世界3大国際映画祭の一つ第68回ベルリン国際映画祭の各賞が発表された。
グランプリはルーマニア映画に
グランプリに当たる金熊賞には、ルーマニアのアディナ・ピンティリー監督の「タッチ・ミー・ノット」が選ばれた。また審査員グランプリにはポーランドのマウゴシュカ・シュモフスカ監督の「Mug」に決まった。また名誉金熊賞にウィレム・デーフォーが選ばれている。
監督賞はウェス・アンダーソンが受賞
また監督賞には前作『グランド・ブダペスト・ホテル』銀熊賞(審査員グランプリ)に続き、「犬が島」でウェス・アンダーソン監督が、2作連続受賞の快挙を果たした。現地で行われた授賞式では、監督に代わって受賞したビル・マーリーが、有名なジョン・F・ケネディーの演説(私はベルリン市民である)をもじり、「私はベルリン犬です」「俳優として犬を演じ、熊を連れて帰ることになるとは思ってもみませんでした。」とあいさつ。
全編にわたり日本を舞台とし、”犬インフルエンザ”の大流行によって犬ヶ島に隔離されてしまった愛犬を探すアタリ少年と犬たちの壮大な旅と冒険をストップモーション・アニメーションで描く本作は、第68回ベルリン国際映画祭のオープニングを飾る作品として華々しく上映された。また、レッドカーペットには日本のボイスキャストを代表しRADWIMPS・野田洋次郎と夏木マリが参加。ハリウッドを代表する錚々たる俳優陣や製作者たちとともに熱狂的なファンの声援に応える姿が注目を集めた。本作は2018年5月に20世紀フォックス配給で日本公開される。