映画史においても多くの重要作品を生み出したダイナミックな時代であり、後の様々な芸術分野に影響を及ぼした1968年前後の作品にスポットを当てた、注目の映画特集上映+フィルム・パフォーマンスで贈る『昨日からの別れ-日本・ドイツ映画の転換期』が開催決定。ゲーテ・インスティトゥート東京ドイツ文化センターを会場に、2018年5月28日(月)~6月15日(金)に行なわれる。

「今、私たちの社会はどのような転換期にあるのか?」がテーマ

画像: 『昨日からの別れ』©Alexander Kluge

『昨日からの別れ』©Alexander Kluge

画像: 『初恋・地獄篇』© 1968 羽仁進/ATG

『初恋・地獄篇』© 1968 羽仁進/ATG

東京ドイツ文化センターでは、激動の1968年から半世紀経った今日、「今、私たちの社会はどのような転換期にあるのか?」をテーマに、映画上映、有名アーティストによるライブ・パフォーマンス、シンポジウム、ミクストメディアシアター、展示等、様々な表現形式を通じて、この50年の社会政治的展開をクリティカルに考察する“原点回帰にして未来への指標”となるイベント『1968年―転換のとき:抵抗のアクチュアリティについて』を開催。その一環として行なわれるのが、注目の映画特集上映+フィルム・パフォーマンスで贈る『昨日からの別れ-日本・ドイツ映画の転換期』。

戦後ドイツ映画の既成概念を打ち破りニュー・ジャーマン・シネマの様式を作り上げる礎となったアレクサンダー・クルーゲ『昨日からの別れ』、ベルリン映画祭でも上映されATG(日本アート・シアター・ギルド)を代表する作品となった羽仁進『初恋・地獄篇』、東ドイツで300万人もの動員を記録したハイナー・カーロウ 『パウルとパウラの伝説』、そして1968年における新宿の混沌をそのままフィルムに描きあげ、最も前衛的な大島渚作品の一つとなった大島渚『新宿泥棒日記』等、非常に刺激的かつ重厚な上映プログラム。

50年前、いかにして若いアーティスト達が戦後の形式/常識を打ち破り、衝突と挑発的な姿勢によって政治性を持つ新しい映画言語を生み出したのか日独の作品を比較検証し、映画上映に併せて開催する一連のトークでは若い世代のアーティスト・批評家と68年世代との対話を通じ、今日と当時の視点から抵抗運動の可能性について考える。アカデミックでありながら充分に楽しめる内容となっている。

画像: 1968 - Zeitenwende www.youtube.com

1968 - Zeitenwende

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開催概要

■1968≪昨日からの別れ―日本・ドイツ映画の転換期≫ 映画特集上映+フィルム・パフォーマンス
【日 程】映画上映:5月28日(月)~6月3日(日)/フィルム・パフォーマンス: 6月12日(火)、14日(木)、15日(金)
【会 場】 ゲーテ・インスティトゥート 東京ドイツ文化センター(東京都港区赤坂7-5-56 ドイツ文化会館内)
【主 催】ゲーテ・インスティトゥート 東京ドイツ文化センター

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