かけがえのない青春の日々に胸躍るセッションが交錯する
物語の舞台は長崎県・佐世保。高校生の西見薫(にしみかおる)は、転校先の高校で、誰もが恐れる不良・千太郎(せんたろう)と、運命的な出会いを果たす。荒々しい千太郎に不思議と薫は惹かれていき、やがて音楽で絆を深めていく。ピアノとドラムでセッションし、二人を見守る千太郎の幼なじみの律子(りつこ)と三人で過ごす日々。やがて薫は律子に恋心を抱くが、律子の想い人は千太郎だと知ってしまう。切ない三角関係ながら、二人で奏でる音楽はいつも最高だった。しかしそんな幸せな青春は長くは続かなかった。ある事件を境に、千太郎は二人の前から姿を消してしまい――。
主演・薫を演じるのは、映画単独初主演となる知念侑李。千太郎役に中川大志、律子役に小松菜奈を迎え理想的なキャストの中、青春映画の名手として知られる三木孝浩監督(『ホットロード』 『ぼくは明日、昨日の君とデートする』)がメガホンを取る。
このたび予告映像が解禁。友情に、恋に、かけがえのない青春の日々に、胸躍る音楽が交錯する10年間が綴られ、ジャズを通じて心を通わせる主人公で転校生の薫を演じる知念と、皆から恐れられる不良の千太郎を演じる中川のセッションのシーンなどが捉えられていく。本作のためにピアノとドラムを数か月猛特訓したという二人に注目だ。
さらに、本作の主題歌が小田和正「坂道を上って」(アリオラジャパン)に決定し、音源も解禁。古希を迎えてもなお、唯一無二の存在感で全世代に愛され続ける小田和正が本作のためだけに書き下ろした新曲。作品に寄り添いながら、懐かしく、そして切なさが込み上げてくる、感涙必須な楽曲となっている。
小田和正 コメント
ボクの高校も海を見下ろす高台にあったので、やはり坂道を上って通っていました。中学高校と6年間。で、この曲を書きながらその頃のあれこれを思い出すことになりました。参考までにと見せてもらった「坂道のアポロン」は素晴らしく、特に演奏の場面はスタッフの音楽に拘る気持ちが伝わって驚くほどの仕上がりでした。自分の書く曲が映画制作に携わった人たち、見る人たちの想いに少しでもそうことが出来れば嬉しいです。
坂道のアポロン
2018年3月10日(土)全国ロードショー
配給:東宝=アスミック・エース
©2018 映画「坂道のアポロン」製作委員会 (C)2008 小玉ユキ/小学館