最大の困難を最大の勝利へ導いた男の、人間愛に満ちた感動の物語
ゲイリー・オールドマンがアカデミー賞主演男優賞を受賞した映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』で描かれたことも記憶に新しい英国首相チャーチル。本作が描くのはあれから4年後、1944年6月の“ノルマンディー上陸作戦”。その決行までの96時間にいったい何があったのか? 最大の困難を最大の勝利へ導いた男の、人間愛に満ちた感動の物語が明かされる。
1944年6月。第2次世界大戦末期、イギリス首相チャーチルは、連合国軍がナチスドイツ占領下の北西ヨーロッパへ侵攻する“ノルマンディー上陸作戦 ”を止めるために必要な説得の言葉を吟味していた。作戦遂行の要である連合国軍最高司令官、アイゼンハワーと真っ向から対 立したチャーチルの考えの基にあるのは、徹底した人道主義であった。第1次世界大戦で自ら計画・遂行した“ガリポリの戦い”で約50万人もの若い兵士の死傷者を出したことが英国のリーダーとし て心の棘になっていた。
弱音を吐きながらも周囲に厳しい姿勢のチャーチルを支える最愛の妻クレメンティーンとのすれ違い、心を許しあえる唯一の友と呼べる英国王ジョージ6世との確執、最大の作戦直前に最大の困難に直面したチャーチルが、歴史に残る重い決断を下す。
ウィンストン・チャーチルを英国で舞台俳優として名高いブライアン・コックスが生身の姿で熱演。悩めるチャーチルを支え、時に叱咤する妻クレメンティーンにミランダ・リチャードソン。チャーチルに怯えながらもタイプを器用に打ち、やがて認められていく秘書役でエラ・パーネルが脇を固めている。言葉を大切に遣い、また妻の愛に支えられながら第2次世界大戦を戦い抜く姿を監督のジョナサン・テプリツキーが丁寧に描いている。
チャーチル ノルマンディーの決断
8月18日(土)有楽町スバル座、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開
配給:彩プロ
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