愛車ムスタングを取り戻したのもつかの間、今度は亡き妻との思い出の詰まった自宅を完膚なきまでに破壊されてしまう……アクションスターとしてのキアヌ―・リーヴズの完全復活を印象づけた前作から2年、今度はイタリアン・マフィアとの死闘を、スケールアップしたアクションとより掘り下げたキャラクター描写で綴るシリーズ第2弾。アメリカでは公開8日間で前作の興収を超えるという大ヒットを記録した。
キアヌ―を囲むのは前作から引き続いての出演となるイーアン・マクシェーン、ジョン・レグイザモに加え、「マトリックス」シリーズ以来の共演となるローレンス・フィッシュバーン、「トリプルX:再起動」のルビー・ローズ、「サード・パーソン」のリッカルド・スカマルチョ、「ラン・オールナイト」のコモンら。さらに「ファーゴ」のピーター・ストーメア、「ジュリエットからの手紙」のフランコ・ネロも顔を見せている。 スタッフも監督のチャド・スタエルスキーをはじめとして前作の面々が勢ぞろい。脚本とキャラクター原案はデレク・コルスタッド、音楽はタイラー・ベーツ、製作総指揮は前作のプロデューサー、デーヴィッド・リーチが担当している。
ニューヨークのロシアン・マフィアを壊滅させて数日後。ジョン・ウィック(リーヴズ)は奪われた愛車ムスタングを保管しているマフィア、アブラム(ストーメア)のアジトを単身で急襲、愛車を取り戻して旧友オーレリオ(レグイザモ)に修理を依頼する。だが平穏な暮らしを送れるかと思いきや、今度はイタリアン・マフィアのサンティーノ(スカマルチョ)が仕事を依頼してくる。ジョンは裏社会から抜ける際にサンティーノに協力してもらっており、その時の“誓印”で彼の依頼を受ける義務を負っていたのだ。しかし、ジョンは断わる。するとサンティーノはジョンの自宅を破壊、ジョンは殺し屋組織コンチネンタルの代表ウィンストン(マクシェーン)に相談するが“誓印”は絶対だと諭され、やむなくその仕事を受けることになる。
標的はサンティーノの実姉ジアナ。ローマに渡ったジョンは仕事をやり遂げるが、ジアナの護衛をしていた旧知の殺し屋カシアン(コモン)の追撃を受け、さらにはサンティーノの護衛長アレス(ルビー)率いる部隊も襲ってきた。なんとかその場を逃れたジョンはニューヨークに戻り、独自の組織を束ねるキング(フィッシュバーン)に協力を求め反撃を開始しようとするが、サンティーノはジョンに七〇〇万ドルの賞金を懸け世界中の殺し屋に彼を襲わせようとしていた……
原題『ジョン・ウィック:第2章』2017年度作品。2時間2分。アメリカ映画。ポニーキャニオン配給
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