“エイリアン”シリーズの最新作であり、エイリアン誕生の真実を明かす物語を、オリジナルを作り上げたリドリー・スコットが「プロメテウス」に続いて監督した「エイリアン:コヴェナント」がリリースされます。スコット監督のインタビューをご紹介しましょう。今回はその約10年後を舞台にエイリアンがなぜ誕生したのか、誰が作り出したのかが明かされる。

リドリー・スコット監督インタビュー

リドリー・スコット監督は今回の作品を作るにあたり、また新たな惑星を舞台として創造した。どんな意味を持つ惑星なのだろう。

『この惑星にはなじみがある感じがするかもしれない。太陽のような熱源から生命体を維持するのに適切な位置にある惑星というのは、どれも生態や生命体という意味で、おそらく地球によく似た構造を持っているだろう。私は本作の物語のために現実味を見つけようとしたんだ。NASAは、いまは何千か、何百万か“エイリアン”がいるのではないかと考えている。太陽の存在に依存している太陽系が十分にあり、太陽からの距離が地球とほぼ同じ位置の惑星があるからだ。したがって、その点をクリアして、特定の要素に恵まれれば、生命体は存在することになる。30年ほど前に「エイリアン」を作った時には、我々人間が必ずしも生物学的な偶然ではないという事実を私は認めていた。生物学的な偶然であるためには、自然は、正確な決断を手当たり次第に何百万、何十億回もしなければならず、これは数学的にバカげている。そうなると、誰か管理をしていた存在がいたのか?人はそれを神と言うかもしれないが、私は別の形の優れた生命体とみなして、他の惑星を進化させることは彼らの仕事の一つだと考えた。つまり、巨大な庭の園芸家のような存在で、彼らは植物のように生命体を進化させる。そういう考え方をすると、意味が通るばかりか、生物学的な意味も通じる。それが“エンジニア”だ。この惑星は彼らの故郷だ』

画像: 「エイリアン:コヴェナント」演出中のリドリー・スコット監督 Photo by Mike Marsland/WireImage/Getty Images

「エイリアン:コヴェナント」演出中のリドリー・スコット監督

Photo by Mike Marsland/WireImage/Getty Images

これでスコット監督がこのシリーズを手がけるのは三作目だが、それぞれの作品のスタイルは違うものが採用されている。

『すべて違うものにしようと作っているんだ。オリジナルの「エイリアン」ともかなり違っている。別の世界に足を踏み入れ、エンジニアたちの世界である建物の中にも入る。今回の映画は以前の作品よりずっと多層的なんだ。複雑なストーリーだしね。そうは言っても、観客を怖がらせなければいけないことは分かっている。そこは肝心な点だ。私は異常なものではなく、怖いものを作ろうとしてるんだ』

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