今年のオープニング作品は、海版「スタンド・バイ・ミー」
2014年の第1回開催から大変ご好評の「カリコレ®」も、今年で第6回。第1弾の発表では、ジャンルや国境を越えた選りすぐりの新作12作品、旧作1作品の全13タイトルをラインナップ。
第6回ということで6つのカードに様々なキャラクターに扮したアリスが描かれた、まさにカリコレ®らしいシンボリックなメインヴィジュアルは、昨年同様イラストレーターの田中梓氏による描き下ろし！
今年のオープニング作品は、夏にふさわしいサーフィンを舞台にした『ブレス あの波の向こうへ』（シネマカリテにて2019年7月27日ロードショー）。"最もセクシーな男"サイモン・ベイカーが、初監督・脚本・主演を務め、彼が見出した美少年たちをメインキャストに伝説のサーフ文学を映画化。オーストラリアで5週連続TOP10入りの大ヒットを記録した、まさに海版「スタンド・バイ・ミー」とも言える夏必見の作品からスタート。
『ブレス あの波の向こうへ』
先行プレミア作品は数々の国際映画祭で賞賛され、台湾アニメーション史上初の快挙を塗り替えている話題作『幸福路のチー』（シネマカリテにて2019年晩秋ロードショー）。台北郊外に実在する通り「幸福（こうふく）路（ろ）」。そこで育ち、海外へと渡ったひとりの女性が祖母の死をきっかけに故郷に戻り、幼い頃の思い出とともに今の自分を見つめ直す姿を素朴で温かみのあるアニメーションで描き、中国語映画のアカデミー賞とされる金馬奬で2018年最優秀アニメーション映画賞に輝いた感動作。
そしてもう一本は2006 年デンマーク・アカデミー賞に輝いた『アダムズ・アップル』（シネマカリテにて2019年10月ロードショー）。仮釈放受刑者の更正プログラムを行っている教会を舞台に、盲目的に神や善を信じる牧師と、更生する気配のない前科者たちの奇妙な交流を描いたコメディ作品。あのマッツ・ミケルセンも出演している！
『幸福路のチー』
最新上映作品は、「ダイ・ハード2」のレニー・ハーリン監督最新作『LEGEND OF THE ANCIENT SWORD（英題）』。大人気RPGの世界を完全映画化した壮大かつ豪華絢爛なソード・アクション・ファンタジー！
ほかにもマイナス10度の中、極限の脱出劇を描いたシチュエーションスリラーの『BREAK（原題）』。デーヴィッド・O・ラッセル監督が現場トラブルや資金難で撮影残り2週間で降板、お蔵入りとなっていた幻の作品『アクシデンタル・ラブ（仮題）』。主演はこの人の出演作にハズレ無し！？のジェイク・ギレンホールとジェシカ・ビール。マリオン・コティヤールをはじめ豪華キャスト声優で贈るアニメ映画『アヴリルと奇妙な世界』は失踪した科学者である両親を探しに出た少女の冒険を描いたヌーベルSFアドベンチャー アクション！
『アクシデンタル・ラブ（仮題）』
ジョージ・Ａ・ロメロのあの作品もニューマスター版で
今年のカリコレ®はさらに国際色も豊か。フィリピンからは、可愛い娘たちを悲惨な交通事故で突然亡くし、悲しみに暮れる両親のもとに届けられた等身大の人形の恐怖を描いたホラー映画『生き人形マリア』。フランスからは、パリの歓楽街へ潜入捜査・・・のつもりが、ポルノ業界で大成功？のバディ・コメディの『ダーティ・ガイズ パリ風俗街潜入捜査線』。
加えてお祭り騒ぎ？な、ホラー新作はホラー映画ファン大集合のフェステイバルに、もし本物が出てきたら？というサバイバル・ホラーコメディはその名もズバリ『モンスター・フェスティバル』！
見応えのあるドラマも充実！『Trading Paint（原題）』は、我らがジョン・トラヴォルタ出演最新作。ダートトラックレースの世界に生きる親子の絆を描いたアクション・ドラマ。そして『ROMANS（原題）』は、幼少期に自分を虐待した神父に復讐を誓う主人公をオーランド・ブルームが演じるサスペンスドラマ。
『生き人形マリア』
旧作からは、ゾンビの父ジョージ・A・ロメロのリビングデッドの最終章「死霊のえじき <デジタル・リマスター完全版>」。今なお絶大な人気を誇り、先日亡くなったジョセフ・ピラトーの強烈な演技が心に刻まれるゾンビ映画の代名詞ともいえる作品が最新デジタル・リマスタリングされ、美麗なニュー・マスター版にて上映決定！ などなど、新旧合わせて、今年も話題作＆注目作が目白押しだ。
「死霊のえじき <デジタル・リマスター完全版>」
今後も追加ラインナップがぞくぞく発表されていくだろうが、今年もどんな異色作、拾いもの、感動作、痛快作に会えるのかぜひ期待したい！
©カリテ・ファンタスティック！シネマコレクション®2019実行委員会
