『シックス・センス』(99)で世界に衝撃を与えたM.ナイト・シャマラン監督が、全米を騒然とさせた『アンブレイカブル』(00)のその後を描く、衝撃のサスペンス・スリラー『ミスター・ガラス』が遂に1月18日(金)より全国ロードショーとなる。『アンブレイカブル』からはデヴィッド・ダン役のブルース・ウィリス、そして“ミスター・ガラス”の異名でも知られるイライジャ・プライス役のサミュエル・L. ジャクソンが続投し、シャマラン作品『スプリット』(16)で24の人格を持つ“多重人格者”ケヴィン・ウェンデル・クラムを演じたジェームズ・マカヴォイが今作に登場する。更に『アンブレイカブル』からはダンの息子役とプライスの母親役をスペンサー・トリート・クラークとシャーレーン・ウッダードがそれぞれ再演。精神分析医役をゴールデングローブ賞女優のサラ・ポールソンが演じている。
今作でミスター・ガラスを演じたサミュエル・L. ジャクソン、ケヴィンを演じたジェームズ・マカヴォイ、そしてM.ナイト・シャマラン監督が撮影秘話や自身が演じた役についてなどを語ったオフィシャルインタビューを紹介する。

【ストーリー】
フィラデルフィアのある施設に、3人の特殊な能力を持つ男が集められた。その3人とは不死身の肉体と悪を感知する力を持つデヴィッド(ブルース・ウィリス)、24もの人格を持つ多重人格者ケヴィン(ジェームズ・マカヴォイ)、そして、非凡なIQと生涯で94回骨折した壊れやすい肉体を持つミスター・ガラス(サミュエル・L. ジャクソン)だ。彼らの共通点はひとつ──自分が人間を超える存在だと信じていること。精神科医のステイプル(サラ・ポールソン)は、すべて彼らの妄想であることを証明しようとするが、それは決して足を踏み入れてはならない“禁断の研究”だった。“スーパーヒーロー”は実在するのか?最後に明らかになる“驚愕の結末”とは?

画像1: M.ナイト・シャマランが仕掛ける『アンブレイカブル』の“その後”『ミスター・ガラス』がついに完成。
キャストや監督のオフィシャルインタビューを紹介する!

まず『ミスター・ガラス』を観る前に、『アンブレイカブル』と『スプリット』は観ておいたほうが良い。もちろん2作を観てなくても彼らがどんな人物なのかは十分わかる作りにはなっているが、デヴィッドとミスター・ガラスの関係性やケヴィンと彼の秘密を知る謎の少女ケイシーとのやり取りなどは前2作を観ていたほうがより物語に入るこめる展開になっているからである。

そんな今作で18年振りにミスター・ガラスを演じたサミュエルはオフィシャルインタビューで「当時のキャラクターを思い出すのに苦労はなかった」と言い、「僕はそもそもひとりっ子だし、彼が18年もほぼひとりっきりで、自分なりの方法でデヴィッド・ダンの人生を追いかけてきたというのを想像するのは難しくなかった。それに、今作は『スプリット』の結末の2週間後から始まるんだよ。僕のキャラクターはケヴィンという男、そして“ビースト”というものの存在について知るんだ。それは面白い設定だよね」と語っている。

画像2: M.ナイト・シャマランが仕掛ける『アンブレイカブル』の“その後”『ミスター・ガラス』がついに完成。
キャストや監督のオフィシャルインタビューを紹介する!

またシャマラン監督の成長については「最初の時みたいな命令の仕方はしなくなったね。僕が最初に会った時、彼は『シックス・センス』で大成功を収めたばかりで自分はなんでも知っていると思っていた。たとえば、“ここでは瞬きをしないでください”とか、セリフひとつにも“そこで間を置かないでください”とかいろいろ言ってきたものだ。だけどアフレコの段階になって、“現場であなたがやりいようにやってみてくれますか”となったんだ。僕は“だろう?”って思ったよ(笑)。

だけどこの業界で長く仕事をしていくと、毎回大成功というわけにはいかないのが現実。時には打ちのめされ、そのことでまた地に足がつくといったことがある。そして、面白い形で前にやったものに戻ってくることになったりするんだ。今回は彼に指示されることなく僕ら(俳優)が考える自分のキャラクターを持ち込むことが許された。彼は丸くなったよ」と明かした。

画像3: M.ナイト・シャマランが仕掛ける『アンブレイカブル』の“その後”『ミスター・ガラス』がついに完成。
キャストや監督のオフィシャルインタビューを紹介する!

対してシャマラン監督はオフィシャルインタビューで18年前のサミュエルについてこう語っている。「“次のテイクではこうやっていただけますか?”と言うと“そんなこと、やるわけないだろ!”と言うこともあったんだ。それで“僕はこういうものを求めているんです”と説明したよ。僕は信頼を勝ち取らなければいけなかったんだ。いまのサミュエルは役作りの準備は前回ほど時間をかけなかったような気がする。それは決して彼がセリフを覚えていないとか、そういう意味じゃないよ。彼のセリフ覚えは完璧だ。それは当時も今も同じ。だけどキャラクターのもろさや儚さというものを、今回彼は最初からわかっていたように思うんだ。『アンブレイカブル』から18年の人生を生きてきたわけだから、そこから何かを引き出せるんだ。『ミスター・ガラス』では全員がすばらしい演技を見せてくれたよ。ジェームズも、サムも、みんな。ブルースはこの映画に人間味を持ち込んでくれた。彼らから信頼を得られたことを、僕はとてもラッキーに感じている」と明かした。

画像4: M.ナイト・シャマランが仕掛ける『アンブレイカブル』の“その後”『ミスター・ガラス』がついに完成。
キャストや監督のオフィシャルインタビューを紹介する!

最後に24人の人格を持つケヴィンを演じたジェームズは複数の人数を演じ分けることに対して「実は言うほど大変でもないんだ。それぞれのキャラクターを撮る日にちが空いていたりするからね。だけど、複数の人格が立て続けに出てくるシーンもあるんだ。5人なり6人なり、そこに出てくる全員がパニックになっているんだ。そういう状況だとみんなが似てしまって、誰が誰かわからなくなりがちだから差別化しないといけなかった。でも、ひとりの声を高くして別の人格の声を低くするというのではダメなんだ。だから短いセリフの人格もすごく注意して作り上げるようにしていた。そうでないと浅くなる。それはつまり映画自体を浅くしてしまうことになるんだ」とオフィシャルインタビューで語っている。

また今作はスーパーヒーローやアメコミがキーワードになっており、ジェームズの出身地スコットランドのスーパーヒーローを作るとしたら?という質問に対してこう答えている。「スコットランドにはサルティアというスーパーヒーローがいる。サルティアは十字架の名前で、僕らの国旗もサルティアと呼ばれる。彼はケルトの神だ。質問はスーパーヒーローを作るとしたら?だったね。そうだなあ…僕は人が”愛されている”とか”愛している”といった性的な刺激を常に感じるようにできたらと思っているんだよ。だからセクシーなキューピッドかな。スコットランド版の」

画像5: M.ナイト・シャマランが仕掛ける『アンブレイカブル』の“その後”『ミスター・ガラス』がついに完成。
キャストや監督のオフィシャルインタビューを紹介する!

最後に『スプリット』に続いて2度目のタッグとなったシャマラン監督について「彼は無駄がない。こんなに効率が良い監督は僕にとって初めてくらいかもしれない。彼は完璧すぎるほどに計画して準備をするんだ。映画においては何ヶ月も準備やリハーサルの期間があっても、当日になってまだ決まっていないことがあったりするもので、そのせいで衣装なりセットデザインなり、ほかの部署が振り回されるということもよくある。でも彼の場合はその無駄がないんだ。ものすごく細かいところまできっちりと事前に決めているからね。

映画作りのプロセスを熟知しているからでもあるかな。学校で映画作りを学び、20代で記録破りのことをやってみせた彼はずっと現場で学び続けていると思う。彼は現場で“とりあえずなんでも撮っておこう。編集の時に選べばいいや”ということはしないからね。自分に必要なものをわかっているんだ。欲しいものが1回か2回のテイクで得られるし、それが得られたのは俳優が優秀だからだと言ってくれるんだよ」と撮影秘話を明かした。

(文/奥村百恵)

画像6: M.ナイト・シャマランが仕掛ける『アンブレイカブル』の“その後”『ミスター・ガラス』がついに完成。
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『ミスター・ガラス』
キャスト:ブルース・ウィリス、サミュエル・L. ジャクソン、ジェームズ・マカヴォイ
アニャ・テイラー=ジョイ、スペンサー・トリート・クラーク、シャーレーン・ウッダード、サラ・ポールソン
監督・脚本:M. ナイト・シャマラン
製作:M.ナイト・シャマラン、ジェイソン・ブラム
アシュウィン・ラジャン、マーク・ビエンストック 
製作総指揮:スティーヴン・シュナイダー
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン 
©Universal Pictures
1月18日(金)全国ロードショー

画像: 「ミスター・ガラス」予告編 youtu.be

「ミスター・ガラス」予告編

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