『戦場のメリークリスマス』で英国アカデミー賞を、『ラストエンペラー』の音楽ではアカデミーオリジナル音楽作曲賞を受賞するなど、映画との関わりも深い世界的音楽家・坂本龍一。その2012年からの5年の足跡をつぶさに追い、今月行なわれたヴェネチア国際映画祭でのワールドプレミアでも大好評を博したドキュメンタリー『Ryuichi Sakamoto: CODA』が11月4日より公開。このたびその予告編が解禁された。
音楽的変化のきっかけにもなった、3.11 の津波をかぶったピアノ
予告の冒頭で映し出されるのは、坂本の音楽的変化のきっかけにもなった、3.11 の津波をかぶったピアノ。「見て見ぬふりをするのは、僕にはできないこと」という言葉がその映像と重なる。さらに、予期せぬガン告知を受けた後にこぼれた本音や闘病生活、様々な場所で音を集め、それが坂本の紡ぎ出す音楽とひとつになる様子など、稀代の音楽家の「今」がつぶさに捉えられていく。
『戦場のメリークリスマス』テーマ曲の美しい旋律が印象的
また、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の1979年ロサンゼルスでのライブ映像や、『ラストエンペラー』製作当時に坂本自身が撮った本邦初公開となる秘蔵フィルムなど、本編に盛り込まれている貴重な映像の一部も予告編に収録。代表作にして映画音楽家としての出発点でもある『戦場のメリークリスマス』のテーマ曲「メリー・クリスマス・ミスター・ローレンス」の美しい旋律も印象的で、本編への期待を高める仕上がりになっている。
Ryuichi Sakamoto: CODA
2017年11月4日(土)より角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開
配給 : KADOKAWA
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