自信の名前を冠したブランドを主宰する世界的ファッション・デザイナーであり、「シングルマン」で鮮烈な映画監督デビューを飾ったトム・フォード。その7年ぶりの最新監督作『ノクターナル・アニマルズ』が11月3日(金・祝)に公開決定した。
元夫から送られてきた小説が意味するのは愛か復讐か
主演を務めるのはエイミー・アダムス、ジェイク・ギレンホールというハリウッドきっての演技派俳優。経済的には恵まれながらも心は満たされない生活を送っていたスーザン(エイミー・アダムス)。ある週末、20年前に離婚した元夫のエドワード(ジェイク・ギレンホール)から、彼が書いた小説「夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)」が送られてくる。彼女に捧げられたその小説は暴力的で衝撃的な内容だった。才能のなさや精神的弱さを軽蔑していたはずの元夫の送ってきた小説の中に、それまで触れたことのない非凡な才能を読み取り、再会を望むようになるスーザン。彼はなぜ小説を送ってきたのか。それはまだ残る愛なのか、それとも復讐なのか。
観たら最後、心のざわめきを抑えることができない
物語は現在と過去、そして小説の世界を行き来しながら展開。特報映像でもそのミステリアスに入り組んだ物語の一端をうかがうことができる。「昔、彼にひどい仕打ちをした」というスーザンのセリフや、最後に響き渡る銃声はいったい何を意味しているのか? 観たら最後、心のざわめきを抑えることができない、極上の恋愛映画にしてミステリー映画が誕生する。