『氷の微笑』のポール・ヴァーホーヴェン監督が、フランスの至宝イザベル・ユペールを主演に迎えて放つ究極のエロティック・サスペンス『エル ELLE』が8月25日(金)より公開される。本年度の賞レースでひときわ異彩を放ち、フランス映画にしてアカデミー賞主演女優賞ノミネートも果たした話題作だ。
レイプの犯人探しがヒロインの恐るべき本性をあぶりだしていく
歳を重ねる度に魅力が増すフランスの大女優、イザベル・ユペールの役どころは、新鋭ゲーム会社の社長を務めるミシェル。彼女は一人暮らしの瀟洒な自宅で覆面の男に襲われ、レイプされてしまう。警察に関わりたくない彼女は、自ら犯人を探し始めるが、次第に明かされていくのは、事件の真相よりも恐ろしいミシェルの本性だった。
観客を待つのは先読みや予想を次々と覆す衝撃の連打
予告編ではレイプされても平然と日常生活を続け、何を考えているかわからないヒロインの不穏な日々と忌まわしき過去が捉えられ、『スリラーであり、黒く輝くコメディであり、知性に訴える爆薬。』というTIME誌のコメントを紹介。最後は『一番危険なのは君だ』というヒロインに向けられたセリフで締めくくられる。観客を待つのは、先読みや予想を次々と覆す衝撃の連打。世界初の気品あふれる変態ムービーにして異色のサスペンスが間もなく日本を席巻する。