リドリー・スコット監督と仕事ができて夢が叶ったわ
——驚異的なスピードでの再撮が決定されました。
ミシェール・ウィリアムズ(以下M)そうだったわね。本当に。
——そして当初の予定通り年内公開ということで、この素晴らしい偉業を可能にしたものは一体なんだと思われますか?
M:そうね。なにがそれを可能にしたか話すわ。まず最初に、誰かが「そうだね。それをやるのは正しいことだ。だから、そのお金を払うよ」と申し出ないといけなかったの。その後は、みんながホリデーをあきらめないといけなかった。サンクスギビングのお休みだったのよ。だから、そのお休みをあきらめて、他の仕事のスケジュールを入れないようにして、私たちが再び集まらないといけなかったのよ。
——非常に困難な状況に気丈に立ち向かわざることを余儀なくされたゲイルという女性を演じるにあたって考えたこと、また、シンパシーを感じた部分があれば教えてください。
M:間違いなくあったわ。自分が母親であり、子供が何か困難なことを経験しているとき、母親は強くあり続けないといけないの。そういうことに私はとても共感したわ。
——リドリー・スコットと仕事をしていかがでしたか?
M:夢がかなったようだったわ。彼は本当にマエストロなの。彼が仕事をしているのを見られるのは、本当に素晴らしい。彼はとても巨大なオーケストラを指揮しているみたいなのよ。
——彼と現場で仕事をしている時の印象的なエピソードがあれば教えてください。
M:多分、彼がかんしゃくを起こしたところをただの1度さえ見たことがないけど、1度だけイライラしていたことがあるわ。なぜなら、110度(摂氏43度)でものすごく暑かったからよ。でもそれ以外は、一緒に仕事をしていてリドリー・スコットよりエキサイティングな人はいないわ。そして、彼は80歳なのよ。
私は日本が大好きなの。また是非行きたいわ!
——あなたは、衣装があなたのキャラクター作りにとても役立ったと話していたと思います。それについて少し話してくださいますか?
M:いつもそうよ。いつも私にとってとても大事なの。洋服、それがどのようにフィットするか、どのように感じるか、着心地がいいかどうか、それを着て走れるか、歩けるか、座れるか。私たちにはジャンシー・イェーツという素晴らしいコスチューム・デザイナーがいたの。彼女は本当に才能ある女性で、大切な友人よ。彼女と私はお互いに協力しあって仕事をしたのよ。
——日本の観客にとって最大のみどころはどういうところだと思いますか?どういうことを期待できるでしょうか?
M:すごく気骨のある女性だと思うの。彼女は強くて、疲れ知らずで、彼女の息子を安全に連れ戻すためにはどんなことでもするのよ。
——日本にはあなたのファンがたくさんいます。日本の観客に向けて何かメッセージをいただけますか?
M:日本の観客が楽しんでくれればいいなと思うわ。私は日本が大好きなの。日本にはまだ3度しか行っていないけれど、最もマジカルなところだと思うし、私は本当にとても素晴らしい時を過ごしたの。本当に素晴らしい人々に会ったわ。また日本に行くのが待ちきれないわ。
——次に行ったら、是非行きたいところはありますか?
M:前回、私は京都に行ったの。本当に美しいわ。
——クリストファー・プラマーと仕事をしていかがでしたか?
M:彼は本当に素晴らしい人よ。光とスピリットに満ち溢れているの。そして彼の目には、本当に美しい輝きがあるのよ。