完璧主義者の大物仕立て屋と彼の新たなミューズの危険な恋を描く「ファントム・スレッド」5月26日公開
画像1: 本当に引退!?ダニエル・デイ・ルイス最後の神演技!
豪華すぎるファッションにもため息「ファントム・スレッド」

第二次大戦後の英国オートクチュール界を背景にポール・トーマス・アンダーソン監督が描くラブストーリー。第90回アカデミー賞では作品賞、アンダーソンの監督賞、ダニエル・デイ・ルイスの主演男優賞、レスリー・マンヴィルの助演女優賞など全六部門で候補となり、マーク・ブリッジズが衣装デザイン賞を受賞した。撮影もアンダーソン自身が担当し、音楽を“レディオヘッド”のメンバーとして活躍するジョニー・グリーンウッドが作曲。共演は「マルクス・エンゲルス」のヴィッキー・クリープス、ブライアン・グリーソンら。

デイ・ルイスとアンダーソンは「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」に続く二度目のコラボで、デイ・ルイスはアンダーソンの脚本執筆にも参加、撮影前の一年間、ニューヨーク・シティー・バレエ団の衣装担当の元で裁縫師としての修行を積んだという。また彼は本作出演を最後に俳優業引退を表明している。

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豪華すぎるファッションにもため息「ファントム・スレッド」

1950年代のロンドン。英国ファッションの中心的存在として社交界からも脚光を浴びる、オートクチュールの仕立て屋レイノルズ・ウッドコック(デイ・ルイス)は、女性を最高に美しく見せる完璧主義者。彼のよき理解者である姉シリル(レスリー)との固い絆で、郊外にある『ハウス・オブ・ウッドコック』を構えているが、最近気分が不安定だと感じていた。

姉の提案で別荘へ行く時に立ち寄ったレストランで、ウェートレスのアルマ(ヴィッキー)に目を止めたレイノルズは彼女を夕食に誘う。早速レイノルズは彼女にドレスを作り、彼女こそ理想のモデルだと確信し、アルマもレイノルズに惹かれていく。

レイノルズの新たなミューズとして華麗な美の世界へ誘われるアルマ。しかし彼女の出現で、何もかもが完璧で規律的だったレイノルズの日常のリズムに変化が生じていく。そしてアルマは彼の愛を勝ち取るため思いもよらぬ行動に出るのだった……

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豪華すぎるファッションにもため息「ファントム・スレッド」

衣装製作の裏側

オスカーを受賞した衣装担当のマーク・ブリッジズのチームは、主人公が仕立て屋であるという点からも、既成の服を博物館などから借りるという手法を取らず、1950年代のデザイン全般を研究し、50点もの衣装を作り上げた。アルマの衣装に関しては素朴なウェートレスが垢抜けていく過程を表現する必要があった。『観客はアルマことヴィッキーの服装が豪華絢爛になっていく過程を追うことになる。ただ彼女は何を着ようと自分の個性と独立心を失わないんだ』とブリッジズは言う。またレイノルズの拠点“ハウス・オブ・ウッドコック”の特徴は、“深くてリッチな色合いと、ふんだんなレース、生地にはベルベットとサテンを多用したスタイル”に決められた。

2017年度作品。2時間10分。アメリカ映画。ビターズ・エンド=パルコ配給
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