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この度、クリント・イーストウッド監督36本目となる最新作『15時17分、パリ行き』の日本版ポスターが完成、運命の列車に向かう3人の若者がモノクロで表現された鮮烈なビジュアルが、劇場に先がけオンライン先行解禁された。

その時、3人の若者が乗ったのは、運命の列車だった

巨匠クリント・イーストウッド監督の最新作にして新境地。2015年8月21日に起きたパリ行きの特急列車内で554人の乗客全員をターゲットした無差別テロ襲撃事件。極限の恐怖と緊張感の中、武装した犯人に立ち向かったのはヨーロッパを旅行中だった3人の心優しきアメリカ人の若者たちだった。なぜごく普通の男たちは死に直面しながら、命を捨てる覚悟で立ち向かえたのか? さらに徹底したリアルを追及し、主演の3人をそれぞれ本人が演じるというハリウッド映画史上前代未聞の試みに挑んだことでも話題の最注目作品だ。

今回解禁されたポスターは、全面がモノトーンで統一されている。特急列車タリスが発車する駅に向かう、休暇旅行中の3人の背中が鮮烈に描かれている。左から、当時学生だったアンソニー・サドラー、中央には、最初に凶悪な犯人に向かった米空軍上等空兵のスペンサー・ストーン、右は、オレゴン州州兵のアレク・スカラトス。彼らが向かうホームの人影は黒く塗りつぶされ、一瞬にして日常を破壊する無差別テロを予感させる。そして、コピーでひときわ目を引くのは「運命の列車」という言葉だ。

『15時17分、パリ行き』の映画化は、2016年にイーストウッド監督が、米スパイクTV主催のイベントで3人に“英雄賞”を贈る役目をオファーされたことから動き出す。この偶然の出会いで、3人が事件のことを本にすること考えていることを知った監督は、「私にも本を見せてほしい。何が起こるかなんてわからないからね」と伝えた。約束通り届いた本を読んだイーストウッドは、サクラメントの3人の若者たちの物語に魅せられ、映画化を決意した。 なぜ、どこにでもいる普通の若者たちは、勇気をもってテロに立ち向かうことが出来たのか。なぜ、彼らは“運命の列車”に乗ることになったのか。監督は、その真実を描くために、サクラメントで一緒に育ってきた彼らの冒険談や葛藤から、ローマ、ヴェネチア、ベルリン、アムステルダムを訪れタリスに乗るまでの旅の軌跡を丁寧に描くことにしたという。

いつ、どこで、誰もがテロに直面してもおかしくない今、ついに巨匠クリント・イーストウッド監督が初めて無差別殺傷テロを描く。当事者の目線からテロの時代を生きる私たちに問いかける真実と現実。87歳を迎えても尚、現役の監督として新たなる挑戦を続けるトップランナーが、「ごく普通の人々に捧げた物語」だと語る最新作は、当事者の目線からテロの真実を浮かびあがらせる。

次回作も実話もので監督に加え久々に主演するイーストウッド

この『15時17分、パリ行き』が楽しみなクリント・イーストウッドの新作が決定。ニューヨーク・タイムズ紙の記事を元にした実話映画「頑固者」The Mule に監督・主演、製作に参加するという。
本作は14年に、90歳のレオ・シャープがドラッグの運び屋をした事実を描くもの。彼は園芸家で第二次世界大戦に従軍した人物。メキシコのドラッグカルテルの300万ドル相当のコカインをミシガンに運び、麻薬捜査局に逮捕されたが、それが痴呆症のためだったと判明した。脚本はイーストウッド監督・主演の「グラン・トリノ」のニック・シェンクが手掛ける。久々の主演作ということで期待が高まる。製作はワーナー・ブラザース他。

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