アカデミー賞監督賞を受賞した「ラスト・エンペラー」などで知られるイタリアの名匠ベルナルド・ベルトルッチが11月26日、ローマの自宅で死去したと報じられた。
近年肺がんを患っていたという。享年77歳。
ベルトルッチは40年3月16日イタリアのパルマ生まれ。詩人を志していたが、映像に興味を持ちピエル・パオロ・パゾリーニ監督と知り合って、パゾリーニが脚本を書いた「殺し」(62)でデビュー。
以降、尖鋭な演出で話題を呼び、「暗殺のオペラ」「暗殺の森」「ラスト・タンゴ・イン・パリ」「1900年」「ルナ」「ラスト・エンペラー」など70~80年代にかけて問題作、話題作を連発。その後も「シェルタリング・スカイ」「リトル・ブッダ」「魅せられて」「シャンドライの恋」「ドリーマーズ」と精力的に作品を発表してきた。遺作は「孤独な天使たち」(12)。
07年にベネチア国際映画祭功労賞、11年にカンヌ国際映画祭名誉賞を受賞。