『パリ、テキサス』『レポマン』『ツイン・ピークス』などに出演したアメリカ人俳優、ハリー・ディーン・スタントンが9月15日、米ロサンゼルスの病院にて91歳で死去。その遺作となった『LUCKY(原題)』が日本では2018年に公開される。本作の監督を務めた俳優ジョン・キャロル・リンチと、本作に出演している映画監督のデヴィッド・リンチから追悼の言葉が寄せられた。
画像: 『LUCKY(原題)』のデヴィッド・リンチ(左)とハリー・ディーン・スタントン

『LUCKY(原題)』のデヴィッド・リンチ(左)とハリー・ディーン・スタントン

ジョン・キャロル・リンチからの追悼コメント

私は幸運にもハリーの最後の演技を、絶妙なディテールまで間近で見ることができた。ここ2年間はその1秒1秒を何度も何度も、何時間も、何日も、何週間も、何か月も見てきた。この上ない贈り物だった。演技をしている彼は素晴らしい。しかし彼はこれまでしてきたことすべてにおいて素晴らしかった。

そして人として、彼は唯一無二だった。おもしろくてお茶目、聡明で怒れる男、愛に溢れ優しく、いつも、いつだって美しかった。もっと言いたいことはあるけど、今は彼の人生や作品を祝福し、彼が残していった愛する人々にハグを。ありがとう、ハリー・ディーン。ありがとう、ハリー・ディーン。ありがとう。

デヴィッド・リンチからの追悼コメント

偉大なハリー・ディーン・スタントンがいなくなってしまった。偉大な人がどこかへ行ってしまった。ハリー・ディーンみたいな人は他にいない。みんな彼のことが大好きだった。それも当然だ。彼は偉大な俳優だった(偉大を超えてた)、そして偉大な人間だった。彼と一緒にいられて最高だった!!! 君がいなくなって本当にさびしくなるよ、ハリー・ディーン!!! 君が今どこにいるとしても、たくさんの愛を贈るよ!!!

日本公開は2018年を予定

『LUCKY(原題)』は、砂漠のはずれの街に暮らす90歳の無神論者ラッキーと、風変わりな仲間たちとの日々を描いた作品。人生の終わりが近づいていることに気づき、「悟り」を求めて自分探しを始める主人公ラッキーをハリー・ディーン・スタントンが演じている。俳優ジョン・キャロル・リンチが監督を務め、ラッキーの友人役として映画監督のデヴィッド・リンチが出演。日本公開は2018年予定。

LUCKY(原題)
2018年公開予定
配給:アップリンク

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