2011年の「猿の惑星:創世記」から始まった三部作の完結編
薬によって知能が進化した猿、一方人間はウイルスの蔓延により人口を大きく減らした。やがて猿と人間の戦いが勃発する……。
猿のシーザーをパフォーマンス・キャプチャーで演じるのは前二作同様アンディ・サーキスで、今回はそれに敵対する人間側のリーダーに「ハンガー・ゲーム」シリーズのウッディー・ハレルソンが扮している。ほかに「ライト/オフ」のアミア・ミラー、「はじまりへの旅」のスティーヴ・ザーン、カリン・コノヴァル、テリー・ノタリーらが共演。
前作に引き続きマット・リーヴズが監督にあたり、リーヴズと製作総指揮のマーク・ボンバックが脚本を書いている。撮影は前作も担当したマイケル・セレシン、音楽を「ドクター・ストレンジ」のマイケル・ジアッチーノが担当した。 パフォーマンス・キャプチャーをはじめとする特殊視覚効果を担当したのはニュージーランドを拠点とするWETAデジタルで、雪の降るような極寒の天候でもパフォーマンス・キャプチャーが使えるような新しい技術を開発し、見事な映像を完成させた。
絶体絶命の危機に陥ったシーザーに、反撃の手段はあるのか。そして、猿と人間の未来は?
猿と人間の全面戦争が勃発してから二年。サルたちのリーダー、シーザー(サーキス)は森の奥深くに秘密の砦を作り、群れを安全な環境の下で導いていた。だが、人間側の軍を率いる大佐(ハレルソン)は奇襲をかけ、シーザーの妻と年長の息子が殺されてしまった。
復讐の念に駆られたシーザーは群れを新たな隠れ場所へと向かわせ、自分は大佐への復讐の旅に出る。彼の身を案じた穏やかなオランウータンのモーリス(カリン)、片腕的存在のロケット(ノタリー)らが行動を共にする。
旅の途中、一行は口のきけない人間の少女(アミア)と出会い、一人では生きていけないその少女に同情したモーリスが彼女をノバと名づけ連れていくことを主張。さらに動物園出身の奇妙なチンパンジー、バッド・エイプ(ザーン)が現われ、シーザーは大佐の居場所を知るバッド・エイプに道案内させることにする。
やがて一行は大佐のいる巨大な要塞にたどり着くが、そこには新天地に向ったはずの猿たちが捕らえられ、重労働を課せられていた。復讐心に凝り固まったシーザーもちょっとした油断から大佐につかまってしまう。 絶体絶命の危機に陥ったシーザーに、反撃の手段はあるのか。猿と人間の未来はどうなってしまうのだろうか。
猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」
2017年10月13日公開
2017年度作品。2時間20分。アメリカ映画。20世紀フォックス映画配給。2D/3D公開
©2017 Twentieth Century Fox Film