80年代に大ヒットしたシリーズをリブートし、バスターズを全員女性にしてアップデートした、コメディーを得意とするポール・フェーグ監督によるアクション・コメディー。終身在職権目前に大学をクビになった女性物理学者が、超常現象研究家、変人発明家、地元の歴史に詳しい地下鉄職員と組んでゴーストバスターズを結成、ニューヨークに出没するゴーストを捕獲し、おなじみのラスボス相手に決死の戦いを挑んでいく!
女性の活躍する現代らしく、ゴーストに立ち向かうのは理系女子。これを思いついたのは監督のポール・フェーグだ。これまでも「ブライズメイズ」など現代女性に共感を与える作品を撮ってきたフェーグは、物理学者や超常現象研究家、発明家といった理系のキャラクターを全員女性に演じさせることで、より現代的な感覚を表現できると考えたのだ。
演じる女優たちも、「ブライズメイズ」や「デンジャラス・バディ」でタッグを組んだクリステン・ウィグ、メリッサ・マッカーシーに加え、いまだにアメリカのTVコメディー界では金字塔ともいえる番組『サタデー・ナイト・ライブ』出身のケート・マッキノン、レスリー・ジョーンズという超一流のコメディエンヌが揃い、監督の狙いを実現させることが可能になったのだ。
中でも人気の変人発明家ジリアン・ホルツマン役のケートは、アメリカン・コメディー・アワードの助演女優賞に輝くほどの実力派。これからの出演作にはクリステン・ウィグと再共演した『マスターマインズ』、スカーレット・ヨハンソン共演の『ロック・ザット・ボディー』などが待機中だ。
もう一つ忘れてはいけないのはクリス・ヘムズワースの存在感。これまでのマッチョなイケメンのイメージを見事に払拭、ルックスはイケてるのに口を開けば天然ぶりを発揮するという新しいキャラクターを作り出し、役柄の幅を一気に広げているのだ。