リドリー・スコット監督が1979年に発表したSFホラー「エイリアン」を第1作とするシリーズの最新作。本体の“エイリアン”シリーズは監督を変えて第4作まで作られたが、スコット監督は2012年にその4作から離れて前日譚となる「プロメテウス」を発表して33年ぶりにシリーズに復帰。
STORY
人類初の大規模な宇宙移住計画のため、移民船コヴェナント号はコールドスリープした男女2000人を乗せて植民地候補の惑星オリガエ-6を目指していた。だが途中で遭遇した衝撃波のため大きなダメージを受け、船長以下数十人が死亡してしまう。そんな状態のコヴェナント号は謎の電波を受信、新たな船長の指揮の下、彼らは電波の発信源の惑星に調査に赴くのだったが……
見どころ01:新種のエイリアン=ネオモーフ登場!
これまでも“エイリアン“シリーズでは基本形のゼノモーフから「エイリアン4」のニューボーンまで各種の形態のエイリアンが登場してきたが、今回は新たに新種のネオモーフが登場する。「プロメテウス」で描かれた“エンジニア”による黒い液体に類似した黒い粉で、人間が感染して発生する新種だ。これはH・R・ギーガーがデザインしたゼノモーフの発展形で、スコット監督自身が形状や動きをイラストに起こしたものが視覚化されたのだ。
見どころ02:2世代のアンドロイドの演じ分け
今回もマイケル・ファスベンダーが「プロメテウス」に続いてアンドロイドに扮したが、「プロメテウス」のデヴィッドは旧世代型、今回のウォルターはより論理的で感情を抑えた新世代型だ。映画の後半ではデヴィッドも登場してくるが、アンドロイドなので顔は全く同じなのに、ファスベンダーは細かな演技で完璧に二人のアンドロイドを演じ分けた。スコットはファスベンダーに対して『素晴らしい仕事をしてくれた』と称賛している。