2017年10月12日(木)に開幕したアジア最大級の映画祭である第22回釜山国際映画祭(韓国・釜山)<アジア映画の窓>部門に10月28日(土)公開の日本映画「彼女がその名を知らない鳥たち」(クロックワークス配給)が出品され、本作からW主演の蒼井優、阿部サダヲ、監督白石和彌の3名がオープニングセレモニーに参加、国内外から集結した豪華映画人と共にレッドカーペットを歩いた。
今年の釜山映画祭はあいにくの雨だったが、熱心な映画ファンが雨の中スターが登場するのをいまかいまかと待ちわびる中、韓国でも非常に人気の高い蒼井がVALENTINOの艶やかな衣装をまとい、阿部、白石監督と共にレッドカーペットに登場すると、会場からはひと際大きな歓声が巻き起こり3人も手を振りながら応えた。
蒼井は「今回が4回目の参加ですが、初めて参加させていただいた時に、主催の方に“釜山国際映画祭は他の海外の映画祭よりかは小規模で予算的に掛けられるわけではないけど、他に負けないのは観客の皆さんです。そこに誇りを持ってます”と言われたのが印象的でした。今もこれからもずっと続く映画祭になればいいなと思っています。また観客の皆様にこの作品を観ていただけるだけで本当に嬉しいです」とこの場に立てたことを感慨深げに語ります。また韓国・釜山で楽しみにしている事を問われた蒼井さんは「今年の釜山がどういう感じなのかが一番楽しみです。釜山に来たら行くと決めている店があるんです。今日も絶対食べますよ!」と、本場韓国料理を楽しみにしていると語った。
国際映画祭への参加が初となる阿部は「すごく楽しみです。国際映画祭自体が初めてで、東京で開催される東京国際映画祭も登壇した事が無いんです。大阪の商店街でカーペットをひいてキャンペーンで歩いたことはありますが、こんな正装姿は初めてで、本当に楽しみです! 服を汚せないから緊張するな~」と喜びの感情を爆発させた。白石監督は「観客の皆様に単純に楽しんで欲しいです」と語り、雨を吹き飛ばすほどの歓迎を受けた一同は、殺到した報道陣の取材攻勢や大勢の観客へたっぷりとファンサービスをこなした。