2018年8月10日に公開される「追想」は、新婚旅行で初夜を迎えることになった若い男女の迎える思いがけない展開を描く繊細な物語。主演は「レディ・バード」のシアーシャ・ローナン、監督はブッカー賞受賞作家であるイアン・マキューアンと、「つぐない」以来のコンビが実現。今回は主演のシアーシャのインタビューをお届け。

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「この映画は時代を超越して多くの人々の胸に響くと思うわ」

映画の舞台は1962年。〝ザ・ビートルズ〞をはじめとするポップカルチャーが世界を一変させる直前の年代だ。そんな時代にクラシックの演奏家を目指しているのがシアーシャ・ローナン扮するフローレンスだ。

『フローレンスはクラシック音楽が大好きで、音楽に強い情熱を注ぐの。自分の好きな領域に関しては知識が豊富だけど、それ以外に関してはよく知らない。チャック・ベリーやエルヴィス・プレスリーの音楽も、聞いたことがなかった。エドワードが彼女にロックを教えるのよ。そしてフローレンスは彼にクラシックを教える。二人は互いに新しい何かを与え合うの。とてもすてきなことよね。それに彼らは、自分の一部も相手に与えようとする。それがきっと恋だと思う』

物語の内容についてシアーシャはこう語る。

『本作は恋人同士の物語よ。二人が結婚した直後に物語が始まる。彼らは新婚旅行としてチェジル・ビーチを訪れるの。そこが物語の中心的な舞台になるわ。回想シーンもいくつかある。ビーチやホテルでの二人の会話が、複数の回想シーンへと展開するの。二人の関係が数時間で壊れる様子を、この物語は描いているわ。彼らは恐怖心に基づいて行動し、その結果、物事がうまくいかなくなる。相性がピッタリだし互いを思い合ってるのに、二人はすれ違ってしまうの。恐怖心のせいでね』

恐怖心とはいったい何への恐怖心だろう。

『彼女はポンティング家の長女で、人間的な温かさに欠けた家庭で育った。家族があまり接触を持たないの。ずっと孤独だった彼女は、音楽に喜びを見つけるわ。幼い頃にはある種のトラウマも負っていて、そのことも物語で描かれるわ。彼女は心の傷を音楽で癒やそうとする。セックスに対する彼女のプレッシャーは大きい。でも彼女にはトラウマがあった。セックスとは無縁の家庭で育っていたの。つまり両親が愛し合ってなかった。そんな環境で育ったからセックスに自信がないのに、結婚式当日から強いプレッシャーを感じる。すごく悲しいことにフローレンスは、夫を愛しながらも拒んでしまう。本能のせいで抵抗してしまうの。そういう文化的な責任感について、彼女は悩みを抱き葛藤するの』

原作者イアン・マキューアンの作品に出演するのは「つぐない」に次いで二度目だ。

『イアンの書く物語はとても独特よ。ある瞬間的な出来事によって、すべての流れが大きく変わるの。「つぐない」もそうだったわ。物語の重要な出来事が、一日の数時間のうちに起こるの。本作もそんな感じよ。イアンはたくさんの深い何かを、短い時間の中に詰め込もうとする。そうすることで物語の世界観が明確になるの。すばらしい才能だわ。ある瞬間に物語が一変するという点に、私は感銘を受けるわ。この映画は、幸せになる機会を失う男女の物語よ。時代を超越して多くの人々の胸に響くと思う。すごく興味深い物語よ』

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