「ストレンジャー・ザン・パラダイス」「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」など唯一無二の作風で知られ、インディペンデント映画界をけん引しているジム・ジャームッシュ監督の最新作。詩人志望のバス運転手、パターソンの何気ない一週間の物語を、ユーモラスに、温かな眼差しで綴っていく。
パターソン役には「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」のアダム・ドライヴァー。その妻役に「彼女が消えた浜辺」のゴルシフテ・ファラハニ。また「ミステリー・トレイン」で監督と組んだ永瀬正敏がワンシーンの登場で印象深い演技を披露する。
ニュージャージー州パターソン市でバス運転手をしているパターソン(ドライヴァー)。彼の日常は、他人から見れば代わり映えがしない。朝起きて、妻ローラ(ゴルシフテ)にキスをし、バスを走らせ、家へ戻り、愛犬と散歩に出て、バーで一杯だけビールを飲む。だがそんな日々も、詩を愛するパターソンにとっては決して単調ではない。
月曜日、彼はありふれたマッチ箱から詩のインスピレーションを得る。火曜日にはバーで痴話喧嘩に遭遇し、水曜日には洗濯場で歌う男と出くわす。バスの窓に広がる景色、乗客の会話。そうした日々のささいな出来事が、彼には美しく眩いものに見える。身近な人々との交流が、彼の毎日を明るくする。
土曜日には彼を落胆させる事件が起きる。そんなとき彼を元気づけてくれるのは、いつも前向きなローラだ。偶然出会った日本人(永瀬)との交流で、再びパターソンに笑顔が戻る。そして月曜日、いつもの朝がやってくる。
「パターソン」
監督/ジム・ジャームッシュ
出演/アダム・ドライヴァー、ゴルシフテ・ファラハニ、永瀬正敏
8月26日公開/ロングライド配給
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