今回リードするのは「ラ・ラ・ランド」で、作品賞ほか13部門14候補(史上最多タイ)。ほかに「ムーンライト」「メッセージ」(共に8部門)『ハクソー・リッジ』(6部門)などが多数の候補に挙がっている。日本で大ヒットしたアニメーション「君の名は。」は長編アニメーション部門のノミネートを逃している。主な部門の候補一覧は以下の通り。
作品賞
『メッセージ』
『ムーンライト』
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
「ラ・ラ・ランド」
『LION/ライオン 25年目のただいま』
「最後の追跡」
『ヒドゥン・フィギュア』
『フェンシズ』
『ハクソー・リッジ』
監督賞
デーミアン・チャゼル(「ラ・ラ・ランド」)
バリー・ジェンキンズ(「ムーンライト」)
ケネス・ロナーガン(『マンチェスター・バイ・ザ・シー』)
ドニ・ヴィルヌーヴ(『メッセージ』)
メル・ギブソン(『ハクソー・リッジ』)
主演男優賞
ライアン・ゴスリング(「ラ・ラ・ランド」)
ケーシー・アフレック(『マンチェスター・バイ・ザ・シー』)
デンゼル・ワシントン(『フェンシズ』)
アンドルー・ガーフィールド(『ハクソー・リッジ』)
ヴィゴー・モーテンセン(『はじまりへの旅』)
主演女優賞
イザベル・ユペール(『エル』)
エマ・ストーン(「ラ・ラ・ランド」)
ナタリー・ポートマン(『ジャッキー/ファーストレディ最後の使命』)
メリル・ストリープ(「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」)
ルース・ネッガ(『ラビング 愛という名前のふたり』)
助演男優賞
マハーシャラ・アリー(『ムーンライト』)
ジェフ・ブリッジズ(「最後の追跡」)
マイケル・シャノン(『ノクターナル・アニマルズ』)
ルーカス・ヘッジズ(『マンチェスター・バイ・ザ・シー』)
デーヴ・パテル(『LION/ライオン 25年目のただいま』)
助演女優賞
ヴィオラ・デーヴィス(『フェンシズ』)
ミシェール・ウィリアムズ(『マンチェスター・バイ・ザ・シー』)
オクタヴィア・スペンサー(『ヒドゥン・フィギュア』)
ナオミ・ハリス(『ムーンライト』)
ニコール・キッドマン(『LION/ライオン 25年目のただいま』)
今回は前2年に全く黒人俳優、作品がノミネートされず「白すぎるオスカー」といわれた悪評を覆すように、ブラックパワーが炸裂。「ムーンライト」「フェンシズ」「ヒドゥン・フィギュア」「ラビング」などが健闘を見せ、全演技賞部門で黒人俳優がノミネートされるのは初という。受賞結果も期待できそうだ。