その前に:あらすじはこちら
01: これが"ジュマンジワールド"のルールだ!
ゲームの目的は、荒野にそびえるジャガーの石像の目に、悪党ヴァン・ペルトに奪われていた宝石を戻すこと。宝石自体はすでにプレイヤーの手にあるが、これを奪い返そうとするヴァン・ペルトが攻撃を仕掛けてくる。敵をかわしながらプレイヤーは進まなければならないが、障害はそれだけではなく、ジャングルの複雑な地形や野生動物の猛襲も攻略は困難なのだ。
また、プレイヤーの腕には3本の線が引かれているが、これはライフの残り数。ライフがすべて消えるとゲームオーバー、すなわち命を落とすことになる。ライフを一度失った場合、天から急降下してステージに再参戦することに。ちなみに、ライフは他のプレイヤーに譲ることもできる。
02: ピンチ!こんなヤツらが襲ってくるゾ!
危険度★
ゾウ
ジャガーの塔の番人。侵入者に猛然と突進してくるが、意外にも話せばわかるヤツだった!?
危険度★★★★
ジャガー
ジャガーの像を守るのは、やはりジャガーで、侵入者には容赦なく襲ってくる。もうすぐゴールなのに、ここで食い殺されるのか!?
危険度★★★★★
ヴァン・ペルトと部下のバイク軍団
この敵の名にピンときたアナタは、前作『ジュマンジ』のファンに違いない。前作でも敵の名はヴァン・ペルトだったのだから。ここではジャガーの塔から宝石を盗み、ジュマンジに呪いをかけた悪党。しかし、裏切った部下ナイジェルにこの宝石を奪われ、しつこくその行方を追っている。
手下たちはバイクを駆る武装集団で、ロケット弾をも駆使する過激な武闘派ぞろい。プレイヤーは、遭遇する度に逃げ回るハメになる。ちなみにナイジェルは心を入れ替え、プレイヤーに宝石の返還を託す、ゲーム内の案内人となっている。
03: 生き残るためのキーアイテム
ケーキ
冒険に疲れたら、街で糖分補給を。しかし、プレイヤーによっては、決して甘い物を食べてはいけない者もいる。要注意!
輸送機
ジュマンジの世界は地表の起伏が激しいうえに、広い。移動には飛行機が必要になることもある。ヴァン・ペルトの倉庫から、これを奪うには、どうする!?
04: “ジュマンジ”ワールドのここに注目!
ジョークではなく見た目から笑える!
本作が世界中でヒットしている理由のひとつは、何より“笑える”ことにある。とりわけジュマンジの世界に入りこむ高校生たちと、彼らのゲーム中のキャラクターのギャップは爆笑必至。
二次元キャラらしく、いちいちキメ顔をつくるスペンサー、外見こそオッサンだが中身は女子なので立って放尿できないベサニー、彼女に女らしい仕草を教わるもうまくできないマーサなど、キャラクターのオモシロさは逸品。言葉のジョークに頼らない、見た目のおかしさは万国共通なのだ!
進化したゲーム世界はスリル満点!
ゲームが重要なアイテムだから、そこにはもちろんRPG的な面白さが宿る。ジャングルを抜け、渓谷を行き、荒野を越えたら、人々で賑わう街へ、しかし、どのステージに進んでも危険が待ちうけており、成し遂げなければならないミッションもある。
ステージをひとつひとつクリアして進んでいくスリルと興奮。ボードゲームをモチーフにしていた前作とはひと味違う、テレビゲームらしいつくり。そう、『ジュマンジ』の世界は確実に進化を遂げたのだ!
青春映画としても高評価!
青春映画の要素が強く打ち出されているのも大事なエッセンス。4人のプレイヤーは、それぞれに問題や悩みを抱えた高校生。そのうえ、性格も個性もバラバラで、普通に学園生活をおくっていたら接点がなかったはず。
そんな4人がゲーム内でともに過ごすうちに、たがいの美点を認め合うようになり、それぞれに成長していく。友情も愛情も芽生える。友情青春映画の傑作として名高い『ブレックファスト・クラブ』(1985)のファンタジー・バージョンと言えるかもしれない。
「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」
2018年4月6日より公開中
原題『ジュマンジ:ジャングルへようこそ』2017年度作品。
1時間59分。アメリカ映画。
ソニー・ピクチャーズ配給 2D / 3D公開