どこにでもありそうな高校を舞台に、時に体育会系あるあるの理不尽な仕打ちを受けながらも、一生懸命に野球と向き合う球児たちの青春を描く映画『野球部に花束を』が8月11日より公開となる。本作で実写映画初主演を務め、高校1年生の黒田鉄平役を中学生以来という坊主頭にして演じた醍醐虎汰朗。恩師のような存在となったという飯塚健監督とのやりとりや、初挑戦となった野球への想いなどを語ったほか、8月8日発売のSCREEN+Plus vol.80では、個性溢れる共演者たちとのエピソードや、自身の学生時代の思い出なども明かしてくれた。
撮影/加藤 岳 スタイリスト/MASAYA ヘアメイク/中元美佳 文/瀧本幸恵
衣裳/シャツ ¥30,800 (YONLOKSAN 03-6910-8567)その他スタイリスト私物※税込み価格

――本作は醍醐さんにとって実写映画では初主演で「楽しみと緊張があった」とコメントされていましたね。

「“初”ということへの楽しみと、その“初”が飯塚(健)監督という初めてご一緒する方でもあったので、クランクインの前は緊張感がありました。それに、飯塚監督の撮られている素晴らしい作品も拝見していたので、その組での主演ということもあり、“しっかりやらなきゃ”というプレッシャーはありました」

――飯塚監督からはお芝居以外のことも教えてもらったとか。どんな関係性でしたか。

「“親父”って感じ(笑)。1から10まで面倒を見てくださいました。もちろんお芝居のこともそうですし、それ以外の仕事とか、人間性とか、男としてみたいなところまで気にかけてくださって。例えば、こういうことを勉強したいんですとお伝えすると、その参考なるような映画のリストを送ってきてくださったり。本当に感謝しています」

画像1: 醍醐虎汰朗『野球部に花束を』インタビュー「“しっかりやらなきゃ”というプレッシャーはありました」

――その関係はすぐにできたんですか。

「クランクインして2日目くらいのタイミングで、昼休憩の時に監督のところに行って、“僕は今、こういうふうに思っていて、頑張りたいので教えてください”ってお願いをして、そこからスタートしました。飯塚さんとはすぐにギュッと距離を縮めることができたと思います」

――演出はいかがでしたか。

「僕は絶大な信頼を寄せていました。意味の無いことを嫌う方で、例えば目線を一つ動かすにしても“それは意味ある?”ってストレートに言ってくださいます。“意味ないだろう”っていうのをガツンと言ってくださるので勉強になりました。ダメな時ははっきりダメと言ってくださいますし、逆に良かった時は“こっち来い~”って呼んでくださって“良かったじゃないか”って褒めてくださいます。僕は体育会系のノリが好きなので、一緒にいて気持ち良かったです。役者だけでなく、他の部署の人たちにも同じように接していらっしゃって、現場の士気も上がって撮影も円滑に進むし、たぶんみんなが気持ち良いと感じられる現場だったと思います。愛が深い方ですね」

画像2: 醍醐虎汰朗『野球部に花束を』インタビュー「“しっかりやらなきゃ”というプレッシャーはありました」

――目線などの細かい動きまで演出されるんですね。

「そうですね。やっていることが違っていたら細かく指示してくださいます。まずは自分でやってみて、それが違ったら修正してくださる感じです。例えば、球を避けるという動作にしても、体を反って避けるか、縮めて避けるかで、次に姿勢を正すという動作をする時にふり幅が大きくなってわかりやすくなるから縮める方がいいとか。テクニカルなこともたくさん教えてくださいました」

――黒田役についてはどんなお話がありましたか。

「役に関しては最初の本読みの段階で僕のイメージと監督のイメージがほぼ一緒だったので、役へのアドバイスや演出は特になかったです。そこは自分が思ったようにやらせてもらいました」

――監督から言われて印象的だったことは?

「これは演出の話ではないのですが、山田孝之さんのお話をよくされていて。山田さんが段取りを終えてから本番までの時間に、自分の導線を延々と歩いて歩数まで決めていると。何となく立ち位置まで行くのではなくて、自分で決めた歩数を何回も歩いて、それが自然に見せるやり方を探していると聞いて。それは印象に残りました」

――醍醐さんはこの作品のために実際に坊主にされたそうですね。周りの反応はいかがでしたか。

「“うわっ、坊主じゃん!”っていうよりも、“頭の形がきれいだね”っていうのを一番言われました。気になるのはそこなんだって(笑)」

――抵抗はなかったんですか。

「なかったですね。明日また坊主にしてくださいって言われても、「ハイっ」て言ってやると思います」

画像3: 醍醐虎汰朗『野球部に花束を』インタビュー「“しっかりやらなきゃ”というプレッシャーはありました」

――それは自分が高校生だったとしても?

「いや(笑)。この仕事をしていなかったらまずは思いっきり反発すると思います。坊主にしなかったら好きなことができないって言われたら、その好きの度合いで考えるとは思いますね」

――そうすると、役者のお仕事は好きってことなんですね。

「そうですね(笑)。好きなんだと思います」

――野球経験がなかったそうですが、やってみてどうでしたか。

「難しかったです。普通に投げることはできるんですけど、キャッチャーは難しかったです。どうしても球を受ける時に変なところに当たってしまって、突き指をしないでは球を取れなかったです」

――練習はどのようにしたのですか。

「撮影の数週間前から専属のコーチの方がついてくださって、最初は投げるフォームから始めて、キャッチャーの構えをして捕球、段々球速を早くしていくというような練習をしました。もともと野球は好きで、バッティングセンターにもよく行ってはいたのですが、それとは違いました。スポーツ全般そうなんですけど、僕、スタートは結構周りより早くできたりするんですよ。でも知れば知るほどプロの人たちって技術が半端ないんだなって思い知るというか。特に野球は、肩の強さもそうですし、純粋に技術が目に見える、丁寧さみたいなところが奥深いなと。野球が上手い人を尊敬しました」

画像4: 醍醐虎汰朗『野球部に花束を』インタビュー「“しっかりやらなきゃ”というプレッシャーはありました」

――ちなみに野球は、共演者の中では誰が一番上手かったですか。

「(桧垣主圭役の黒羽)麻璃央くんです。経験者というだけあって一人だけフォームも違いましたし、球のスピードも違っていました。それにたぶん麻璃央くんは現場には野球をするために来ていたと思います(笑)。アップという言葉をうまく利用して、メイクが終わったらすぐに“キャッチボールしようぜ”って誘ってきて。ずっと楽しんでいました」

――「野球に狂え」という言葉が登場しますが、醍醐さんには狂うほどハマっているものはありますか。

「高校生の頃は何かにハマるとかはなかったかもしれないですね。今はサウナにハマっています。隙あらば行っています。最低でも3日に1回は行きたい(笑)。3セット終わったあとに、今日は何を飲もうかなって考えるのも楽しいです」

画像5: 醍醐虎汰朗『野球部に花束を』インタビュー「“しっかりやらなきゃ”というプレッシャーはありました」

PROFILE

醍醐虎汰朗
DAIGO KOTARO
2000年9月1日生まれ、東京都出身。

〈近年の主な出演作〉
映画『天気の子』(2019年 声の出演)
映画『#ハンド全力』(2020年)
映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』(2020年)
映画『ツナガレラジオ~僕らの雨降Days~』(2021年)
映画『太陽は動かない』(2021年)
映画『昨日より赤く明日より青く-CINEMA FIGHTERS project-』「BLUE BIRD」(2021年)
ドラマ「バイプレイヤーズ〜名脇役の森の100日間〜」(2021年)
ドラマ「未来世紀SHIBUYA」(2021年)
舞台「弱虫ペダル」(2017~18年)
ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」(2019~21年)
舞台「千と千尋の神隠し」(2022年)
〈待機作〉
映画『カラダ探し』(2022年10月14日公開)
2022年度後期 NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』

画像6: 醍醐虎汰朗『野球部に花束を』インタビュー「“しっかりやらなきゃ”というプレッシャーはありました」
画像: 醍醐虎汰朗さん:映画『野球部に花束を』コメント youtu.be

醍醐虎汰朗さん:映画『野球部に花束を』コメント

youtu.be

映画『野球部に花束を』

原作は、クロマツテツロウの同名コミック。数々の若手俳優を抜擢し、ブレイクのきっかけを作ってきた飯塚健監督がメガホンだけでなく脚本も手がけ、学生時代に経験する部活あるあるに思わず頷きたくなる共感度120%の時代逆行型青春エンターテインメントを作り上げた。主演の醍醐虎汰朗をはじめ、黒羽麻璃央、髙嶋政宏といった個性豊かなキャストが集結。

STORY

中学時代の野球部生活に別れを告げ、高校デビューを目指し茶髪に染めて入学した黒田鉄平。夢見
たバラ色の高校生活は、うっかり野球部の見学に行ってしまい、あっけなくゲームセット。 新入生歓迎の儀式で早々に坊主に逆戻り、、、練習以前に、グラウンド整備や白線引きにすら怒鳴られる日々。おまけに一目惚れした同級生は、なんと先輩の妹(手を出したら、即死)。そしてヒエラルキーの頂点に立つのは、ヤバい見た目と言動で三年生をも震え上がらせる最恐の監督。強くはない、けど別に弱小でもない。そんな中途半端な並の都立高校野球部で、助け合ったりいがみ合ったりしながらも生き延びていく黒田ら一年生。そして、恐れていたはずの“伝統”に、気がつけば自分たちも染まっていた......。

映画『野球部に花束を』

8 月11日(木・祝) 全国ロードショー

出演:醍醐虎汰朗 黒羽麻璃央 駒木根隆介
市川知宏 三浦健人/里崎智也(野球解説者)
小沢仁志/髙嶋政宏
原作:クロマツテツロウ『野球部に花束を ~Knockin' On YAKYUBU's Door~』(秋田書店「少年チャンピ
オン・コミックス」刊)
主題歌:電気グルーヴ「HOMEBASE」 (C)macht inc.
音楽:海田庄吾
監督・脚本:飯塚健
製作:森田圭、沖浩 エグゼクティブプロデューサー:多田一国、大野高宏 プロデューサー:金山、宇田川寧、吉田憲一
共同プロデューサー:田口雄介
撮影:川島周 B カメラ:初野一英 照明:本間大海 録音:鈴木健太郎 美術:稲付正人 装飾:篠田公史
編集:森下博昭
音響効果:松浦大樹 衣装:白石敦子 ヘアメイク:内城千栄子 杉山裕美子 スクリプター:石川愛子
キャスティング:梓菜穂子 助監督:松下洋平 制作担当:田口大地 ラインプロデューサー:島根淳
製作幹事:KDDI
制作プロダクション:ダブ
配給:日活
©2022「野球部に花束を」製作委員会

■公式サイト:http://yakyubu-hanataba.jp/
■Twitter:https://twitter.com/yakyubuhanataba

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