムスメ」

放送情報
2022 年6月2日(木)より順次放送スタート

■MBS 6月2日(木) 1 話放送 25:09~(2話以降は24:59~)
■テレビ神奈川 6月2日(木) 1 話放送 23:00~
■チバテレ 6月3日(金) 1 話放送 23:00~
■とちテレ 6月9日(木) 1話放送 22:30~
■テレ玉 6月9日(木) 1話放送 23:30~
■群馬テレビ 6月9日(木) 1話放送 23:30~

出演:茅島みずき 藤原大祐
   豊嶋花 莉子 小栗有以(AKB48) 池田優斗   
   山中崇 近藤公園 持田将史 渋谷謙人/栁俊太郎
   萩原聖人

演出:金井紘(storyboard)
脚本:中村允俊(storyboard)
主題歌:Dios「断面」(Dawn Dawn Dawn Records)
制作プロダクション:storyboard
製作:「教祖のムスメ」製作委員会・MBS

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公式ハッシュタグ #教祖のムスメ #ドラマ特区

公式HP

配信:TVer、GYAO!、MBS 動画イズム 見逃し配信 1 週間あり

©「教祖のムスメ」製作委員会・MBS

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