病気でずっと家の中にいた少女が生まれて初めて知った恋
重度の免疫不全(SCID)により、完全に滅菌された家の中で18年間を過ごす少女・マデリンと、その隣家に引っ越してきた少年・オリーが織りなす、美しくも切ないラブストーリー。難病を抱えながらも、明るく純粋なマデリンを爽やかに演じたのは、19歳の若手女優アマンドラ・ステンバーグ。人種差別についてのメッセージビデオがSNSで大きな反響を呼び、ティーンの新たなオピニオンリーダーとして人気を博している。相手役のオリーには『ジュラシック・ワールド』や『フィフス・ウェイブ』などで世界中の女性から熱い視線を集めるニック・ロビンソン。どちらも今後ブレーク間違いなしの若手俳優だ。
<アマンドラ・ステンバーグ&ニック・ロビンソン インタビューコメント>
Q:『エブリシング』に出演した感想は?
アマンドラ:脚本をもらって初めて、黒人の女性作家が書いた小説が原作だということを知ったの。撮影の時に彼女は、子どもが観られる内容にしたいと言っていた。彼女のお子さんはハーフなの。だから、マデリンをハーフの子どもが共感できるようなキャラクターにしたかったと聞いて、素晴らしいと思ったわ。私もハーフだけど、成長期にそういう映画をあまり観ることができなかったから。
ニック:監督はまず、音楽やビジョンについて説明してくれた。そのあと小説を読んだんだ。僕にとって恋愛映画は初めてだし、物語も映画に関わる人たちも何もかも完璧で、僕の想像を超える素晴らしさだった。
Q:マデリンとオリーはどんなキャラクターですか?
アマンドラ:マデリンは自分の家から出ることができない女の子で、オリーは家族の悩みを抱えている。ふたりは窓越しに恋に落ちるの。直接会えないふたりは、メールやSNSを使って、気持ちを伝え合うの。そして恋をしたマデリンは人生について考えるようになる。思いきり生きるために、自分の“すべて”を懸けるべきかどうか。
ニック:オリーは家族の問題を抱えた青年なんだ。だから、世の中のことをネガティブにみている。マデリンほど世界が新鮮だとは思っていない。でも、マデリンにとっては何もかも初めての経験。だからオリーも彼女を通じて新しいことを発見していく。ふたりの目で世界を見始めるのはとてもワクワクする。それがオリーに起こることなんだ。
Q:印象的な撮影中のエピソードは?
アマンドラ:オリーがマデリン宛てのメッセージを窓から見えるように書くシーンが好きだったわ。それから紙にいくつかエッチなことを書いたテイクね。
ニック:ノーコメント(笑)!
Q:これは、“すべて”を懸けるリスクと勇気を描いた映画です。人生の中のリスクについてどう思いますか?
アマンドラ:人生にはリスクを負う価値のあるものがあると思う。この映画は、冒険のためなら自分の命はどうでもいいと言っているわけじゃない。でも、比喩だと思うの。マデリンはガラスの家に閉じ込められている。ガラスの家には、人それぞれ色々な意味があると思うわ。
ニック:僕はふたりとも何かに閉じ込められていると思う。マデリンは文字通り自分の家から出られない。オリーは家族への責任感に身動きが取れない。ふたりは協力して、それを乗り越えようとする。ふたりの愛の力によってね。
『エブリシング』は8/5(土)より新宿ピカデリーほか全国公開中
© 2017 Warner Bros. Entertainment Inc. and Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.