10月1日に東京グローブ座にて、森新太郎演出、正門良規主演の舞台『ヴィンセント・イン・ブリクストン』が開幕した。演出の森新太郎、ならびにキャストコメントが到着した。

ローレンス・オリヴィエ賞受賞、トニー賞ノミネートの名作『ヴィンセント・イン・ブリクストン』。
本作は、ニコラス・ライトによる画家になる以前の若きゴッホを描いた戯曲で、2002年にロンドンのナショナル・シアターにて初演され、2003年にはイギリス最大の演劇賞である第27回ローレンス・オリヴィエ賞を受賞。また同年のトニー賞最優秀演劇作品賞にもノミネートされ、日本でも『若き日のゴッホ〜ヴィンセント・イン・ブリクストン〜』のタイトルで上演された。

今回、演出を務めるのは、21年『ジュリアス・シーザ ー』、今年2月『冬のライオン』の演出で第47回菊田一夫演劇賞を受賞した森新太郎。06年の演出家デビュー以来、所属する演劇集団「円」や、自身主宰の「モナカ興業」での活動にとどまらずプロデュース公演などでも大いに活躍し、現代翻訳戯曲から西洋古典、日本の近・現代古典、さらにミュージカルまで幅広く手がける気鋭の演出家だ。

狂気の画家になる前の若きヴィンセント・ファン・ゴッホを演じるのは、昨年の『染、色』で舞台初単独主演を果たし、今年2月には自身初のソロコンサートを成功させるなど躍進し続け る関西ジャニーズJr.のユニット “Aぇ! group”の正門良規。
共演に、ドラマや映画で主演を務めるなど、幅広い役柄を繊細に演じ、多ジャンルで活躍が目覚ましい夏子、映像だけでな く舞台にもコンスタントに出演し、活躍の幅を広げる富田健太郎、20年のドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』をはじめ、話題作に出演する佐藤玲、そして、数多くの映像作品に出演し、近年は舞台を中心に活躍するベテラン・ 七瀬なつみが顔を揃えた。

舞台の模様

画像1: 撮影:阿部章仁

撮影:阿部章仁

画像2: 撮影:阿部章仁

撮影:阿部章仁

画像3: 撮影:阿部章仁

撮影:阿部章仁

本公演は、[東京公演]は10月1日(土)〜10月22日(土) 東京グローブ座にて、[大阪公演]は10月26日(水)〜11月3日(木・祝) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演される。

演出の森をはじめ、主演の正門ほか、キャストコメントが到着した。

コメント

<演出:森新太郎>
あらためて素晴らしい戯曲だと感じています。稽古場では5人の俳優たちと共に、試しては削いで、削いでは試しての繰り返 しでした。そして今、ようやく、この戯曲の核となっている“愛”のかたちが見えてきました。小さなキッチンで紡がれるささやかな人間ドラマですが、ふとした瞬間に彼らを包み込む無限の宇宙が立ち現れる、そんな底の知れない作品です。まるでゴッホの絵 のようです。かの画家の若き日を演じる正門くんの眼にも、ついに尋常ならざるものが宿り始めました。無邪気とも狂気とも呼べる、真っすぐな何かです。そんな彼に激しく惹かれる未亡人の喜びや哀しみを、七瀬さんが余すところなく体現して下さっています。作者の仮説に基づく物語ですので、けっして史実どおりのゴッホというわけではありませんが、お時間がございます方はぜひゴッホの画集を眺めてからのご観劇をオススメします。特に「古靴」や「星月夜」あたりをおさえておきますと、作品世界の味わい方が全然違ってくると思います。どうぞこの機会にゴッホの絵にも触れてみて下さい。

<ヴィンセント役:正門良規>
無事スタートを切れる事、そしてここから1公演1公演積み重ねていけることが本当に幸せで楽しみです。稽古場で愛情あふれるご指導をたくさん頂き、日々この作品への愛が増していきました。皆さんの元にお届けできる事がとても幸せです。ユーモア、愛、情熱がたっぷり詰まったこの作品を余す事なく感じていただけるよう、ヴィンセントとして懸命に舞台の上で生きたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

<ユージェニー役:夏子>
森さんの演出を受けられることが何より楽しい稽古の日々です。そして、ついに初日。私たちの知るヴィンセント・ファン・ゴッホがまだ絵を描き始める前のお話です。もしかしたら、こんな出会いがあったから、今でも多くの人を魅了する作品達が誕生したのかもしれない。そんなドキドキを観て下さるお客様に届けたいと思います。芸術が生まれる瞬間にも、芸術が届く瞬間にも、そこには人がいることを学びました。

<サム役:富田健太郎>
世にゴッホの作品が多数ある中で、珍しい売れる前のゴッホのお話。恋に燃え、芸術に燃え、それぞれが選んだ幸せの道。この戯曲の作者、ニコラス・ライトさんの繊細な愛が溢れています。そして、その愛を森さんの演出の元、丁寧に紡ぎ上げています。
皆さんに見てもらえることを楽しみにしています。

<アンナ役:佐藤玲>
今作は、座長の正門さん演じるヴィンセントを含め、5人しか登場しない小さな物語ではありますが、その繊細さは果てしなく、どれだけ稽古を重ねても全てを零さずに積み上げられるか......途方もない気持ちになった日もありました。でも今、初日を目前にし、スタッフ・キャスト一丸となって今作を何ひとつ逃さないようにお届けできることを確信し、とてもワクワクしております。どうぞ皆さま楽しみにご来場ください、劇場でお待ちしております!

<アーシュラ役:七瀬なつみ>
森新太郎さんの繊細かつ情熱的な演出で、スタッフ・キャスト全員が力を合わせ、儚く美しく力強い愛に満ちた素晴らしい作品を作り上げることができました。そしてこれからもまだまだ進化します! 正門さんのヴィンセントがとにかく魅力的で、私は舞台上で毎日ときめいています。きっとお客さまもときめきが止まらなくなると思います。是非劇場に足を運んでいただき、同じ空間で体感していただきたいです。

あらすじ

未亡人のアーシュラ(七瀬なつみ)が営むブリクストンのある下宿屋に、二十歳の青年ヴィンセント(正門良規)が、空き部屋の貼り紙を見たと訪ねてきた。実のところは家から出てくる美しい娘・ユージェニー(夏子)に惹かれて、この下宿屋に部屋を借りに来たのだ。何も知らないアーシュラは、ヴィンセントに部屋を貸すことを決める。そこには画家志望のサム(富田健太郎)が先に下宿していた。さらにある日、ヴィンセントの妹・アンナ(佐藤玲)が訪ねてきて...。

『ヴィンセント・イン・ブリクストン』

作 ニコラス・ライト
翻訳 芦沢みどり
演出 森新太郎

出演 正門良規(Aぇ! group/関西ジャニーズ Jr.) 夏子
富田健太郎 佐藤玲 七瀬なつみ
主催・企画製作 東京グローブ座

公式サイト vincent-in-brixton.jp

東京公演
会場 東京グローブ座
日程 2022年10月1日(土)〜10月22日(土)
料金 S席 9,000円 A席 8,000円 B席 6,000円(全席指定・税込) ※未就学児童入場不可 ※営利目的の転売禁止
お問合せ 東京グローブ座 03-3366-4020

大阪公演
会場 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
日程 2022年10月26日(水)〜11月3日(木・祝)
料金 9,000円(全席指定・税込) ※未就学児童入場不可 ※営利目的の転売禁止
お問合せ キョードーインフォメーション 0570-200-888(11:00~18:00 ※日祝休業)

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