たのがエマ・ストーンの主演女優賞。本作の好演で世界中の人々の心を射止めてしまったエマが「ラ・ラ・ランド」について語ってくれたインタビューをお届けしよう。
──最初にこの映画の話を聞いた時のことを教えてください。
『ランチの席で監督から話を聞き、すぐに台本を送ってもらって読んだの。すごく美しい話でエンディングでは泣いてしまったわ。とても詩的で…見てもらえばわかるわね(笑)。ここで描かれているのは"完璧な愛"なの』
──役作りのためにどのようなトレーニングや勉強をしましたか?
『歌とダンスのレッスンを三か月くらいしたわ。それから昔のミュージカル映画の名作をたくさん見
たの』
──例えばどんな作品を見たのですか?
『最初に見たのは「雨に唄えば」。素晴らしかった。ほとんどのダンスシーンが1テイクで撮影されているのよ。他にも「トップ・ハット」とか「ジンジャーとフレッド」
とか』
──ダンスシーンひとつとっても、共演のライアン・ゴスリングと見事に息が合っているのがわかりますが、彼との共演の感想は?
『ライアンとは三度目の共演だから、とてもやりやすかったわ。それはすごいメリットだった。彼は
いつも楽しく明るく賢いの。自分の演じる役や物語に対して多くのアイディアを出してくるから撮影
も楽なのよ。一つだけ困ったことは、お互いをよく知っているからいろんな場面で笑いを堪えるのが
大変だったわ』
──今回演じたミアというキャラクターには、強く感情移入できましたか?
『私自身、ミアと同じような経験をしてきたから、多くの点で共感できたわ。オーディションを受けて落とされるところとか、上手く行かなくて辛い状況に置かれるところとか。彼女が脚本を書くくだりはステキだなと思ったわ。私は自分で書いたことがないしそれを演じてみたこともないから。あん
なふうにやれたらいいなと思ったの』
──さまざまな衣装に目を奪われましたが、あなたがお気に入りの衣装はどれでしたか?
『プラネタリウムのシーンで着ていた緑色のドレス。あの緑のドレスはたくさん着たわ。とてもお気
に入りだったのよ』
オスカーへの道のり
Dan MacMedan/WireImage/ Getty Images Getty Images Entertainment