11月3日、第29回東京国際映画祭のコンペティション部門受賞結果が発表された。グランプリに輝いたのは、クリス・クラウス監督の「ブルーム・オブ・イエスタデイ」。同作はWOWOW賞も受賞。ホロコーストのイベントを企画した頑固な男が調査を続けるうちに意外な事実を知るドラマ。
監督賞を受賞したのは「私に構わないで」のハナ・ユシッチ監督。クロアチアの海岸沿いの町に住むヒロインの心理に寄り添う監督の演出センスが光る。
最優秀男優賞は「ダイ・ビューティフル」のトランスジェンダーを演じたパオロ・パルステロス。最優秀女優賞は「サーミ・ブラッド」のサーミ族の少女を演じたレーネ・セシリア・スパルロク。「ダイ」は観客賞、「サーミ」は審査員特別賞も受賞。
他に芸術貢献賞を中国の「ミスター・ノー・プロブレム」が受賞した。