そのシリーズ最新作『バンブルビー』が遂に完成!!
シリーズきっての人気キャラクターであるバンブルビーを主人公にした今作は、『トランスフォーマー』(07)でバンブルビーがサムと出会う以前の1980年代にさかのぼり、これまで語られることの無かったエピソードが初めて明かされる内容になっている。
バンブルビーが出会う少女チャーリーを、映画デビュー作『トゥルー・グリット』(10)で第83回アカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、近年では『スウィート17モンスター』(16)など同世代から圧倒的な支持を集めるヘイリー・スタインフェルドが演じており、第89回アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートされた『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』(16)で知られるトラヴィス・ナイトが今作で実写映画監督デビューを果たした。
今作のプロモーションで来日したヘイリー・スタインフェルドが、チャーリーを演じる中で感じたことや、アクションシーンに挑んだ感想、更に劇中に登場する音楽を使ったシーンの撮影で印象に残ったことなどを語ってくれた。
【ストーリー】
1987年、海辺の田舎町。父親を亡くした哀しみから立ち直れない思春期の少女チャーリー(ヘイリー・スタインフェルド)。彼女は18才の誕生日に、海沿いの小さな町の廃品置き場で廃車寸前の黄色い車を見つける。自宅に乗って帰ったところ、車が突如“変形≪トランスフォーム≫”してしまう。驚くチャーリーを前に、逃げ惑う黄色の生命体。チャーリーは記憶と声を失い“何か”に怯える黄色い生命体に「バンブルビー(黄色い蜂)」と名付け、かくまうことを決める。ボロボロに傷ついたバンブルビーと、心に傷を抱えたチャーリー。思いがけない友情が芽生えるが、予想もしない運命が彼らを待ち受けているのだった……。
チャーリーを演じているときは開放感を感じることができた
ーーこれまでのシリーズでもバンブルビーはキュートでユニークなキャラクターとして愛されてきましたが、今作でのバンブルビーの魅力を教えて頂けますか?
「今作のバンブルビーは、より人間らしい部分を見せてくれます。ただの地球外金属生命体ではなく、ちゃんと感情を持っていることはこれまでのシリーズでも描かれてきましたけど、今作ではとても力強く、凶暴な戦士としての一面も描かれているのでそこも見どころなんじゃないかと。でも、チャーリーと一緒のときはとても愛らしくて可愛いので、これまでのバンブルビーファンにも楽しんで頂けると思います」
ーーチャーリーに共感できる部分はありましたか?
「今の私はチャーリーより少し大人なので、客観的に見て彼女と全く違うように見えるかもしれません。でも、チャーリーが経験したことって誰もが通る道だったりするので、共感できるところは沢山ありました。15歳〜18歳ぐらいまでの多感な時期って自分を見いだせなかったり他人に誤解されたり、“誰も私のことをわかってくれない!”とか、些細なことで“この世の終わりだ!”と思ったりするじゃないですか(笑)。私は未だにそういう気持ちになることがあるので、ある意味チャーリーを演じているときは開放感を感じることができたように思います。感情を想いっきり放出させて、尚かつそれをお芝居で表現するというのは凄く良い経験になりました」
ーーアクションシーンやマニュアル車の運転など様々なことに挑戦されたと思いますが、撮影で一番ワクワクしたシーンはどこでしたか?
「ワクワクしなかったシーンは一切なかったので一番と聞かれると難しいですね(笑)。肉体的には大変でしたけど、辛いというよりは自分が心地良い状態からもうちょっと頑張ってやってみようみたいな感じで挑戦しがいがありました。どんなシーンも必ずどこかワクワクするポイントがあったので、凄く楽しい撮影だったんです」
ーー撮影前に特別なワークアウトや筋肉トレーニングはされましたか?
「マニュアル車の運転やアクションシーンでの転び方の練習はしましたけど、特別なワークアウトや筋肉トレーニングといったものは無かったです。というのも、父がパーソナルトレイナーをしているので、常日頃から父と一緒にトレーニングをして体を鍛えているんです。そうやって体を動かすことで頭の巡りも良くなりますし、健康も保てるんですよね。それにチャーリーのような役のオファーを頂いたときに、特別な準備をしなくてもすぐに対応できるので今後も続けたいと思います」
ーーもっとハードなアクション映画にも挑戦したいですか?
「もちろんです! でも、できればチャーリーをもう一回演じることができたら最高だなと思っていて、何故なら今回の撮影では、ある日突然“じゃあ、今日はハーネスつけてやってみましょう”と言われて40mぐらいの高さまでクレーンで上がって、それが終わると“じゃあ次は飛び込みのシーンね!”と言われてダイビングさせられる(笑)、それは凄く驚いたけど、同時にワクワクして興奮できるようなことだったんですよね。だからまたチャーリーを演じたいですし、もっとハードなアクションも楽しんでできるような気がします」
ーーヘイリーさんが出演された『トゥルー・グリッド』(10)はアメリカ西部開拓時代の話で、今作の舞台は1987年ですよね。ご自身が生まれる前の時代を描いた作品に出演する際は、どんな準備をされているのでしょうか?
「事前にその時代のリサーチをするんですけど、それって私にとってはとても楽しい作業なんです。今回は80年代だったので、『トゥルー・グリッド』に比べたらそこまで昔の話ではないですよね。だから全く馴染みがないわけじゃなくて、例えば両親が80年代の音楽を家で聴いていたり、80年代の映画も観たときになんとなくその時代のことがわかったり、きっと今までそういうものに影響を受けてきた部分はあったんじゃないかなって。いずれにしても自分が生まれる前の時代の世界でお芝居できるのは夢のようなことで、とても素晴らしい経験になったと思います」
ーー今作では、80年代の音楽が楽しいシーンや切ないシーンで効果的に使われていました。音楽が流れるシーンの撮影で印象に残っていることがあれば教えて頂けますか。
「チャーリーが父親と一緒に聴いたサム・クックの曲は思い出が詰まっていて、彼女のバックストーリーを伝える際にも効果的に使われていますよね。それが描かれているシーンの撮影は凄く印象深かったです。あと、チャーリーはバンブルビーにザ・スミスやモーターヘッドなど80年代によく聴かれたアーティストのカセットテープを聴かせようとしますけど、その中にスティーヴィー・ニックスも入っていて、そこは個人的に凄く印象に残っています。音楽を使ったシーンは是非注目して観て欲しいです」
ーーヘイリーさんにとっての“思い出の一曲”みたいなものがあれば教えて頂けますか。
「凄く難しい質問ですね(笑)。というのも、今の時代、毎週のようにアーティストが楽曲をリリースしていて、次から次へと消費されていきますよね。だから私も膨大な数のアーティストの音楽を聴いていて、思い出の一曲を答えるのにはちょっと時間がかかってしまいそうなんです(笑)。だから今度お会いする時までに一曲ピックアップしておきますね!」
(インタビュアー・文/奥村百恵)
『バンブルビー』
3月21日(木・祝)先行上映“緊急”決定!
3月22日(金)全国ロードショー
監督:トラヴィス・ナイト
出演:ヘイリー・スタインフェルド
ジョン・シナ、ジョージ・レンデボーグJr.
ジョン・オーティス、ジェイソン・ドラッカー
パメラ・アドロン、ステファン・シュナイダー
配給:東和ピクチャーズ
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