イラク侵攻の疑惑を追った記者たちの驚くべき実話を描く問題作「記者たち 衝撃と畏怖の真実」の宣伝で、主演も務めたロブ・ライナー監督が初来日。2019年2月1日記者会見を行なった、

監督が映画を通して描きたかった憤りとは

『イラクは大量破壊兵器を保持している』──米政府がねつ造した情報によって始まったイラク戦争。その当時大手マスコミはこぞってこの嘘に迎合し、権力の暴走を押しとどめる機能を果たせなかった。だがたった一つの新聞社ナイト・リッダーの記者たちは違っていた……
「スタンド・バイ・ミー」「ミザリー」などのヒット作でファンも多いロブ・ライナー監督の最新作はジャーナリズムの意義を問う問題作。自らナイト・リッダーのワシントン支局長ジョン・ウォルコット役も演じている。一体どうしてこの映画を作ることになったのか。
『私はベトナム戦争と同じような間違いをまた犯しているとイラク戦争が始まった時も怒りを覚えた。嘘が根拠となって若い兵士が戦場に行くのを止められないなんて、それはどうしてなんだろうという思いが強く、それを映画にしたかったんだ。アメリカ政府は9・11が起こるより前にイラクのことを考えていて、何かをきっかけにこうした攻撃をできる機会を待っていた。それを考えたのは知性がない人たちではない』
『最初は「博士の異常な愛情」のような描き方をしようと思ったがうまくいかず、ドラマ風にしたのもよくなかった。そんな時あるドキュメンタリーを見て、政府の嘘を暴き続けたナイト・リッダーの存在を知ったんだ。イラク戦争のことをいろいろ調査していたがこんな新聞記者たちがいたことを私は知らなかった。彼らの行動を知ったことでこの映画を作る糸口ができたんだ』

画像: 監督が映画を通して描きたかった憤りとは

『この映画の製作最中にトランプ政権が実現してしまったんだが、奇しくもそれによって再びジャーナリズムの危機が叫ばれるようになった。今ほどプレスが攻撃を受けている時代はないのでは。アメリカが南北戦争時代の後、これほど分断されている時期もなかったと思うし、民主主義の行方も危うくなりそうな今こそジャーナリズムは真実を伝えなくてはならない。ただメディアは2003年と比べてよくなっているかと言われると、それはどうかな。より悪くなっているかもしれないね』

 熱く語り続けるライナー監督は『ぜひ映画を見てこの問題を考えてほしい』と訴えた。

「記者たち 衝撃と畏怖の真実」は3月29日(金)からTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー。ツイン配給。

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