主演作がなくともゲスト出演があればインタビューを設け、今年は1月のゴールデングローブ授賞式に義父のカーク・ダグラスが功労賞を受賞した際に彼の車椅子を押して、スケスケの黒いドレスで華やかに舞台に出てきました。
成田 陽子(なりた・ようこ)
ロサンジェルス在住。ハリウッドのスターたちをインタビューし続けて37 年。これまで数知れないセレブと直に会ってきたベテラン映画ジャーナリスト。SCREEN誌特別通信員としてハリウッド外国人映画記者協会に在籍。
そして、今度はテレビ映画の主演作、タイトルも彼女らしい「コカイン・ゴッドマザー:原題」(2018)!
毎度のことながら、インタビューにグラマラスなドレスで、メークも髪も完璧にして現れる努力に感動します。気張ってきたのじゃないのよ!とわざとジーンズにTシャツなどで現れる女優が増えた今、ハリウッドの豪華なスターのイメージを維持しているスタンスは貴重です。
先日ヒュー・グラントも「往年のハリウッドの燕尾服やタキシード、女性のきらびやかなロングドレスを復活するべき」
と提唱していましたし。
「コカイン。。」はコロンビアの悪名高い実在のドラッグ女王、取引の邪魔をした人間を200人抹殺したというパワフルな女性をキャサリンが熱演。あまりメークをせず、老けた素顔を見せて、頑張っています。
グリセルダ・ブランコ Griselda Blanco(1943−2012)は「ブラック・ウィドウ」と呼ばれて恐れられ、これまでにも数回映画化の話があって、ベテラン女優がいかにも欲するタイプ悪女でした。
ハリウッドデビュー当時の「マスク・オブ・ゾロ」(1998)のキャサリンを見ると、その妖艶な美しさに改めてため息が出ます。
その上にロンドンの舞台で磨いたダンスと歌の基礎があって、フェンシングなどの動きもしなやか、何度も繰り返しますがとびきりセクシーでした。
1969年9月25日、英国はウェールズのスワンシー生まれ、11歳から舞台に立っていたという生粋のパーフォーマー、マイケル・ダグラスとはお誕生日が同じ日(1944年生まれ)で、2000年に結婚。1男1女を設け、「シカゴ」(2002)でオスカー助演賞受賞、英国からは2010年にCBE(デイムの位の一つ前)勲章を受賞しています。
すでに10数回インタビューしていますが、ほとんどのツーショットはいづこへ?数枚載せてみますが、往年のハリウッドをなぞっているキャサリンのグラマーなスタイルがお分かり頂けるはず。