ゴーギャンが南国の楽園タヒチで暮らした2年間
ゴッホ、セザンヌらと並ぶ後期印象派の巨人ポール・ゴーギャン。文明社会を嫌い野性を切望した彼が、南国の楽園タヒチで暮らした2年間を描き出す。
ゴーギャン生誕170周年の記念作品で、主演は「たかが世界の終わり」のヴァンサン・カセル。ゴーギャンが“原始のイヴ”と呼び数々の絵のモデルにした娘テフラ役には新人ツイー・アダムズ。他にマリック・ジディ、ペルニール・ベルゲンドルフらが共演。監督はこれが長編2作目のエドゥアルド・デルック。音楽を「永遠のジャンゴ」のウォーレン・エリスが担当。
ゴーギャンがタヒチで出会った野性の美しさ
1891年パリ。作品が売れず都会生活に困窮したゴーギャン(カセル)は、画家仲間たちにタヒチへ旅立つ計画を持ちかける。だが都会の現実に染まった彼らは誰も話に乗らず、妻メット(ペルニール)と5人の子供たちからも拒絶されてしまう。
たった一人でタヒチに旅立ったゴーギャンは、病に冒されながらも島の奥地へと分け入って行く。山奥の部落で村の少女テフラ(ツイー)と出会ったゴーギャンは、彼女を妻にもらい、その野性の美しさを次々にキャンバスに写し出していく。
タヒチにも忍び寄る西洋の文明
だが西洋文明はタヒチの島にも忍び寄っていた。いつしかテフラは洋服を着て教会に行き、夫の貧しさに不安を抱くようになる。そしてゴーギャンが木彫を教えた村の青年との密通が発覚。逃れたはずの文明に囚われたゴーギャンは帰国を決意する。
「ゴーギャン タヒチ、楽園への旅」
監督/エドゥアルド・デルック
出演/ヴァンサン・カセル、ツイー・アダムズ、マリック・ジディ、ペルニール・ベルゲンドルフ
1月27日公開/プレシディオ配給
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